¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
私も毎日飲むコーヒーの原産国で内戦が激化しているようです。
東アフリカに位置するエチオピアでは、反政府勢力のティグレ人民解放戦線と政府軍の内戦が1年続き、ティグレ人民解放戦線側が首都アディスアベバを伺う勢いだとか。
アフリカ最古の独立国にして、世界最古の独立国の一つであるエチオピアですが、なかなか政情が安定しないですね。
アフリカで唯一独立(イタリア占領期除く)を守ってきたエチオピアですが、近年は内戦のイメージが強いですね。
1億人の人口を擁するアフリカ第二の国であり、日本ではコーヒーのほか、人類発祥の地であったり、1964年の東京オリンピックのマラソン金メダルのアベベ選手が有名であります。
なかなか魅力的な国なのですが、内戦のほか、長年干ばつによる食糧危機、飢餓に苦しんできました。
現在は内戦により再び飢餓に苦しむ人々が40万人以上も居るようです。
私が小学生の頃は「飢餓に苦しむエチオピア難民」というフレーズをよく耳にしましたが、エチオピアと飢餓は切っても切れないのでしょうか。
というわけで、今回は内戦により政権が転覆しそうなエチオピアの紹介になります。
エチオピアとは
アフリカの角と呼ばれる東アフリカの一角にあり、エチオピア帝国として、エチオピア皇帝が長らく納めておりました。
一口にエチオピア人といっても、オロモ人やアムハラ人、そして現在反政府軍の主力をなすティグレ人など、80以上の民族集団を擁する多民族国家であります。
エチオピア帝国をアムハラ人が創った関係でアムハラ語が事実上の公用語となっております。
1975年に軍事クーデターによりハイレ・セラシエ1世が廃位されるまで、長きに渡り諸王朝が続いておりました。
途中イタリアのベニト・ムッソリーニにより占領されてしまいますが、その期間を除いてアジア・アフリカで欧米による植民地化を免れたのは日本、タイ王国、そしてこのエチオピアになります。
エチオピア人種
エチオピア及び隣国エリトリア、ソマリア一帯はエチオピア人種といわれる人たちが分布しています。
俗に白人系と黒人系の混血人種と考えられ、黒い肌に鼻筋の通った彫りの深い顔立ちをしております。
そのためエチオピアは美人が多いイメージであります。
地理的にコーカソイドとネグロイドの分布の境界線に位置しますので、白黒混血人種というのも理に適っているように思えますね。
但し、一般の白人と黒人の混血児とは容貌が異なる為、エチオピア人種という概念で呼ばれています。
エチオピア人の中には他のアフリカ人と自分たちは違う人種なので、一緒にされたくないと思っている人もいると何かの本で読んだことがあります。
戦争・内戦
近年のエチオピアの歴史は戦争の歴史であります。
残念ながら主なものだけでも以下の戦争を経験しております。
エリトリア独立戦争
エリトリアは元々エチオピア帝国領だったものを、1890年にイタリアが植民地としておりました。
エチオピアがイタリアから解放された際にエチオピアに併合する形で、エリトリア州となりました。
しかしこれを不服として住民の不満が高まり1960年代よりエリトリア人民解放戦線による独立運動を展開し、1991年に独立を勝ち取りました。
因みにこれによりエチオピアは海岸部を失い内陸国となりました。
オガデン戦争
ソマリ族の多く住むオガデン地方の分離独立を巡り1978年から1988年まで続いたエチオピアとソマリアによる戦争であります。
隣国ソマリアは大ソマリ主義を掲げ、周辺のソマリ族の統合を呼びかけた為、エチオピアとソマリアの全面戦争に発展しました。
米国はソマリアを、ソ連はエチオピアを支援したため、冷戦期の代理戦争の様相を呈しました。
エチオピア内戦
1974年から1991年にかけて、共産主義を標榜する政府側と反政府勢力の間で戦われました。
結局政府側が敗北する形で内戦は終結しますが、この内戦により100万人以上が飢餓により命を落としたとされています。
エチオピア・エリトリア国境紛争
1998年にエチオピア・エリトリア国境付近の領有をめぐり行われた両国の紛争であります。
アフリカ統一機構の仲介により停戦しましたが、緊張状態は現在に至るまで続いているようです。
エチオピア内戦
2018年に中央政府と関係の悪化したティグレ州のティグレ人民解放戦線と政府軍による内戦に突入しております。
ティグレ側は他の反政府勢力とも同盟を結び攻勢を強めており、内戦は泥沼化し、今月2日に政府は国家非常事態宣言を発出しております。
こうしてみると、同国は戦争ばっかりしております。
こんなに戦争ばっかりしていてエチオピア経済はどうなっているのでしょうか。
エチオピア投資
アフリカの中でも最貧国に位置し、農業がGDPの半分を占めており、主にコーヒーが外貨獲得手段となっています。
民間ビジネスがほんとんど発達しておらず、国営企業が多いようで、通信事業は国家運営のため、携帯普及率が他のアフリカ諸国に比べ低いそうな。
ただ、2004年以降二桁成長という高い経済成長率や、2050年には人口2億人に達するとの予測から、外国からの投資も増加傾向だったようですが、今回の内戦でどうなるのでしょうか。
仮に内戦により現政権が崩壊となれば、速やかに新政権を樹立しなければ、再び外資が逃げるかもしれませんね。
どちらにしても、話のネタにエチオピア投資について調べてみましたが、日本から投資するのは難しいですね。
さすがに頻繁に内戦や戦争の起こる国に対して、投資するのはカントリーリスクが高すぎるでありますな。
おわりに
正直そこまで、行ってみたい国というわけではありませんが、こうして簡単でも調べてみると多少は興味が湧きます。
観光地もキリスト教関連の遺跡の他、美しい景観を持つ自然もたくさんあります。
現地エチオピアに行って、コーヒーを飲むなんていうのもいいかもしれません。
もちろん、平和になればの話ですが。。。
ではこの辺で、ቻው(チャオ)