毎日価格が上昇【ジンバブエのハイパーインフレ】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

米国を中心にインフレが高止まりしております。

日本でも徐々に商品の価格が上昇しております。

約30年もの間、日本はデフレで物の価格上昇を経験していなかった為、インフレというものがどういものなのか、あまり想像がつかないですね。

100均などはデフレの申し子のようなビジネスモデルですので、流石に最近は100円以外の商品も増え始めています。

どれも100円だと思ったら、200円や500円だったりとトラップが仕込まれていますので、100均での買い物も注意が必要になりました。

インフレが酷くなると、例えばレストランで1000円の食事を注文して、料理が出てくる間に1200円になっているなんてこともあり得ない話ではありません。

インフレ率が毎月50%を超えるとハイパーインフレと呼ばれる状態になり、過去にいろいろな国が経験しております。

パンを買うのに大量の札束で払う写真で有名な第一次世界大戦後のドイツや、南北戦争後のアメリカ、革命後のフランスやロシアなどでもハイパーインフレは発生しております。

なかでも近年有名なハイパーインフレが起こった国がアフリカのジンバブエであります。

ジンバブエのハイパーインフレはなんというか、国家の運営が適当過ぎた為に起こったともいえる、ある種人災のような気もしますね。

というわけでジンバブエのハイパーインフレについて今回は浅く解説であります。

ジンバブエとは

アフリカ南部に位置する内陸国で、国名の由来は現地ショナ語で「石の家」という意味だそうです。

元々は英国植民地であり、その後少数の白人が大多数の黒人を支配するローデシアという国として独立します。

昔の南アフリカに近い国家体制だったのでしょうか。

当然黒人からの反発も強く、白人の政府軍と黒人の反政府勢力との間でローデシア紛争と呼ばれる内戦が勃発します。

紆余曲折を経て、黒人政権が誕生し、国名をローデシアからジンバブエに変更し1980年に正式に独立するに至ります。

アフリカ諸国の中でも比較的若い独立国ということになりますね。

白人独裁政権を打倒し、黒人政権誕生でめでたしめでたしとなれば良いのですが、そこはアフリカなので、そうはなりません。

2代目大統領として、ムガベ大統領が37年に亘って君臨し、世界最悪と言われたハイパーインフレーションが起こるのであります。

ハイパーインフレーション

きっかけは多重的な原因が重なったためですが、どうも原因を見てみると国家運営が素人過ぎだった為という印象であります。

つまりムガベ政権が経済などをよく知らず適当な政策をしたため、起こるべくして起こったインフレなのでしょう。

インフレ原因

白人所有農地の強制接収

ムガベ政権は黒人が白人の土地を力ずくで奪うことを合法化したため、多くの白人農場主が国外へ逃亡しました。

接収した農地は当然黒人所有になるのですが、農業のノウハウが無かったため、農業生産数は大幅低下し、農業の崩壊が起こりました。

これにより、食料の供給が不足しハイパーインフレになる要因となります。

マネーサプライの増加

公務員や兵士の給料、労働者からの賃上げ要求、そして、選挙費用などを賄うため、無節操にジンバブエドルを発行しました。

市中に大量にお金が供給されますので、当然お金の価値は下がります。

ましてや国際的な信用が全くないジンバブエドルですので、為替市場での価値も下がり、相対的に輸入品の購入価格も上昇したため、インフレに拍車がかかることになります。

外資系企業の株式強制譲渡

「外資系企業の株式強制譲渡法案」なる意味不明な法案が出来たことにより、外国企業は強制的に株式の半分をジンバブエ人に譲渡しないといけないことになりました。

日本に置き換えると、アップル、マイクロソフト、スターバックスなどの株を半分、日本人によこせといっているような感じでしょうか。

当然の反応ながら、そんな国で商売なんてしていられませんので、外資系企業はジンバブエから撤退してしまいます。

外資系企業の撤退により、供給不足が深刻化していくことになります。

価格統制令

インフレに困ったジンバブエ政府は、インフレ対策として、すべての製品・サービスの価格を強制的に半額にするという価格統制令を出します。

そんなことをされると、企業としては利益が出ないので、市場に商品を供給しなくなるようになり、スーパーやお店の棚に商品がガラガラという状態になってしまいます。

また、多くのジンバブエ企業が倒産することになりました。

これが駄目押しになり、ジンバブエ経済とハイパーインフレの混乱は頂点を極めることになります。

インフレ対策

ジンバブエ政府はインフレ対策として、何度も通貨単位の切り下げ、デノミネーションを繰り返すことになります。

一時100兆ジンバブエドル札が発行されていたくらいですので、その凄まじいインフレ率がよく分かります。

日本に置き換えたら、100兆円札といった感じでしょうか。

もはや100兆札で買い物した時のお釣りの計算がよく分からなくなりますね。

デノミでもインフレが収まらない為、米ドルと南アフリカランドを使用し、2015年にはジンバブエドルの廃止を正式に決定し、外貨を流通させることにより、ようやく激しいインフレは収まったそうです。

ムガベ大統領はロンドンで経済学を専攻していたようなのですが、自国通貨を廃止に追いやるまでの稚拙な経済政策は本当に素人のようです。

彼の周りには経済専門家のようなブレーンがいなかったのでしょう。

おわりに

もともとジンバブエという国は、豊富な資源を背景に鉱工業が盛んであり、ローデシア時代には「アフリカの穀物庫」と呼ばれるほど、農業生産力も高い国でした。

アフリカ諸国の中でも高い経済力を持つ国だったのですが、長いムガベ政権の間に貧しい国の一つになっており、独裁政権崩壊後も経済低迷脱出の糸口は見えていないようです。

野生動物の宝庫であったり、世界三大瀑布の一つであるビクトリア滝を有していることから、充分な観光資源も有しているので、うまく生かし切れていないのはなんとも、もったいない話であります。

ナイアガラの滝とイグアスの滝は見たことがあるので、あとはビクトリア滝を見れば世界三大瀑布は制覇したことになりますが、ジンバブエを取り上げといてなんですが、滝にそんなに興味はないので、恐らくこの先も見に行くことは無いでしょう(笑)

 

ではこの辺で、Sara zvakanaka!