¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
五輪最後の表彰式は札幌で行われたマラソンでしたが、ほとんどが東アフリカ勢の独占でした。
男子はオランダ国籍とベルギー国籍もいましたが、元々はソマリアからの難民です。
過去にはエチオピアのアベベなど、この辺りの国々はマラソンが強いですね。
男女金銀3つのメダルを獲得したのは同じく東アフリカのケニアでした。
ケニアというとあの武井壮より勇猛でライオンと戦うことで有名な遊牧民マサイ族がいます。
マサイ族は非常に牛を大切にしているとされ、通貨としても機能しているようです。
そんな牧歌的なマサイ族の社会にケニア発の仮想通貨M-ペサが浸透しつつあるようです。
我々日本人が知らない間にケニアを始めアフリカ諸国はキャッシュレスへ邁進しているようです。
というわけで、本日はケニアと仮想通貨M-ペサを取り上げます。
いつものようにざっくり簡単解説です。
ケニアとは
アフリカ東部に位置する国で、首都はナイロビであります。
同市はブラジルのサンパウロ、タイのバンコクと並んで男性の為の場所が多いため不名誉ですが「三大〇地」なんて呼ばれていました(笑)
国民はバントゥー系の農耕民族が大半で、スワヒリ語が広く使用されていますが、英国植民地だった関係で英語も公用語であります。
少数派では前述のマサイ族などがいます。
アメリカ元大統領のバラク・オバマ氏の父親がケニア人というのは有名ですね。
同国経済は農業によって支えられていますが、近年は製造業も盛んになりつつあります。
現在日本で売られている衣料品は東南アジア製、南アジア製が多いですが、MADE IN KENYAの製品も近い将来日本で出回る可能性は高いですね。
2050年には人口が今の2倍の1億近くに達するとされ、人口ボーナス期を迎えるこれからの国であります。
タンザニア・ウガンダと共に地域経済発展の為に東アフリカ共同体も創設しております。
しかし、他の国々と同様、貧富の差が極端に高い格差社会でもあります。
M-ペサ
M-ペサは2007年にケニアの学生が開発したソフトを、同国を代表する通信会社Safaricomが立ち上げ、ケニアを制圧した後は、東アフリカを飲み込み、今では西アフリカ、エジプトにまで進出し4000万人が使用しているとされています。
これほどまでに浸透した理由は、元々銀行口座を持たないアフリカの人々は、多くの都市部の出稼ぎ労働者が郵便を使って地方へ送金しておりましたが、非効率で安全面の不安もあり、携帯電話だけで、スピーディかつ安全確実に送れるM-ペサがケニア人のニーズにどハマりしたからであります。
また、驚異的な携帯電話普及率のお蔭でもあります。
携帯電話の普及率はたった9年間でほぼ100%となっております。
スマホではなく普通の携帯電話でも使用可能で送金も相手の電話番号さえ分かればよいという超手軽なのであります。
日本やアメリカでもまだまだ、電子マネーの普及は道半ばでありますが、日本人がレジで一生懸命小銭を出しているところを、マサイの戦士たちは非接触型決済で買い物をしているのであります。
いわゆる「リープフロッグ(カエル跳び)」と呼ばれる、先進国より経済発展の遅れた国で最新技術が普及する現象がここケニアでも見られます。
同国ではすでに人口の7割近くがモバイルマネーサービスを利用しており、その額は、GDPの5割近くにも及ぶと言われ、ケニアの人々にとって切っても切り離せない社会インフラとして受け入れられています。
ケニアの大統領がコロナ禍でウイルスを媒介する可能性のある現金決済ではなく、キャッシュレス決済を推奨したことにより、今後ますますM-ペサの拡大に拍車を掛けそうです。
ケニア投資
ケニア投資としてはケニア単体のETFは予想通り存在しません。
将来有望な通信会社Safaricomもサクソバンク証券でも見つからないので、楽天証券やSBIでも取り扱いは無いでしょう。
次世代の新興市場となりうる地域の企業をまとめた、iシェアーズ MSCIフロンティア&セレクト EM ETFにはSafaricomが組み込まれております。
ケニア投資は結構熱そうなんですが、現段階では日本からの投資は難しいですね。
もしケニアETFが出来たら、要チェックであります。
おわりに
もともとアフリカにはあまり興味が無いので、まったく行きたい国リストにも入っておりません。。。
なんとなく怖いイメージがありますね(偏見)
黒人ばかりのところに行くとアジア人は悪目立ちしそうで嫌なのであります。
ただ、子供が出来たこともあり、サバンナの動物達を見せてあげるのも悪くないのかなとも思います。
かなり気が変わったら、サファリツアーがてら行ってみるのも良いですかね。
ではこの辺で、Kwaheri(クワヘリ)!