スタグフレーションの始まり?

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

日経平均は8日続落して、約12年ぶりの続落だそうです。

菅首相退陣表明からの上昇分を帳消ししてしまった格好であります。

ボチボチ「岸田ショック」なる言葉も出始めてきています。

金融課税など政策に不透明なところがあますが、世界的なエネルギー価格の高騰などによるインフレ懸念が原因とされ、岸田首相にとっては少々不運が重なっていますね。

コロナ禍より復調を続けていた景気の減速が鮮明になってきており、各国でスタグフレーションの警戒が高まってきています。

スタグフレーションという言葉が最近ニュースで見るようになってきましたが、恥ずかしながら実は今まで聞いた事の無い言葉でした。

良い機会なのでこのスタグフレーションなる現象を勉強してみましょう。

また今回も浅堀です。なぜ毎度毎度浅堀かというと深く掘り下げた処ですぐ忘れてしまうので、なんとなくわかればいいかなという趣向であります。

スタグフレーションとは

「スタグネーション(Stagnation)」と「インフレーション(Iinflation)」を組み合わせた合成語であります。

スタグネーションが停滞、インフレーションが物価上昇です。

つまり、景気が後退しているのにも関わらず物価が上昇してしまう経済現象の一つであります。

収入が停滞又は減少するのにも関わらず、物価は上昇しますので、生活が苦しくなってしまうという我々にとってはかなり厳しい状態であります。

通常景気の後退はデフレーション(物価収縮)を引き起こしますが、エネルギー価格や原材料の高騰によって物価が上昇することがあるようです。

今回の原油、石炭、天然ガスの高騰によってこのスタグフレーションが起こるのではないかと懸念されております。

スタグフレーションの実例

一番分かりやすい実例が1970年代のオイルショックであります。

中東戦争やイラン革命によって第一次、第二次オイルショックが起こると原油価格の高騰により先進国でスタグフレーションが起こりました。

これは80年代に入って原油価格が落ち着くまで続きましたが、多くの国で原油依存の脱却を加速させました。

日本もオイルショックの影響を受け、第一次オイルショック時はスタグフレーションに悩みました。

しかし、第一次オイルショックにより、産業合理化を進めたことにより第二次オイルショックを乗り切り80年代の好景気に入ることが出来ました。

スタグフレーションになるとどうなる?

スタグフレーションは我々の生活に直接的にどういう影響があるのでしょうか。

1973年の第一次オイルショック時の様子では、政府が「紙の節約」を呼び掛けたことから、トイレットペーパーの買占め騒動が起きました。

トイレットペーパーの価格は1.5倍から、さらに3~4倍に上昇したとされています。

なにやらコロナショック時のトイレットペーパーやマスクの買占めを彷彿とさせますね。

オイルショックでは何故か砂糖、洗剤、塩、醤油まで店頭から姿を消したようです。

やはり特定の日持ちのする食材が店頭から無くなったコロナショック時を思い出します。

オイルショックによる原油価格の値上がりは当然ガソリン価格や石油関連製品価格に反映されます。

これにより急激なインフレが起こり、景気の低迷につながったようです。

おわりに

オイルショックの話はちょっと大げさかもしれませんが、エネルギー価格の高騰はある程度、我々の生活にいずれ値上げという形で現れます。

不景気と物価の上昇というダブルパンチの中では我々の生活防衛としては倹約しかないのでしょう。

インフレになると現金の価値が目減りしますので、逆に投資のチャンスと捉える必要があります。

特にここ最近は株式市場のボラティリティが高く、大きな急落が起こる可能性があります。

こういう時こそ安値で拾っていきたいですね。

先行き不透明ですが、いつスタグフレーションが来てもいいようにしっかりと準備していきたいですね。

 

ではこの辺で、アディオス!