ロシアの次なるターゲット?【モルドバ】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

ロシア軍による首都キーウに対する総攻撃が続いていますが、ウクライナ軍はよく防いでいるようです。

苦戦しているロシア軍はシリア人傭兵を投入すると発表していますが、本当に来るのか怪しいものです。

未だ善戦しているウクライナですが、まだまだロシアが最終的に勝利するという見方も根強いですね。

私などはこのままウクライナが祖国防衛に成功するような気がしますが。

暫くは自力で勝るロシア軍がジリジリ占領地を拡大していくのでしょうか。

首都キーウだけでなく、ウクライナの海を塞ぐべく南部オデッサも狙っております。

オデッサといえば機動戦士ガンダムで連邦軍とジオン軍が激戦を繰り広げた地でもあります。

それはさておき、オデッサが仮に陥落すると次は我が身かと危機感を募らせている国があります。

ウクライナと同じ旧ソ連のモルドバ共和国であります。

オデッサと目と鼻の先の距離にモルドバがあります。

ロシアを安全保障上の脅威とみなし、ウクライナ戦争を機に同じく旧ソ連のジョージアと共にEUに加盟申請をしております。

モルドバも国内にロシア系住民を抱えており、ウクライナが片付いた後は同じようにロシアに難癖付けられる可能性は確かにありますね。

今回はそんなモルドバについて簡単にご紹介です。

モルドバとは

ルーマニアとウクライナに挟まれた、人口約400万の小さな国であります。

国内に資源や産業は無く欧州最貧国の一つであり、農業中心の国となっております。

外貨獲得手段としてはモルドバワインが有名ですね。

その他、2004年に「ノマノマイェイ!」のフレーズで有名な「恋のマイアヒ」を世界的に大ヒットさせた男性3人のユニットO-Zoneの出身地としても知られています。

モルドバの公用語はルーマニア語で、モルドバ人もルーマニア人であります。

ロシア帝国やソ連に支配される過程で、ルーマニア人とは別の民族としてモルドバ人という人工的に作られた民族区分であります。

そのため、周期的にルーマニアとの統一が取りざたされております。

沿ドニエストル共和国

旧ソ連崩壊に伴うモルドバ独立時に、少数民族へ転落することを恐れたロシア系住民によりドニエストル川東岸のトランス二ストリアを中心とした地域が、モルドバからの分離独立をめざしまました。

分離独立を阻止するモルドバ側と戦闘になり、トランス二ストリア戦争が勃発します。

ロシアの支援・軍事介入を受けたトランス二ストリア側の勝利となり沿ドニエストル共和国が誕生します。

当然世界のほとんどの国が承認していない未承認国家であります。

モルドバの重化学工業地域はトランス二ストリアに集中していたため、モルドバ経済は長く低迷することになります。

沿ドニエストル共和国はソ連時代が色濃く残る懐古趣味的な国だそうです。

国旗も旧ソ連の国旗を模しております。

恐らくは住民の大半はロシア帝国の復活とロシアへの併合を望んでいるのでしょう。

ロシア軍も駐留しており、天然ガスなどロシアから支援を受けております。

ウクライナがもし敗北すれば、プーチンはいつものやり方で沿ドニエストル共和国のロシア系住民達ががモルドバにより虐殺されているなどと宣伝し、ロシア系住民保護の名目でモルドバ侵攻するのも、あながち的外れな話ではありません。

逆に今回の戦争でロシアの影響力が低下すると、沿ドニエストル共和国の存在も危うくなるかもしれませんね。

おわりに

ウクライナが敗北すると、モルドバを始め、バルト三国、ジョージアといった旧ソ連の国々だけでなく、潜在的な反ロシア国家のフィンランドやポーランド、東欧諸国なども脅威に晒されることになります。

実質ウクライナはロシアに対する防波堤となっておりますので、本来であれば軍事介入したいところなのでしょう。

第三次世界大戦の引き金を引いてしまう可能性から、やむなく軍備の援助にとどまっております。

米国のバイデン政権もイマイチな対応しかしておりませんが、それはあくまでも表向きで、実際は兵員を派遣してロシア軍と交戦しているのでしょう。

ロシア軍と交戦できる機会など滅多にありませんので、アメリカのみならず欧州各国も恐らくは少なくない人数を派遣しているはずです。

いずれにしても、ウクライナ勝利による早期停戦を願ってやみません。

 

ではこの辺で、La revedere(ラレベデレ!)