¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
ジョンソン英首相辞意のニュースも気になりますが、スリランカの首相による破産宣言も気になります。
ウクライナ戦争やインフレ、景気後退などのニュースの影で、スリランカがやばいことになっているというニュースは耳に挟んでいましたが、まさか破産するとは思いませんでした。
直近ではアルゼンチンやギリシアのデフォルトが記憶に新しいですが、破産となると第一次世界大戦後のドイツや第二次世界大戦後の日本が相当するそうな。
経済危機が叫ばれていたスリランカですが、一体全体何がどうしてこうなってしまったのでしょうか。
スリランカとは
国家破産の前に、スリランカとはインド大陸の先っぽに浮かぶ島国でありまして、人口約2200万人の小さな国であります。
民族的には仏教徒のシンハリ人とインドから渡ってきたヒンドゥー教徒のタミル人で構成されておりますが、両者は度々対立し、内戦も起こっております。
首都はスリジャヤワルダナプラコッテというなんとも長い名前であります。
私は中学の時に覚えました笑
因みにスリランカ人は略してスリと呼ぶそうです。
英国植民地を経て、1948年に独立。
当時の独立名はセイロンであります。
セイロンティーと呼ばれる紅茶が有名ですね。
スリランカは中国の「真珠の首飾り」と呼ばれるシーレーン重要拠点の一つであり、近年では中国の一帯一路により借金漬けにされているとも言われています。
スリランカ破産の原因
今年に入りスリランカでは計画停電やガソリンの制限などから、大規模なデモが頻発しておりました。
燃料や食料は高騰し、手に入れるために何時間も行列に並ばないといけない有様です。
原因はウクライナ戦争や中国による借金のせいとも呼ばれていますが、最大の原因はスリランカ政府にあるようです。
同国では長らくラージャパクサ一族が権力を握り、彼らが長年の財政赤字を放置していたツケが回ってきたことが原因のようですね。
長らく支出が常に収入を上回る状態で、典型的な借金体質国家であります。
いつ破綻してもおかしくないといわれておりました。
今年に入り世界的なインフレやウクライナ戦争を背景に顕在化したということなのでしょうか。
今年末までにインフレ率が60%に達するとも言われています。。。
米国で8%、日本は2%ですから、もはやハイパーインフレであります。
スリランカは今後IMFより資金調達すべく交渉を進めるとしています。
インドや中国、日本へ支援を求めるだけでなくロシアのプーチン大統領にまで燃料支援を求めているようですが、支援してもらえればならず者国家でもなんでも良いのでしょうかね。
その辺のずれた感覚を持った政治家が権力を握ったことによる悲劇のような気もしますね。
おわりに
スリランカは有名なシーギリヤロックに代表される文化遺産や、自然遺産の豊富な観光立国であります。
コロナ前までは日本でも若い女性に人気の国でありました。
インド洋に浮かぶそんな平和な島が、特定の一族が牛耳ったうえに、中国にも目を付けられた為にこのような事態になってしまいました。
戦略的に重要な位置にある国でもありますので、これを機に中国と縁を切り、財政再建を図って頂きたいものです。
元々親日国でもありますので、これからのスリランカの行方を期待しましょう。
ではこの辺で、アディオス!