世界初の黒人国家【ハイチ】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

先週7月7日にハイチのモィーズ大統領が自宅で暗殺されるという事件が起こりました。

詳細はよく分かりませんが、雇われたコロンビア人や米国在住のハイチ人が犯行に及んだとされています。

事件の背景が未だ謎のため、陰謀論者達の出番と言いたいところですが、ハイチが小国過ぎて事件の世界に与える影響が無くあまり盛り上がりそうもありません。

時間が経つにつれ、事件の概要が解明されていくと思いますが、今カリブ海に浮かぶ平和な小国が揺れております。

日本人に馴染みのない国ハイチですが、有名なのは同国の民間信仰であるブードゥー教くらいでしょうか。

日本とのつながりも薄く、その他は思いつきませんねぇ。

というわけで、今回はハイチを取り上げてみました。

何か投資に値するものが見つかるでしょうか。

ハイチとは

ハイチはカリブ海に浮かぶイスパニョーラ島西部の約半分を占める人口約1000万人の島国です。

因みに東半分はドミニカ共和国になります。

元々フランスの植民地であり、原住民であるタイノ族が疫病や使役により絶滅すると、アフリカより連れてこられた黒人奴隷が住民の大半を占めるようになり今に至ります。

少数派に白人と黒人の混血であるムラートがおり、社会のエリート層を形成しています。

ハイチ語と呼ばれるフランス語と西アフリカ諸語が混ざったクレオール言語が主に話されています。

クレオール言語とは2カ国以上の言葉が混ざったチャンポン語であり、英語と日本語をトゥギャザーさせたルー大柴の喋り方みたいなものです。

長らく独裁的な政治が続き、政情が不安定なため、ラテン諸国の中でも最貧に位置します。

首都ポルトープランスの貧民街

経済は低迷し、主な外貨獲得手段はコーヒーと在外ハイチ人からの送金により賄われています。

その昔、コーヒーは世界の半分を供給していましたが、生産が徐々に衰退し、ブラジルにその地位を奪われると農業人口の減少や自然災害により、さらに打撃を受けているようです。

2010年にはハイチ地震が発生し、社会基盤の脆弱さから多くの死者を出しております。

ハイチ革命

今までいい処の無いハイチですが、世界史に名を残す出来事を成し遂げています。

それがハイチ革命、またの名をサン・ドマングの反乱といいます。

概要はフランス革命の影響を受けた、フランス軍初の黒人将軍トゥーサン・ルヴェルチュールに率いられた黒人奴隷たちがフランスに対し反乱を起こしました。

トゥーサンの巧みな戦術や外国勢力の関与もあり、奴隷による革命は成功し、世界で初の黒人国家としてフランスから独立します。

また、南北アメリカ大陸でアメリカ合衆国に続いて2番目の共和国となりました。

でも、せっかく革命が成功したにもかかわらず、国家運営は思わしくなく今に至るまで低迷しているのが残念であります。

ハイチ投資

全然期待できないですが、一応投資の観点からもハイチを見てみました。

見事に何もないです。

天然資源があるわけでもなく、農業国なのに食料自給率は低下し、外国からの輸入と援助で賄っています。

他のカリブ海の小国のようなタックスヘブンがあるわけでもないです。

一応ハイチ証券取引所はあるみたいですが、どれだけの国内企業が上場しているのでしょうか。

また、当然の如くハイチを代表とするETFはあるわけもなく。。。

ここまで何もないと、逆にさっぱりして気持ちいいですね。

結局、無理やり何かを見つけようとしましたが、全く見つかりませんでした。

ま、単に興味本位で調べてみただけですので、特になんとも思いませんが。

おわりに

ハイチの魅力をお伝えしたいところですが、特にないです(笑)

但し決してハイチをディスってぃるわけではありません。

ハイチはカリブ海に位置しているだけあり、綺麗な海という観光資源があります。

名の知れた観光スポットがあるわけでもなく、かなり上級者向けの観光地のようですが、海外に行きつくしたという方には、キューバや隣のドミニカ共和国と一緒に周ってみるのも良いですね。

私は今のところ、行きたい国リストには入っていませんが。。。(笑)

 

ではこの辺で、Orevwa!(オゲヴヮ!)