¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
最近、ガイアの夜明けにも紹介されたというクラウドクレジット㈱の創業者である杉山氏の著書を読みました。
|
タイトルは煽情的ですが、本にも「なにも既存の銀行をぶっ壊したりすることを目指しているわけではありません」と記述があるように、そういう挑戦状的な本ではありません。
貸付型クラウドファンディングの会社である「クラウドクレジット」の立ち上げ記のような感じですね。
その辺の筆者の半生のような項目は特に興味を惹かれなかったのですが、こういった投資ビジネスがあることは知りませんでした。
融資をすることによって、世界の起業家を応援しつつ、こちらもリターンを受け取るという投資スタイルであります。
今まで世界へ投資というと、株式やETFなどしか知りませんでしたので新鮮でした。
なかなか面白そうなことをやっているなという印象であります。
最近耳にすることが多くなったクラウドファンディング、略してクラファンなんて呼ばれておりますが、イマイチ分かっていないこともあるので、本書の記述を借用して整理してみました。
クラウドファンディングの種類
クラファンには大まかに購入型、寄付型、投資型の3つに分けられます。
購入型
凄いビジネスのアイデアはあるものの、開発資金が無い人に対して出資し、開発に成功した場合は出資額に応じて、金銭以外のモノやサービスによってリターンが支払われます。
寄付型
寄付ですので善意に基づいたものになり、全くリターンを求めません。
某お笑いコンビの芸人さんなどはこの善意を利用したクラファンを多用して、ぼろ儲けしているようですが、大体は被災地支援などで利用されるようです。
投資型
株式型と貸付型に分けられます。
株式型
主にベンチャーなどの未上場企業の株式に投資する方法であります。
株を取得してもその企業が上場するか、M&Aされない限り、自由に換金することが出来ません。
投資した企業が必ずしも成功するとは限らないので、ハイリスクな投資といえます。
貸付型
投資家がファンドを通じて企業へ投資をおこない、分配金を得る投資商品であります。
融資を受けた企業が、定期的に支払う利息の一部を分配金として受け取ります。
満期になると元本と運用収益が投資家に戻ってくるというものです。
近年、新しい投資手法として、資金が流入が加速しているようです。
クラウドクレジット社はこの貸付型のクラファンになります。
同社は投資家から集めた資金を現地の金融機関を通じて、資金を必要とする海外起業家へ融資する、ファンドという形態をとった銀行融資のようなことをしております。
クラウドクレジットのファンド内容
具体的にどういったファンドがあるのかいくつか挙げてみました。
【メキシコペソ建て】メキシコ中小企業金融事業者ファンド6号
【ペルーソル建て】ペルー女性事業主向け協同組合支援ファンド18号
【ユーロ建て】ブルガリア中小企業向けローンファンド51号
【キルギスソム建て】キルギスマイクロファイナンス事業者支援ファンド19号
【ケニアシリング建て】アフリカ未電化地域支援ファンド22号
中南米を中心に、東欧、中央アジア、アフリカなど幅広くファンドを通じて融資が出来ます。
単に私が中南米好きなので、この投資会社に興味を惹きつけられたのかもしれません(笑)
しかし、こういっては失礼ですが、よくこんなマニアックなファンドを次々と立ち上げたものです。
米ドル建てもありますが、現地通貨でも投資が出来ます。
最低投資金額も1口1万円からのファンドもあり、手軽に投資できるのも良いですね。
気になる利回りですが、パッと見ただけでも、どのファンドも結構高いです。
大体年間利回り5%から10%で、中には13%を超えるものまであります。
もちろん年利が高いとリスクも高くなります。
中にはビジネスに失敗する起業家もいるでしょうから、当然といえば当然であります。
年利の高さが気になりますが、これが月利10%であればポンジスキーム的な詐欺確定なんですけどね。
年利10%くらいなら、詐欺では無く多少リスクの高い投資といったところでしょうか。
新興国を中心に投資を行いますので、どうしてもハイリスクハイリターンとなります。
著者は「株式やFXで相場が上下しても疲れない方」が同社ファンドへの投資が向いているとしています。
おわりに
今すぐ同社のファンドに投資することはありませんが、口座は開設しても良いかなと思います。
命の次に大事なお金を投資するので、まだまだ評判を調べてからであります。
「ガイアの夜明け」で紹介されようが、本を出版していようが、騙されるときは騙されますので、警戒し過ぎても損はないでしょう。
それに今はまだまだ株式に資金を集中させていますので、クラファンまでは回せる余裕はとてもありません。
ただ、非常に面白いことをやっており、資金を求めている世界中の人々の成長を助ける「あしながおじさん」になるという理念には共感できるものがあります。
創業者の著者曰く「あなたの小さなお金が世界を変える」なのだそうです。
これからの成長が楽しみな企業ですね。
ではこの辺で、アディオス!