¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
保育園でコロナ陽性が発生し子供が濃厚接触者となったことにより、PCR検査や登園自粛に加え、子供の風邪をもらうダブルパンチで流石にブログまで時間がありませんでした。
その間にCPI消費者物価指数や、ドル円は黒田ラインである125円を一時突破するなど、市場からは128円~130円を予測する声も出始めております。
ウクライナ戦争ではロシア軍が化学兵器を南部マウリポリで使用したのではとの真意不明の情報が流れております。
ロシアはシリアで化学兵器を使用した実績もあり、また5月9日の対独戦勝記念日での「勝利宣言」するために功を焦っているともいわれております。
化学兵器を使用したといわれても、ロシア軍ならやりかねないと思ってしまいますね。
侵攻した側が苦し紛れに化学兵器を使用して戦局を挽回するというのもなんとも情けないお話でありますが、化学兵器を使用するのではないかと疑われるほど、ロシア軍は劣勢であります。
化学兵器はその特性から、核や生物兵器とならんでABC兵器と呼ばれ非人道的兵器としてその使用が禁止されております。
日本でも1995年のオウム真理教の引き起こした地下鉄サリン事件の記憶がまだまだ生々しいですね。
果たしてロシアによる化学兵器を使用した大規模攻撃はあるのでしょうか。
化学兵器の使用例
化学兵器を最初に大々的に使用されたことで一番有名なのは第一世界大戦であります。
1915年にドイツがロシア軍に対して毒ガス攻撃を行ったのを皮切りに、フランス軍に対しても行っており、後に両陣営による毒ガス攻撃が常態化します。
防毒マスクをした兵士達の写真は第一次世界大戦の象徴でもあります。
第二次世界大戦では開発は続いていたものの、毒ガスを使用することによるエスカレートを恐れ、双方目立った使用はありませんでした。
その後ベトナム戦争による米軍の枯葉剤作戦や、イラン・イラク戦争時のイラク軍によるクルド人に対するマスタードガスを使用した攻撃や、近年ではシリア内戦においてアサド政権軍が使用したとされています。
シリア内戦における化学兵器使用はロシアの軍事介入によって行われたとされ、シリアの人口密集地に対し化学兵器を含む無差別爆撃を実施したとされています。
その作戦を指揮したのがのちに「シリアの殺戮者」と呼ばれるドボルニコフ将軍で、新たにウクライナ戦争の総司令官に任命されています。。。
第二次エチオピア戦争
第二次世界大戦前に行われたイタリア王国によるエチオピア帝国への侵攻ですが、今回のウクライナ戦争と似たところがあります。
攻められる側に大した非もないのに、大国の都合や言いがかりにより侵略されたり、圧倒的な軍事力を持つ大国による侵略とそれを防衛する軍事小国、そして、なぜか侵略する側が苦戦するというところまでそっくりであります。
詳細は割愛しますが、圧倒的不利の中、時の皇帝ハイラ・セラシエはエチオピア軍を50万人動員し、原始的な武器でイタリア軍を迎え撃ちます。
20万の兵を擁するイタリアは兵器こそ近代的ですが、アスカリと呼ばれる現地兵が多く戦意が低かったようです。
こういうところも今回のウクライナ戦争と似ております。
戦争の長期化を避けるためイタリア軍は毒ガス攻撃を使用しております。
短期決戦シナリオが崩れたロシア軍が化学兵器を使用。。。なんてことも充分考えられますね。
もっともイタリア軍による毒ガス攻撃は大して効果はなく、空爆と最後のメイチュウの決戦に敗れたことにより首都アジスアベバは陥落、皇帝は亡命を余儀なくされます。
この辺が欧米が全面的に支援するウクライナと英仏が見捨てた当時のエチオピアとの違いであります。
この強力なバックアップがある限り、キーウが陥落してゼレンスキー大統領が亡命なんてことはないでしょう。
しかし、詳細を見ると戦争勃発までに至る国際情勢まで今回の戦争とそっくりであります。
ロシアは21世紀のこの時代に19世紀か20世紀の論理で戦争を行っているようです。
おわりに
ロシア軍は東部ドンバス地方に戦力を集中させており、何が何でも勝利と呼べる成果を上げるつもりであります。
勝手に侵略してきて、絶対に負けられないというのも、なんとも身勝手で厄介な相手であります。
戦争の結末が全く予想できませんが、東部を中心にロシア、ウクライナ両軍主力による大規模な激突が起こるのは間違いなさそうです。
遠い日本からは何も出来ることはありませんが、化学兵器、ひいては核が使用されないことを祈るばかりです。
ではこの辺で、アディオス!