カーボンニュートラルの時代

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

SDGs、ESGと共にここ数年で急に世に出てきた言葉がカーボンニュートラル又は脱炭素であります。

地球温暖化対策に端を発した環境用語の一つですが、環境に配慮したエコなイメージがある為、誰も逆らえない錦の御旗となっている感はありますね。

「カーボンニュートラルが正義、カーボンニュートラルこそ真なり」といった感じでしょうか。

政府も企業も念仏のように唱えているカーボンニュートラルとは一体何のでしょうか。

2050年まではカーボンニュートラル一色になりそうですので、調べておいても損はないという事で、ゆるーく浅く解説します。

カーボンニュートラル(脱炭素)とは

日本語では炭素中立というそうです。

近年の異常気象などは地球温暖化が原因とされ、二酸化炭素(温室効果ガス)の排出によってもたらされていると言われています。

その二酸化炭素を排出したら、同じ量を吸収しプラスマイナスゼロにするという考え方です。

カーボンニュートラルを実現した社会を脱炭素社会といいます。

つまりは人間が生産活動や移動をする上で、排出する炭素を出来るだけ減らし、炭素の吸入できる量を増やす試みといってもいいでしょう。

そのため、石油、石炭などの化石燃料は悪者として槍玉にあがっていますので、この先肩身が狭くなり2050年には使用量がほんのわずかになるかもしれませんね。

世界の120ヵ国以上が2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指しており、世界的なトレンドとなっております。

カーボンニュートラル時代のエネルギー

引用元:ビジネス+IT

脱炭素社会では石油、石炭を使うことがこの先、厭忌されますので次世代エネルギーの開発が急務です。

脱化石燃料を担う、既存及び次世代エネルギーがこちらです。

原子力発電

いろいろと問題はありますが、それでも少量の燃料で大量のエネルギーが取り出せ、安定的な電力を供給できる原子力は魅力です。

なにより、温室効果ガスを排出しません。

未だに各国では新たな原子炉が作られています。

風力発電

最近、風力発電をニュースで見かける機会が多くなりましたね。

欧州ではすでに大きな比率を占めているようです。

環境負荷が低く、温室効果ガスを排出しません。

風が吹かないと発電しないデメリットはありますが。

太陽光発電

説明不要だと思いますが、一般企業や個人でも太陽光パネルを設置しているところが増えております。

もちろんデメリットもありますが、電気を自力で賄え、余れば電気自動車への蓄電にも使えます。

最もコストの低い電源として、急速に導入が進んでいるようです。

バイオマスエネルギー

動植物由来の再生可能な有機性資源のことであります。

主に木材、海草、動物の死骸、糞尿、生ごみ、紙、プランクトンから生成し、持続的に再生可能なことから注目されています。

数年前にサトウキビやトウモロコシから生成したバイオエタノールが流行りましたが、これもバイオマスの一環ですね。

水素

個人的に脱炭素社会の大本命ではと思っています。

コストが高い点がデメリットですが、克服できれば現在の化石燃料に代わるエネルギー革命をもたらすのではないでしょうか。

もちろん温室効果ガスを排出しません。

あのトヨタも水素自動車の開発を続けています。

引用元:TOYOTAホームページ

今は電気自動車(EV)がもてはやされていますが、現時点で電気を作るのに結局温室効果ガスを排出するので、電気自動車にすることがエコなのかというと少々疑問です。

また、電気自動車は今の技術では雪国への普及は難しいでしょう。

メタネーション

あまり聞いた事が無い言葉ですが、水素と大気中の二酸化炭素を利用してメタンを生み出すのだそうです。

二酸化炭素を吸収しつつ、メタンというエネルギーを作るので、将来有望視されております。

まだまだ課題はありますが、脱炭素社会の申し子ともいうべき技術です。

カーボンニュートラル投資

「国策に売り無し」という相場格言がありますが、カーボンニュートラルは全世界共通の政策ですので、逆張り戦略は通用しません。

当たり前に順張りですが、関連銘柄としては、電気自動車関連、風力・太陽光発電、水素、バイオマスといったところでしょうか。

カーボンニュートラルというとテーマが広すぎるのですが、日本のファンドで「脱炭素関連 世界株式戦略ファンド(資産成長型)」というのはあります。

個別銘柄では電気自動車のテスラ【TSLA】が筆頭であります。だいぶ株価は落ち着いてきましたね。

各テーマ毎にこれから伸びる可能性のある企業を探してみるのも良いですね。

おわりに

企業としてはカーボンニュートラルは、実は多大なコストを抱えることになるようですが、世界の流れですのでもう抗えないですね。

投資家としてもこの流れに身を任せるほかありません。

個人的には賛成のカーボンニュートラルですが、中には狂信的な脱炭素原理主義者のような人も今後出てきそうですね。

人命より環境が大事という思想の、いわゆるエコテロリストというやつです。

こういった環境問題は表立って反対意見を述べづらいことがありますので、反対意見を封殺することなく、充分議論をしたうえで進めて欲しいですね。

私はデスクワーク中心の仕事ですので、パソコンの温室効果ガス排出を抑制するため、早く脱炭素(FIRE)したいものです(笑)

 

ではこの辺で、アディオス!