世界で2番目BTC採用【中央アフリカ共和国】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

扱いはそこまで大きくはないですが、ビットコインを世界で初めて法定通貨に定めた中米エルサルバドルに続き、中央アフリカ共和国が法定通貨に採用したようです。

エルサルバドルについての詳細はこちらをどうぞ。

ビットコインを法定通貨にした国 エルサルバドル

中央アフリカは旧フランス植民地圏の通貨であるCFAフランが流通しており、フランスが支援しており、同国の影響力の強い通貨となっております。

中央アフリカは現在戦争中のロシアと戦略的パートナーであり、フランスの影響力にあるCFA通貨を弱体化させるためにビットコインが採用されたのではとの憶測も出ております。

もっとも中央アフリカとしては「国民の(経済)状況が改善する」ことを強調しておりますが、どこまでが本当なのか。。。

国民の大部分がインターネットにアクセスできない状況のため、恩恵を受けるのは一部のエリート層のみのなりそうです。

個人的にあまりアフリカに興味は無いのですが、次の高度経済成長地域でもありますので、今回はざっくりと中央アフリカについてご紹介であります。

中央アフリカとは

読んで字の如し、アフリカ大陸中央部に位置します。

結構安易なネーミングですね。

人口450万人足らずの小さな内陸国であります。

多くのアフリカ諸国と同様に長らくフランス植民地として過ごし、アフリカの年と呼ばれる1960年にフランスから独立しております。

これまた他のアフリカ諸国同様に腐敗や汚職、独裁、内戦にまみれ、今もって反政府勢力と内戦中であります。

いわゆる典型的な失敗国家の一つといっても良いでしょう。

経済的には農業主体で、輸出は金、ダイアモンド、ウランなどに頼っております。

近年、ロシアの影響力が強まっており、武器供与や軍事顧問派遣を始め現在の大統領トゥアデラのボディガードはロシアの民間軍事会社ワグネルが担っております。

そのため、国連総会における緊急特別会合で、ロシアを非難し軍の即時撤退を求める決議に対し、棄権した35カ国の中に中央アフリカが含まれております。

皇帝になろうとした男 ボカサ

引用元:ウイキペティア

中央アフリカといえば、有名なのはボカサでしょう。

独裁的だったダッコ初代大統領を軍事クーデターで追い出し、代わって大統領に就任したボカサ中佐はやがて、終身大統領を宣言します。

しかし、よせばいいのになぜか皇帝を目指し、国家予算の半分を費やし贅をつくした戴冠式を行い、皇帝ボカサ1世を名乗り、国名も中央アフリカ帝国と改めます。

当然、世界中から失笑を買いますが、同国に利権のあるフランスだけは支持します。

鳴り物入りで皇帝になったボガサでしたが、彼の帝国は2年であっけなく崩壊します。

ボカサがデザインし、ボカサ家が経営する会社が作製した制服を全小学生に対し着用義務化を推進したところ、小学生の反対デモが起こります。

デモまで起こるとは一体どんなダサいデザインだったのでしょうか。

今となっては知る由もないですが、もちろんデザイン云々ではなく、ボカサ一族への利権に対する反発や溜まっていた鬱憤から起きたデモのようです。

この小学生を含むデモに対して、ボカサは無慈悲にも武力弾圧し、400人以上の死者を出します。

流石にフランスも見限り、ボカサの外遊時を見計らって、軍事介入し前大統領ダッコを担ぎ出したため、そのままボカサは亡命し中央アフリカ帝国は終焉します。

晩年は亡命先のフランスから中央アフリカに帰国するも逮捕され、死刑宣告を受けますが、のちに恩赦され隠遁生活のうち1996年に死去しております。

皇帝になって何がしたかったのか分かりませんが、自己顕示欲が高じて皇帝になることを思いついてしまったのでしょうか。

いずれにしても国民にとっては迷惑な話であります。

おわりに

今回中央アフリカがビットコインを採用したことで、親ロシア諸国の間でドミノ的に採用する国が出てくるかも知れません。

そうなると欧米諸国から規制の対象となりかねませんので、少々気がかりですね。

ビットコインをはじめとする仮想通貨に関しては、少額しか投資していないものの、大幅に下落するようであれば、買い増しも検討しておりましたので、強権国家の御用達通貨となって欲しくは無いですね。

無国籍通貨である仮想通貨が今後どのような立ち位置になるか、注視が必要であります。

 

ではこの辺で、アディオス!