¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
旧ソ連のベラルーシで反政府活動家を拘束するために民間航空機を強制着陸させるという事件がありました。
EUなどから、国家によるハイジャックとの批判もあり、制裁も始まりそうです。
ベラルーシは欧州最後の独裁国家、美女の国などと呼ばれていますが、我々日本人には馴染みの薄い国であります。
ベラルーシってどんな国?
ベラルーシに投資できる?
一度は行ってみたい国ではありますが、情報の少ないベラルーシという国と同国の投資について調べてみました。
ベラルーシとは
旧ソ連から独立した国で、西にポーランド、東にロシア、南にウクライナと国境を接しており、地理的には東ヨーロッパと呼ばれる地域に位置します。
人口は1000万に満たず、国土の大半が平地・低地で森と青い湖の小さな海の無い内陸国です。
ベラルーシにはベラルーシ語がありますが、ロシア語の方がよく使われ、旧ソ連の中では最もロシア化の進んだ国になります。
日本で例えるなら、ロシア語を東京語とするとベラルーシ語は北関東方言のような立ち位置でしょうか。
あくまでも例えです。北関東をディスるつもりは毛頭ありません。。。
ロシア語が話せれば、就職にも有利で、知識にもアクセスしやすいとなれば当然ベラルーシ語は廃れてしまいますね。
政府も特にベラルーシ語を保護するわけでもなく、ロシア語も公用語にしてしまい公の場でも使用するという体たらくであります。
消滅危機言語とも呼ばれていますが、時代の流れなのでしょうか。
ベラルーシ人はスラブ系の民族で美人の多い国としても有名です。
いや~、美人を見るだけでも行く価値のある国であります(笑)
行ってなにをするというわけではありませんが。。。 目の保養ということで。
ルカシェンコ大統領の独裁
ベラルーシは1994年以来、一人のオッサンの独裁政権が続いております。
アレクサンドル・ルカシェンコという大統領ですが、かれこれ27年の長期独裁になります。
ロシア語と公用語にしたのもこのオッサンで、国旗も旧ソ連時代に戻すなど、ちょいとソ連時代への懐古主義的なところがあります。
ソ連型の社会主義政策を導入し一応経済的には成長をしたため、ある一定の支持層がいるそうな。
しかし、流石に飽きられたのか、2020年の大統領選の際は、不正選挙を訴える市民の大規模デモが実施され、そろそろルカシェンコも終わりかと思われましたが、力でねじ伏せております。
あまり良いイメージの無いこのオッサンですが、ロシアのプーチン大統領からのベラルーシのロシアへの事実上の吸収合併を跳ね除けたのはこの人の力だそうです。
経済的にはロシアに掌握されてしまったようですが。。。
IT大国「東欧のシリコンバレー」
意外なことにベラルーシは旧ソ連時代から情報産業がさかんで知る人ぞ知るIT大国だそうです。
全く知りませんでしたが、フェイスブックに買収された自撮り用アプリ「MSQRD」のMasquerade Technologiesや、人工知能(AI)を用いた自撮り画像加工アプリ「Fabby」を開発しグーグルに買収されたAImatterなどが有名です。
国も情報産業に力を入れており、首都ミンスク郊外にIT産業の集積地「ハイテクパーク」というハイテク機関を設置しています。
今や欧米の大手テック企業のアウトソーシング先として人気なんだそうです。
本当になにも知りませんでしたね。
ただ、そんなハイテク産業にも暗雲が立ち込めています。
ルカシェンコ大統領が2020年の反政府デモ以来、IT企業にたいする強制捜査などを行い締め付けを行っているようです。
このため、せっかく育成したエンジニア達が大挙して国外脱出しているようで、主に隣国ウクライナが受け入れており「隠れたIT大国」と呼ばれるようにもなってきてます。
ベラルーシ投資
今は混乱の続く同国への投資は最悪のタイミングのですね。EUの制裁も始まりそうです。
だからこそ逆張り投資ということで、ベラルーシへの投資の仕方を調べてみました。
しかし、思った通りまずベラルーシETFが無い(泣)
ニューヨーク証券取引所に上場しているEPAM SystemとういうIT企業がありますが、ベラルーシ人が作った米国企業でした。。。
「World of Tanks」や「World of Warships」といったオンライン戦争ゲームで有名なWargaming社もありますが、どうも未上場の様です。
どうやらITスタートアップ企業は多いものの、上場している国を代表する企業は内容です。
人口950万程度の小国ですので、しょうがない処です。
同国のブロックチェーン企業のCurrency.com(カレンシー・ドット・コム)のプラットフォーム「世界初」のトークン化証券取引所という面白そうなことをする企業もあります。
ベラルーシは時代錯誤のようで、最先端を行くIT企業も存在する過去と未来が同居した不思議な国であります。
おわりに
結局ベラルーシ投資は日本からでは難しいようですが、ルカシェンコ大統領の政権が倒れた後を想定して、同国のIT企業は目を付けてみるのもいいかもしれません。
その中から今を時めくGAFAMを抜くような企業が出てくるかも(笑)
ではこの辺で、Да пабачэння!(ダ・パバチェンニャ!)