Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
ウクライナ戦争は刻一刻と状況が変化しております。
欧米がロシアの一部銀行のSWIFT除外が決定したり、ドイツが武器弾薬の援助を決定したり、予想に反してロシア軍は苦戦をしており、キーウ(キエフ)は未だ陥落せず頑張っております。
今回のウクライナ戦争において、一躍時の人となりつつある人物がいます。
それが戦時下のウクライナ大統領であるウォロディミル・オレクサンドロヴィチ・ゼレンスキーであります。
アメリカからの避難を呼びかける提案を頑なに拒否し、首都に残りウクライナ全軍の陣頭指揮をしています。
こうした姿をみたウクライナ国民は士気も上がり、ロシア軍に対して頑強な抵抗をつづけています。
盛んにSNSでも発信し、世界を味方につけつつ、今や強力なリーダーシップを発揮しているように見えます。
正直私はどうせロシア軍が首都キーウに迫った段階で、ポーランド辺りにケツをまくって亡命するのだろうと思っておりました。
歳もまだ44歳(私より年下!!)とまだまだ若く、頼りないような感じを受けましたが、このウクライナ戦争が肝の座ったウクライナ希望の星としてのゼレンスキー大統領という政治家を作ったのでしょうか。
今後プーチン大統領という主役を押しのけて注目を集めそうな人物であります。
コメディアン大統領
ゼレンスキー氏はユダヤ系のウクライナ人で元々はロシア語しか話せなかったようです。
大統領選に出馬するにあたり、苦手のウクライナ語を習得しています。
前歴はコメディアン、俳優という異色の経歴を持つ政治家であります。
ゼレンスキー氏の大統領へなる過程も面白く、「国民の僕」というウクライナのドラマで学校の歴史教師がひょんなことから大統領になるという役を演じ、人気を博したことから始まります。
同国で大人気となったことから、国民の間でゼレンスキー氏を大統領に押す期待が高まり、ゼレンスキー氏も期待に応えて出馬し2019年大統領に就任します。
ドラマの延長線上に重ね合わせて、選挙戦を戦ったことが功を奏したようです。
政党名が「国民の僕」というドラマそのままですので、既存の政治家からすれば、ふざけた野郎と思われたことでしょう。
日本でいうと、ドラマ『CHANGE』で総理を演じたキムタクや、松本人志さんが総理大臣になるような感じでしょうか。
日曜の朝にいつも行くジムのサウナに入ると、見たくもない「サンデーモーニング」が流れており、政治評論家の寺島実郎氏が出ておりました。
なんでも「ロシアのプーチンも悪いけど、コメディアンを選んでしまったウクライナも良くない」といった趣旨の発言をしておりました。
ちょっとなにいってるか分かりませんでしたが、コメディアンを選んだことの何がいけないのでしょう。
アメリカは大根役者のレーガンを大統領に、大阪なんかは吉本興業の横山ノックを知事に選出しています。
寺島氏はウクライナは衆愚政治になっているといいたかったようですが、コメディアンだろうが、戦時下の大統領として立派に職務を果たしているのでその批判は全く的を得ておりません。
いずれにしても、ウクライナ善戦の立役者はゼレンスキー大統領と彼に率いられたウクライナ国民よってなされております。
ゼレンスキー氏は既にコメディアンではなく戦時下において強力なリーダーシップを発揮する大政治家になっていますね。
ウクライナ情勢が落ち着いた暁には、世界から一目を置かれる政治家になるでしょう。
いや、いずれ本人主演で映画化されるかも(笑)
今後の戦況
当初、圧倒的なロシア軍に対し、ウクライナは数日も持たないだろうと思われていましたが、予想に反してウクライナ軍や一般市民が頑強に抵抗を続けています。
短期で制圧するというプーチンのシナリオが崩れつつありますので、十分な増援が揃った段階で大攻勢をかけ、一気にカタをつけるのでしょうか。
欧米の資金、武器援助が始まっているとはいえ、ロシアに比べて兵員、武器などはウクライナは劣っています。
ロシアに勝っているのは戦意のみであります。
反対にロシア軍将兵の士気はあまり高くないようですね。
プーチンの野望の為の戦争で大義名分もありませんので、当然といえば当然であります。
余談ですが、捕虜になったロシア兵がSNSでさらされるのは21世紀の戦争らしい一面ですね。
今後の展開は長期になればなるほど、ウクライナに有利に、ロシアに不利になる展開を予想していますが、首都キーウが陥落し、ゼレンスキー大統領が逮捕、又は殺害されることなどあればウクライナの総崩れも予想されます。
欧米のウクライナ支援が戦況の鍵を握りますが、軍を派遣できないのでひそかに義勇軍という名目で実は参戦している可能性もありますね。
ここへきて戦争の潮目が変わってきたような気もしますので、ウクライナが国土防衛に成功するというシナリオもありかもしれません。
ただ、プーチンは何を仕出かすか分かりませんので、戦局が悪化すると戦術核など平気で打ち込みかねません。
この戦争の行方は全く先行き不透明で予想もつきません。
おわりに
大国の横暴に抵抗するウクライナを世界が支援し注目しています。
ウクライナはゼレンスキー大統領の元、一致団結してロシアに抵抗を続けています。
ゼレンスキー大統領を見ていると、これだけ決断力と勇気を示すリーダーを擁くウクライナが羨ましく思います。
それに比べて、我が日本はキッシーが相も変わらずこのタイミングで金融課税に言及してみたり、核保有を全否定してみたり、イマイチ力強さを感じません。
キッシーも未曾有の国難に直面した場合、覚醒するのでしょうか。
いや、どうみても平時の宰相ですね。
ではこの辺で、до побачення!(ドポバーチェニャ ウクライナ語で「さようなら」)