¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
日本周辺の地政学リスクを背景に、有事の円買いが起こり、久しぶりに1ドル130円台まで円高になっております。
円高といってもまだまだ円安水準ではありますが、直近で10円近くも上がっております。
発端は米国のペロシ下院議長の台湾訪問であります。
この訪台に「一つの中国」を標榜する中国が猛反発しており、軍事行動も辞さないと警告を発しており、台湾を取り巻く安全保障環境が緊張に包まれております。
中国は2個機動部隊を出港させ、福建省には戦車を集中し、台湾海峡を挟んで軍用機や軍艦を繰り出して牽制しておる様です。
下院議長とはいえ、ここまで大騒ぎするとはさすが中国ですね。
面子を重んじる中国としては何としても訪台を阻止したいところですが、米国としても、訪台を取りやめると、中国に屈したといわれてしまいます。
中国は軍事行動を取ると言ってしまった以上、何らかのアクションを起こさなければならない状況に自らを追い込んだといえるでしょう。
かといって、本気で米国に殴りかかる覚悟はないと思われます。。
恐らくはミサイルを台湾海峡に打ち込んだり、機動部隊の演習や、軍用機による領空侵犯程度でお茶を濁すのではないでしょうか。
結局、米軍に対しては手も足も出ないで終わりそうですね。
大方の見方は米中の軍事衝突は無いと見ているかと思いますが、残念ながらウクライナ戦争以降何が起こってもおかしくない世の中になってしまいました。
米中両艦隊による軍事衝突まで、可能性として見ておいた方が良いかもしれません。
全面戦争に発展する可能性は低いものの、日本としても対岸の火事では済まされません。
また、案外ロシアが影で米中対立を煽り、軍事衝突のきっかけを作らないとも限りません。
ロシアとしてみれば、世界の目を台湾に集めることができ、かつ中国を味方に引き込むことが出来ます。
まさに米中軍事衝突はロシアにとっては願ったりかなったりであります。
株価も素直に反応し、2日の日経平均は下落したものの、防衛関連銘柄は軒並み上昇しております。
2日に訪台して、3日に蔡英文総統と会談するそうですので、8月3日の中国の出方を世界は固唾を呑んで見守っております。
ここでなにもしなければ、中国は舐められてしまい、かといって軍事オプションも簡単に行使できない為、今後この要人による訪台は中国を苦しめるカードとなりそうですね。
いずれにしても8月3日は台湾海峡に注視であります。
ではこの辺で、アディオス!