¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
日本でもワクチンが普及し始め、徐々に経済活動再開への期待が高まっています。
医療従事者のコロナ感染者数が月525人から月47人に激減したというニュースがありました。
やはりワクチンが着実に効いていますね。
来月はオリンピックが控えておりますので、ここにきて日本はトップギアに入った感はあります。
日銀も5月はETFの買い入れゼロでした。株式もついに売り越しております。
すでに日常を取り戻しつつあるのでしょうか。
そうすると今の緊急対応を見直そうという話が当然出てきます。
現在は落ち込んだ経済を回すため、市場にジャブジャブお金を投入しており、大胆な金融緩和政策を行い、実質0金利となっております。
中央銀行が国債などをどんどん買い入れて、市中へお金を回して景気を刺激しております。
これをそろそろ見直そうという議論がテーパリングであります。
一時期、経済ニュースや投資系Youtubeの間では頻出の単語でした。
最近はあまり聞かれないので、だいぶ飽きられたようですね。
ですので、今更なお話ですが来週FOMCということもありますので、おさらい的にテーパリングについて解説してみたいと思います。
テーパリングとは
日本語に訳すと先細りという意味であります。
最近のファッションで裾にかけて細くなっていくパンツのことをテーパードパンツといいますが、同じ意味であります。
冒頭のように現在は中央銀行が国債や住宅ローン担保証券などの金融資産を購入し、市中へお金を供給して景気を刺激しています。
ただ、やり過ぎるとバブルが発生しますので、流石に永遠に続けるわけにはいきません。
これ対する出口戦略として、徐々に金融資産の買い入れを減らしていきます。これをテーパリングといいます。
テーパリングのタイミングは?
アメリカではワクチン普及に伴い経済活動が活発化しております。
最も重要な経済指標の一つである米雇用統計がテーパリング議論に影響を与えることもあり、雇用環境が改善しなければ、まだまだ量的緩和が続くとされ現状維持を市場は判断します。
一方雇用環境が改善されれば、そろそろ量的緩和の縮小、つまりテーパリングが始まるのではと市場が警戒を始めます。
現在はコロナによる手厚すぎる失業保険のおかげで、「働くと損をする」と考える人が多いため、雇用統計は実態を反映していないと言われています。
労働市場にこうした人々が戻ってきた時がテーパリングの議論が出始めるタイミングかもしれません。
テーパリング議論は、発表のタイミングやコメントの内容によっては株価の暴落などの混乱を引き起こしますので、かなりの慎重さを要します。
日本のバブル崩壊やバーナンキショックなどはソフトランディング失敗の悪しき例です。
ジャクソンホール会合
米ワイオミング州のジャクソンホールで毎年夏に経済・金融のシンポジウムが開かれています。
FRB議長や各国中央銀行の要人、経済学者らが出席し、議論します。
FRB議長が講演することが多く、その発言に注目が集まります。
過去には当時のFRB議長バーナンキが量的緩和の縮小を示唆したことで、市場を混乱に陥れています。
今年は8/26~8/28の日程で開催され、パウエルFRB議長の発言は要チェックであります。
まとめ
米国の金融関連のイベントが続きますので、またまたテーパリングの話題が盛り返しそうです。
私のような凡庸な投資家はニュースを監視しながら、株の仕入れ時を図りたいですね。
偉そうに解説しましたが、ほんの去年まではテーパリングの「テ」の字も聞いたことがありませんでした(笑)
私のような人間でも株を買い始めると金融知識に否応なく興味がでてきます。
結局、難しそうに見える金融の世界も、実はたいして敷居の高くない世界ということを理解頂ければ幸いです。
ではこの辺で、アディオス!