航空用脱炭素燃料【SAF】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

昨日の朝のテレ東ニュース「モーニングサテライト」に日本航空と全日本空輸2社の社長が揃って出演しておりました。

ライバル会社2社の社長が揃ってテレビに出るというのも珍しいですね。

コロナ禍でダメージを仲良く受けていますので、そういう仲間意識でもあるのでしょうか。

内容は横断的に一緒に改善できるとことはやっていくといった内容でした。

2社とも保有している銘柄ですので、今後の業績は気になりますね。

若干下落気味ですので、Youtuberの高橋ダン氏は押し目買いのチャンスでは?と言っておりました。

まだ含み益の状態ですが、マイナスになればNISA枠での買い増しも検討であります。

NISA枠で買った分を永久保有銘柄とし、特定口座で購入した現在保有口を回復した時に売る戦略であります。

いずれにしても、GOTOキャンペーンが復活した際には、回復する銘柄ですので楽しみであります。

ところで、番組中にSAF(サフ)という言葉が出てきました。

なんでも脱炭素化に向けた航空用燃料なのだとか。

本当に次から次へと知らない言葉が出てきます。

というわけで、今回はSAFを調べてみました。

SAFとは

Sustainable aviation fuelの略で、持続可能な航空燃料という意味であります。

原料はサトウキビの茎などの農業副産物であったり、産業廃棄物、ゴミだったりしますが、化石燃料よりはCO2の排出量が少なく環境負荷が低い燃料になります。

現在は従来のジェット燃料に混ぜる形で使用されていますが、温室効果ガスを減らすことへは貢献できるようです。

日本でも全日空で初めて導入され、料理に使用された天ぷら油などの廃食油や加工肉の脂身(ラード)などの動植物油脂を原料とし、ジェット燃料に混ぜて使用したとのことであります。

全日空はCO2排出量を2005年比で2050年までに50%削減することを目標と掲げており、こうしたバイオマスなどを使用した、バイオジェット燃料は益々重要性を増すことになりそうです。

電動航空機の可能性

自動車業界では電気自動車が急速に普及しはじめており、政府も民間も強力に推し進めております。

しかし、航空業界は少々出遅れが目立ってますね。

電気で飛ぶ飛行機は開発されていないのでしょうか?

実は電動航空機は実現しつつあり、小型の短距離輸送機程度であれば、すでに導入可能というところまで来ているそうです。

但し、大型のジャンボジェット旅客機になると話は別であります。

ジャンボジェット機の巨大な機体を浮上させるには、ノートパソコン440万個分のバッテリーが必要になります。

しかもそのバッテリーの重さだけで、機体の重さの7倍にもなるため、その重さ故離陸すらできません。

また、高価なジャンボジェット機をそう簡単に買い替えることもできない為、暫くはSAFを使用しながら、CO2の削減に取り組むことになりそうです。

SAF銘柄

2030年には1900億円規模になると予想されるSAFですが、代表的な銘柄を見ていきます。

ユーグレナ【2931】

ミドリムシを用いたバイオ燃料を開発。

今年3月に国際規格への適合が外部検査機関によって認められたと発表したため、一時急騰しましたが現在は落ち着いているようです。

J-POWER 電源開発

藻由来のバイオ燃料を開発しており、2030年の事業化を目指しています。

直近の株価は高値から下落し横ばいであります。

その他にも前述のJAL、ANAの他、エネオスやIHI、東洋エンジニアリングなどが関連銘柄となります。

おわりに

CO2の排出量が断然多い航空業界では、飛行機の利用を避ける「フライト・シェイム(飛び恥)」という言葉まで広がっているようです。

今はまだ自由に旅行に行きづらいご時世ですが、いずれコロナも終息しますので、いつまでも飛び恥などは出来ないでしょう。

バイオ燃料で飛び恥返上を狙っているようですが、この先確実に航空需要は回復しますので、SAFの導入は待ったなしですね。

SAFでも何でも構いませんが、早く自由に海外旅行に行けるようになりたいものであります。

 

ではこの辺で、アディオス!