¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
株価が乱高下を続けており、買いにくいですね。
バリュー株に偏っているお蔭か、ありがたいことに私の含み益はそこまで削られてはいません。
なるべく安くなっているものを物色して買い増したいところですが、高配当ETF御三家のSPYD、VYM、HDVは比較的好調なので買いに入りずらい状況であります。
そんな中、私の浅い投資歴のなかでも、コロナショック前に買っていたスリーエムのパフォーマンスが落ちており、いつの間にか含み益から含み損に転落しておりました。
有名な配当貴族なので、3株買っておりましたが、ちょっと買い足そうかなと思っております。
このスリーエム社ですが、当節流行りの部門の分離・独立を行うそうです。
日本でも東芝が会社を2分するなど、コングロマリットと呼ばれる巨大複合企業の間で、こうした動きが活発化しております。
これをスピンオフというのだそうですね。
この証券用語は全く知りませんでした。
スピンオフというと、映画やドラマでよく使われますね。
というわけで、今回はスピンオフについて浅堀してみます。
スピンオフとは
企業が特定の部門を切り離して独立させることをスピンオフといいます。
切り離した部門を上場企業として独立させ、既存株主に対しては独立した会社の株式が交付されます。
分離した企業は単独での資金調達が可能になり、独自の経営判断で事業を成長させることができます。
複数の事業を営むコングロマリット企業の価値が、事業ごとの価値の合計を下回る「コングロマリット・ディスカウント」を解消する効果もあるとされています。
切り離された企業は完全に独立独歩というわけではなく、独立後も資本関係が継続したり、元の企業のブランドなどの資産も活用出来ます。
日本では不採算事業を切り離すために行われることがあります。
また、2017年に会社分割時に株主などが株式を売却したとみなされて課税されるのを繰り延べる「スピンオフ税制」が導入されたことにより、スピンオフがしやすくなっております。
スリーエム、スピンオフの影響
スリーエムは食品安全部門をスピンオフし、食品安全検査用品を手掛けるネオゲンと統合します。
これを受けてネオゲンの株価は急騰したようです。
既存株主には保有数量に応じて、新会社の株式が交付されます。
どれくらいもらえるのか分かりませんが、3株しか持っていない私にはどうなのでしょう。
1株くらい交付されるのでしょうか。
外国株式がスピンオフされると、ちょいと面倒なことがあります。
特定口座に元の株があったとしても、新株は一般口座へ払い出しされてしまうようなのであります。
私は一般口座でも株を保有しており、不動産の関係で一緒に確定申告をしているので一般口座に払い出しされてもなんとも思いませんが、普段特定口座しか使用しておらず、確定申告していない人にとっては面倒なことが増えますね。
NISA口座で保有している場合も同様に一般口座へ新株が払い出されます。
今のところ、元の新株も元の口座へ対応してくれる日本の証券会社は存在しないようです。
これを嫌ってスピンオフ前に売却する投資家もいるのだそうです。
おわりに
ネオゲンの株が欲しいかといわれると、特に欲しいわけでもなく、今スリーエムの株を買い増すともれなくネオゲンがついてくるのはあまり好ましくないですね。
このスピンオフが終わるまでは、待った方が良いのかもしれません。
そもそもスリーエムが下落し続ける理由を調べてませんので、それから買い増しを検討しても遅くないですね。
不安定な相場が続きますので、少しは慎重に行きましょう。
ではこの辺で、アディオス!