¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
日本は急速な少子高齢化により労働人口が減少し、今やどこの企業も慢性的な人手不足であります。
仕事はあるのに人が居ない状態が続いており、しかも生産性は低下しております。
人手不足解消の打開策として、外国人実習生制度という実質的な労働移民がありますが、いろいろな問題もあり根本的な解決には至っておりません。
そもそもこの先、移民が日本を選択してくれるのか怪しくなっております。
例えば最近のベトナム人で優秀な人材は日本へ行くことを選ばなくなってきているようです。
国内の人口が減少し、外からも人が入ってこないとなるとこのまま日本はジリ貧ですね。
そこで、労働力不足を解消しつつ、生産性を向上させる救世主として、今スマートロボットに期待が集まっています。
人間の仕事を奪うという批判もありそうですが、そもそも人手が足りていないので、批判には当たらないですね。
19世紀の産業革命当時、機械が仕事を奪うとして、労働者から猛反発されましたが、結果として新しい産業が生まれて新たな雇用が生み出されたりしています。
また、究極的にはロボットが働いてくれることにより、人間が労働から解放されるかもしれません。
そうなってくれるとFIREを目指す身としては嬉しいですね。
今回はそんな夢のあるスマートロボットを調べてみました。
スマートロボットとは
ソフトバンクの孫正義会長が9月15日からオンラインで開幕した「SoftBank World 2021」でスマートロボットを提唱しました。
詳細をご希望はこちらをご覧下さい。
参考 「SoftBank World 2021」開幕 孫正義氏の基調講演「日本経済の復活の鍵はスマボ」スマートロボットへの期待を語るロボスタ 現在のロボットの大半が人間がプログラムした決まった動作と一部の産業でしか使用できない「ガラケーロボット」なのに対し、スマートロボットはAIで学習し、臨機応変にあらゆる産業で使用できるというものです。人が嫌がる単純作業から、高度な判断が求められる専門職や管理職など、そこれそあらゆる分野にまでスマートロボットの活躍が及ぶと予想されます。
未来の医者はロボットであったり、上司がロボットという会社も出てくるでしょう。
人間よりよほど判断が正確で早いですね。
孫氏は「スマボによって労働力は3倍(24時間労働)、生産性は3.5倍、競争力は10倍に向上するポテンシャルがある」としています。
労働力人口10億人に匹敵するとしています。
10億人の労働人口を有する国となると、今の10倍以上の生産性が見込まれ、GDPがとんでもなく跳ね上がりますね。
国際競争力の低下が著しい日本にとっては救世主に充分過ぎるほどの破壊力であります。
ロボットは不平不満もいわず、風邪もひかず、サボりません。
孫氏はスマボを日本経済復活の鍵としています。
ピンチはチャンスといいますが、この空前の人手不足が技術革新をもたらし省人化を急加速させるのでしょうか。
スマボでどこまできる?
現在、警備ロボットや清掃ロボット、レストランの配膳ロボットなどは既に活躍しております。
スマボはとくに人手不足の製造現場などでは設計、デザインから、自動精算、自動輸送までこなしてくれます。
ただ、どこまで人間の手による細かい作業が再現できるかは課題であります。
熟練労働者の長年の勘と手先の細かい作業をロボットの手で行うのは至難の業です。
人間の手というのはそう簡単にロボットにマネが出来ないくらい複雑な動きをします。
とあるAIの未来を予測した本では最後までロボットに置き換えられない作業が人間の手による細かい作業とされています。
スマートロボット関連銘柄
関連する銘柄として、いくつかピックアップしてみました。
まずは産業用ロボットで有名な【6954】ファナック。
昔から産業用ロボットで名を馳せてきましたが、AIを搭載したロボットアームの開発に取り組んでいます。
続いて【7012】川崎重工業。
戦前は陸軍戦闘機3式戦「飛燕」を作り、現代でも鉄道、航空機、バイクなどを生産しております。
私も以前は川崎のバイクに乗っておりました。
川崎も産業用ロボットを作っており、ソフトバンクの感情認識ヒューマノイドロボット「Pepper」と連携した双腕スカラロボットを発表しております。
企業への販売だけではなく、ロボット派遣業なる業態も視野に入れているようです。
最後に【9749】富士ソフト。
人手不足が深刻な介護業界に対し、2010年に「パルロ(PARLO)」という小型ロボットを開発し、既に800カ所の施設に導入されています。
パルロの特徴は100以上の人の顔を覚えられ、AIによりスムーズな会話が出来るようです。
今はまだ、歌やおしゃべり、健康体操くらいしか出来ませんが、今後より多くの仕事が出来るようになることが期待されますね。
おわりに
ロボットは既に人間と協業していますが、これからはよりあらゆる分野のあらゆる仕事にロボットが介在するようになります。
現実問題として、人手不足は深刻です。
人手不足による倒産だけでなく、後継者がおらず倒産する中小企業も後を絶ちません。
もしかすると今後は社長ロボットというもの出てくるかもしれませんね。
2030年にはロボットが社会進出している世の中に期待しております。
1人に1台ロボットがいて、代わりに仕事して、稼いできてくれれば最高です。
ロボットの価格が1000万円くらいであれば、働き方にもよりますが、5~10年で元が取れそうです(笑)
ではこの辺で、アディオス!