2034年米中衝突!?

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

昨日の航空自衛隊のブルーインパルス、見事でした。

一部マスコミは気に入らなかったらしく、「1機あたり150万円ほどかかるスモーク」や「ブルーインパルス目当てに人がたくさん集まり、密になった」など相変わらずネガティブな報道の仕方でしたが。

わざわざ金額を出してくるところに底意地の悪さを感じます。もっと素直に応援できないのでしょうか。

開会式も生まれて初めて全部見ました。

選手入場は地理マニアの私としては意外と楽しめました。

ピクトグラムのパントマイムはハラハラしましたが・・・

今回は平和の祭典オリンピック(実際はドロドロしてますが…)の最中、きな臭いネタになります。

元NATO軍最高司令官の著書、小説「2034年 次なる戦争」であります。

邦訳がまだ発売されていませんが、テレ東で取り上げられてました。

 

現在の米中対立に警鐘を鳴らすために書かれたそうですが、実際ここまで戦争が拡大することは無くても、衝突の可能性は否定しきれないですね。

2034年というと今から13年後ですので、そう遠くない未来のお話です。

まずはネタバレしない程度に内容をざっくりご紹介。

米中核戦争シナリオ

中国海軍が南シナ海を「航行の自由作戦」遂行中の米駆逐艦2隻を撃沈することから始まります。

並行して中東で展開していた米空軍のF-35ライトニングがフライトシステムをハッキングされてイランに強制着陸されます。

これも実は中国軍のサイバー攻撃の一環で、その後中国軍は本格的なサイバー攻撃を加え、米軍のシステムを麻痺させ、ついには米本土の社会全体も混乱に陥ります。

米軍は2隻の空母を含む空母打撃群を出撃させますが、中国海軍により壊滅。

それにより中国は南シナ海の制海権を奪取に成功し、台湾侵攻の準備をします。

米国は中国に対し核攻撃を開始し、中国で大きな被害が発生。

中国も台湾を制圧し、米本土への報復核攻撃を加えます。

報復の連鎖がエスカレートして、ついには終末のような地獄絵図が現出すると描かれているようです。

中国の台湾侵攻はあるか?

米インド太平洋軍のデービッドソン司令官が「中国は6年以内に台湾侵攻」と米上院軍事委員会の公聴会で証言しております。

習近平も共産党100周年の演説で台湾統一を示唆してます。

特に2021年の冬季北京オリンピック以降は中国で開催される国際的なイベントはなく、フリーハンドの状況が続くことから、台湾侵攻が現実味を増しているといわれています。

中国海軍は空母を増強しており、4隻の空母打撃群を運用する計画です。

台湾本島に侵攻すると間違いなく米国・日本と衝突します。

日本は麻生副首相が「台湾有事で集団的自衛権の行使もありうる」と明言していますので、間違いなく台湾防衛を支援します。

ただ、習近平としては在任中にどうしても、実績を残したいはずですが、台湾本島に侵攻すれば、米中全面戦争に発展する可能性があります。

それを避けつつ台湾統一の結果を出すために中国大陸にへばりつく形で存在する、台湾の支配権下にある金門島(赤色の島)やその他の島を制圧するのではと指摘されています。

 

引用元:ウィキペディア

確かに微妙なところを突いていますね。日米としても軍事介入の大義名分が弱くなりそうです。

習近平としては台湾の一部を奪うことで自分の面子もたち、落としどころとしても良いのでしょう。

しかし、ここで譲歩してしまうと、次は台湾本島、日本の尖閣、沖縄と歯止めが効かず狙われますので、毅然とした態度で臨まないといけませんね。

また、現在中国はサイバー攻撃に力を入れており、先日、日米欧が中国国家安全省が一連のサイバー攻撃に関与したと一斉に非難しております。

9年前のロンドンオリンピックの舞台裏では現地の電力網にたいしてサイバー攻撃を受け、英当局が必死の防戦をして、なんとか守り切ったそうです。

おそらく現在開催中の東京オリンピックもサイバー攻撃を受けている最中で日本の当局が必死の防衛戦をしているのでしょう。

開会式中に停電など起こしてしまうとそれこそ目も当てられません。

現代戦はサイバー空間での勝敗が勝利の行方が決するといわれています。

今はまだ米国が圧倒的に強いそうですが、10年後は中国が追いつくともいわれています。

中国のサイバー攻撃力と空母打撃群が揃ったところで準備完了といったところでしょうか。

第三次世界大戦はどうなる?

米中の衝突は第三次世界大戦に発展する可能性があります。

長年続いた第二次世界大戦後のヤルタ体制が崩れる時であります。

対立する陣営は以下を予想します。

米国陣営

 

日本、台湾、英国、オーストラリア、インド、フランス、ベトナム、ウクライナ

対する中国側は

中国陣営

 

ロシア、北朝鮮、パキスタン、韓国?

ロシアは完全に立場が逆転し、中国の弟分であります。

韓国は立ち位置が非常に微妙で、本来なら文句なしに米国陣営だったのですが、最近の動きを見ていると、日本が嫌でたまらないので、中国側に入ることもありえます。

ドイツ・イタリアはなんだかんだで米国側ですが、欧州の中でも中国寄りの姿勢が目立ちます。いっそ中国側に独伊がついたら中国陣営の負けフラグがたったようなものですが(笑)

もちろん起きては欲しくないですが、もし勃発した場合は国際秩序に間違いなく変化をもたらします。

株価に影響は?

もし戦争が起きれば、日米欧中の株価は間違いなく暴落します。

軍事関連の株は急騰しますが、その後下落していた株も回復していきます。

核戦争になり、地球が壊滅した場合は株どころではないですが。。。

戦争時の株についてはこちらをご覧ください。

有事は防衛関連銘柄を買う

こういう話をすると「戦争という大変な時でも金儲けを考えるなんて」と思われる方も中にはおられると思います。

もちろん私は平和主義者ですし、戦争には反対であります。

一児の父親としても戦争に巻き込まれたくはありません。

しかし、リスク管理として、戦争に対し好きとか嫌いとか怖いという感情だけの理由でその可能性を排除してはいけません。

一個人が戦争が嫌だといったところで、良い悪いなどの理屈抜きで戦争が起きる時は起きます。

その時になって、怖いから想定していなかったではとうてい済まされません。

極端な例ですが、「交通事故が嫌いなので、事故に遭うことを全く想定しておらず、保険に一切入っていませんでした。」というようなものです。

最悪の事を想定して、有事の時こそ身の安全も含めて冷静に対処したいものであります。

まとめ

日本語訳が今後発売される予定は今のところ無いようですが、もし発売されるようであればぜひ読んでみたい本であります。

確実に日本も巻き込まれますので他人ごとではないです。

核戦争に発展しかねない米中対立からは今後十数年は目が離せないですね。

一個人ではどうすることも出来ないコントロール外のお話ですので、何事も流れに合わせるだけであります。

「全ての戦争は自分が勝てると思うことにより始まる」のだそうです。

中国の中南海(中国共産党中央)がそう判断した時にそれは起こるという事です。

 

ではこの辺で、アディオス!