日の丸半導体の復活なるか!?

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

台湾のTSMCについでメモリー半導体大手企業のマイクロン・テクノロジーも日本でDRAM工場を建てるそうであります。

しかも、どちらも日本政府が資金を支援しているとか。

経済産業省が半導体産業育成を国家プロジェクトとして扱うと発表しており、半導体の復権に向けて政府も本腰を入れているのでしょう。

世界的な半導体不足の折、日本の自動車メーカーも減産をしており、供給不足改善に向けた増産が期待されます。

かつては日本のお家芸といわれた半導体ですが、いつの間にか見る影もないですね。

私が高校生、大学生くらいの時は日本が世界で1位の半導体生産国でした。

「産業の米」ともいわれる半導体ですが、なぜ日本は衰退したのでしょうか。

また、半導体産業は復活するのでしょうか。

そもそも半導体とは

シリコンやゲルマニウムなど普段は電気を通さないが、ある条件の下では電気を通すもののことをいいます。

因みに電気をよく通すものを「導体」「良導体」、電気を通さないものを「絶縁体」「不導体」といいます。

半導体はその中間ということになります。

ダイオードやトランジスタ、ICなどに半導体の原理を用いた部品が作られており、パソコン、スマホ、タブレット、テレビ、ビデオカメラ、エアコン、電子レンジ、電車、自動販売機、銀行のATM、監視カメラ、産業用のロボット、自動車など幅広い分野で使用されています。

もはや現代社会にはなくてはならないものが半導体であります。

90年代からの凋落

1989年に世界シェア50%以上を占めていたのは日本の半導体メーカーでした。

上位10位にNEC、東芝、日立、富士通、三菱、松下電器がランクインをしておりました。

それが2020年には10位にかろうじてキオクシアが入っているだけであります。

1992年から日本メーカーの凋落が始まったとされておりますが、要因は様々ありますが、ちょうどバブル終了から失われた30年に突入したタイミングですので、日本型のビジネスモデルが時代に合わなくなったのでしょう。

それと一説には強くなり過ぎた日の丸半導体を潰すためにアメリカ主導で円高への誘導や、韓国や台湾のメーカーを優遇したともいわれております。

2021年上半期の半導体メーカーランキングでは中国のメーカーであるハイシリコン(ファーウェイ子会社)が10位にランクインしました。

2021年には中国が半導体製造で日本を追い越すとされており、半導体を巡る世界の覇権争いは激しさを増しています。

日本は半導体製造装置メーカーは東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREEN、日立ハイテクなどシェアの高いメーカーを抱えていますが、半導体メーカーは他国に大きく水をあけれております。

米中対立によるサプライチェーンの再構築により、日本の半導体メーカー復活の追い風になることが期待されます。

半導体・デジタル産業戦略

経産省は今年6月に「半導体・デジタル産業戦略」を発表しました。

半導体については以下に取り組み事項をまとめています。

・先端半導体製造技術の共同開発と生産能力確保

 

・デジタル投資の加速と先端ロジック半導体の設計・開発の強化

 

・グリーンイノベーション促進

 

・国内半導体産業のポートフォリオとレジリエンス強靭化

海外メーカーを日本国内に誘致して、国内製造基盤を確保しつつ、さらに次世代製造技術の国産化を推し進める方針だそうです。

日本の半導体銘柄

かつては世界を席巻した日本の半導体メーカーですが、現在は前述の顔ぶれとは大きく変わっています。

2020年国内トップ10ランキング

1.キオクシア【6600】

 

2.ソニーセミコンダクタソリューションズ【非上場】

 

3.ルネサス エレクトロニクス【6723】

 

4.ローム【6963】

 

5.東芝【6502】

 

6.日亜化学工業【非上場】

 

7.三菱電機【6503】

 

8.サンケン電気【6707】

 

9.ソシオネクスト【非上場】

 

10.富士電機【6504】

1位のキオクシアは株価の上がりやすい総選挙明けの11月に上場する予定。

上場した日に高値を付けて、そのあとダダ下がりする可能性は高いですね。

ルネサスは一時期保有していたことがありました。

今年は工場が火事になったり散々でしたね。

こう見ると日本の半導体メーカーへの投資はちょっと分からないですね。

半導体装置メーカーの方が魅力的に見えます。

一応、キオクシアの上場には注目といったところでしょうか。

おわりに

半導体は時代を経ても今後も重要な戦略部品であり続けるため、経産省のレポートにも「特別扱い」となっておりました。

もはや国策部品といっても過言ではないですね。

「国策に売り無し」なので、半導体銘柄は買いということになります。

しかしながら、あまり食指が伸びないのはなぜでしょう。

同じ半導体メーカーなら、インテルやNVIDIAを買ってしまいそうです(笑)

 

ではこの辺で、アディオス!