¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
久しぶりの読書。
農林中金の奥野一成氏の著書「投資家の思考法」を読みました。
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「日本のバフェット」とも言われている奥野氏の投資法は、とにかく「バイ&ホールド」であります。
ちょくちょくYoutubeにも主演しており、「なんで税金払わないといけないのにわざわざ利確するの?」といった感じで、長期投資を推奨しておられます。
私もバフェット流の長期投資を標榜しておりますので、同氏の考え方には大いに賛同であります。
ベストセラーになった「教養としての投資」という本も出しており、こちらも読ませて頂きました。
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さて本書「投資家の思考法」ですが、
インベスターシンキング、労働者2.0への転換、ジブン・ポートフォリオなどの投資コンセプトを踏まえ、投資を金融資産だけでなく自分自身へと展開する包括的な考え方を提供しております。
つまり、投資だけでなくおおいにジブン(自分)も資産化せよということであります。
ポートフォリオの資産の中に自分資産を加えることを提唱しており、金融資産は自分資産の後に投資しコツコツと積み上げるものだそうです。
自分資産と金融資産を併存させながら、インベスターシンキングによって資産の相乗効果を高めようということであります。
私などは既に自分資産を積み上げるのは諦めておりますが、まだ若い方や40代50代でも気力充分な方にとっては自分資産の最大化(自己投資)は大いに取り組むべきであります。
長期株式投資を始めるにあたっては、事業の経済性を分析することが重要であり、産業バリューチェーンという考え方も役に立ちそうです。
また、不可能な相場予測に時間を費やさないこと、仮説を持つこと、変化を見つけることが大切であると説いています。
奥野氏の問いである、「トヨタ、テスラ、フェラーリの3つの自動車会社の中で、投資するならどの会社か?」というのがありました。
私はフェラーリを選んだのですが、奥野氏の回答もフェラーリでした。
どいうことかというと、トヨタには競合他社が多く、テスラのEV自動車やその他の事業は参入障壁が低い。
その点フェラーリはブランドとして圧倒的に付加価値が高く、他者を寄せ付けません。
また、世界的に富裕層が増えており、これからも販売台数が伸びるとしています。
まさに奥野氏の「参入障壁の高い」企業への投資スタイルを具現化した企業選択ではないでしょうか。
やっぱり、私の投資スタンスにはバフェット氏や奥野氏のような考え方がしっくりくるようです。
投資に迷った時は、バフェット本や奥野氏の著書を読むに限ります。
ではこの辺で、アディオス!