100%再生可能エネルギーの国【アルバニア】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

世の中どこもかしこも、持続可能、脱炭素の時代であります。

これが世界的なトレンドであり、この先軌道修正され、化石燃料に回帰することはありません。

逆にこの流れの為に、エネルギー不足に陥り、化石燃料価格の高騰が起きているのはなんとも皮肉な話であります。

この冬は、石油、石炭、天然ガスの争奪戦が世界的規模で行われそうです。

しかし、世界には発電をほぼ100%再生可能エネルギーで賄っている国が既に何カ国も存在します。

そんな国の一つが東欧の小国アルバニアであります。

(※因みに日本の再生可能エネルギーの割合は15%ほど)

国土が狭く、人口規模も少ない国だからこそ出来るこではありますが、脱炭素を達成しているということになりますね。

今回は知名度の低い謎の小国アルバニアを紹介致します。

アルバニアとは

東欧のバルカン半島に位置し、アドリア海に面した人口約280万、九州ほどの面積の小さな国であります。

海を隔ててイタリアがあり、陸ではモンテネグロ、コソヴォ、北マケドニアやギリシアと国境を接しています。

アルバニア語を使用し、国民の大半が無宗教かイスラム教を奉ずるヨーロッパでも珍しい国であります。

オスマン帝国やファシスト・イタリアの支配下に置かれるものの、第二次世界大戦後は共産主義国として独立。

長らく共産主義体制下のもと鎖国状態でありました。

冷戦終結後はアルバニア共和国となり、市場経済に移行しましたが、ヨーロッパの中では最貧国に位置しています。

ネズミ講で大暴動

90年代にアルバニアではネズミ講が蔓延し、国民の半分が参加したといわれています。

普通新規参加者がいなくなるとネズミ講は破綻しますが、投資された資金を使って周辺国へ武器輸出をし、得た利益により配当を賄っていました。

しかし、ユーゴ紛争の終了により利益が減り、国民への利払いが滞りついに破綻。

数十万に上る破産者は返還を求めて暴動を起こし、暴動は南アルバニアから北アルバニアまで拡大し、ついにはイタリア軍主導の国連軍が介入する事態になりようやく沈静化しました。

これは経済成長を急ぐアルバニア政府の黙認と投資の知識・経験のないアルバニア国民がネズミ講の危険性、リスクに気づけなかった為に起きた悲劇でありました。

アルバニアの発電事情

ようやく再生可能エネルギーの話であります。

アルバニアでは水力、バイオマス、地熱、、太陽エネルギー、風力エネルギーで国内の発電を補っています。

山がちな地形の為、主に水力発電に依存しており、ほぼ100%であります。

ということはその他のエネルギーは微々たるものということになりますね。

因みに化石燃料の割合は1.41%なのだそうです。

最近ではノルウェーのエネルギー会社により、アルバニア初の水上太陽光発電所が建設され稼働中であります。

フロートは南米のハスの葉のように大きな皿のような形状を水面に浮かべ、そこに太陽光パネルを組み込んだような構造となっています。

アルバニアは1990年の時点で既に再生可能エネルギーが86%以上を占めており、2012年からはほぼ100%となっております。

経済的にエネルギーを海外から輸入出来ないなどの理由で共産主義体制下で協力に水力発電を推し進めた結果、非常に高い再生可能エネルギー比率を実現したのではないでしょうか。

アルバニア投資

2020年GDPランキング127位のアルバニアではありますが、投資妙味はあるのでしょうか。

一応調べては見ましたが、案の定全くヒットしませんね(笑)

当然のことながら国別のアルバニアETFは無く、世界的に名の知れた企業もありません。

人口減少も始まっており、経済成長率もあまりぱっとしませんね。

国内にもたいして産業はないですが、2010年代より観光業が盛んになってきているようです。

コロナ禍により当然打撃は受けていると思いますが、落ち着いたら賑わいを取り戻すでしょう。

しかしながら投資先としては無いですね(笑)

まとめ

世界が脱炭素へと舵を切ったことにより重要性の増す再生可能エネルギーですが、意外と高い比率を占める国がアルバニアだけでなく、北欧や小国で多く見られます。

国土が小さく人口規模も少ないことから、可能なのでしょうが、世界が目指すゴールですので、そのデメリットを含めて参考にするべきですね。

旅行先としては特に興味は無かったのですが、アルバニア国民はあまり観光客慣れしてなさそうであります。

いわゆるまだまだ「すれてない」観光地なのでしょう。

クロアチアなどと組み合わせて訪れるのもいいかもしれませんね。

 

ではこの辺で、Mirupafshim!(ミルパフシム)