¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
昨日に引き続き暗くなる話題であります。
正社員の9割が負け組に転落するという記事。
詳細はこちらをどうぞ。
参考 正社員の9割が“負け組”に転落、日本の絶望的な近未来とはyahooニュース日本の正社員が3594万人とされておりますので、およそ9割の約3240万人が負け組に転落するとの事です。
何をもって負け組なのかはこの記事ではハッキリわかりませんが、給与が増えないどころか、減少したあげく、税金や保険料のアップにより、可処分所得もどんどん減っていくき、定年も短くなり、路頭に迷う中高年が続出するというお話です。
まさか9割の人間が非正規雇用に陥るとは思えませんが、この記事では悲観的な未来を予想しています。
昨日の「45歳定年制」にも通じる話であります。
企業側としては人材の流動化の為に、法律でがっちりと守られた正社員の身分をなんとか剥奪したい意向のようですね。
経団連は解雇規制の緩和を3度も国に働きかけているようです。
確かに一度雇ってしまうと、試用期間でない限り正社員の首を切るのは容易ではありませんので一理はあります。
日本にしかないといわれる特殊な身分制度「正社員」はどうなっていくのでしょうか。
未来の雇用
記事によると4つの予測がされております。
・解雇規制が緩和され終身雇用が崩壊
アメリカも以前は終身雇用でしたが、日本企業の台頭により崩壊し、今のジョブ型雇用に変化したと聞いた事があります。
日本も中国などの新興国企業の台頭により、ジョブ型雇用に変わっていくのでしょう。
戦力とみなされなくなった場合は解雇規制緩和により首切りしやすくなった企業により容赦なく解雇されます。
因みに現在の日本型雇用はメンバーシップ型雇用と呼ばれています。
・年功序列がなくなり昇給がストップ
前述のジョブ型雇用を採用する企業が多くなり、長年勤めるだけでは昇給することが無くなります。
スキルが伸びない社員はいつまで経っても同じ給与になり、ごく一部のエース級社員しか昇給が望めなくなります。
・転職市場が飽和。元正社員が路頭に迷う
毎年大量に「使えない中年」が転職市場に放出されますので、受け入れる企業がない限り、路頭に迷う中高年が続出します。
逆に非正規の労働市場が盛り上がるかもしれませんね。
しっかし、35年ローンなんてとてもじゃないけど組めたものじゃなくなります。
不動産市場にも影響が出そうなお話です。
・定年を早める企業が続出。45歳で定年も
物議を醸し出した、サントリー社長の45歳定年制ですが、人材流動化の大義名分の下、企業に戦力外を通告されると若くして定年となります。
一部の優秀な社員しか継続雇用されない何ともシビアな世界になります。
企業と正社員の関係は江戸時代の藩と藩士の関係によく似ていますね。
お家断絶などで一度浪人になった武士達は、再仕官の道がなく2度と武士の身分に戻れなかった人が多かったようです。
4つ当てはまると負け組正社員
以下に4つ以上当てはまると負け組正社員確定だそうです。
1.年収は1000万円以下
2.勤続年数10年以上
3.直近3年で年1万円以上の昇給がない
4.役職は部長級以下
5.直近3年で役職が変わっていない
6.ボーナスが月給2か月分以下
7.大して仕事をしていない年長社員がいる
私は一応3つしか当てはまりませんが、時間が経てば5つくらい当てはまるようになりますね。
もっとも9割の正社員が負け組に転落するとされてますので、当然自分が9割の中に入るのは分かり切ったことではありますが。
まとめ
極端な記事だとは思いますが、ずいぶん前からいわれてきたことではあります。
雇用形態がアメリカの様になりつつあります。
アメリカでは転職が容易で人材が流動的であります。
リストラされても特にネガティブなことは無いようです。
但しジョブ型雇用ですので、スペシャリストとしてのキャリアとスキルを持った人に限ります。
スペシャリストではない人は当然の如く「マックジョブ」といわれる誰でも簡単に出来る仕事にしか就けません。
日本も徐々にスペシャリストとマックジョブの2極化する方向に進むのでしょう。
私はもはやマックジョブしかできそうもないので、そういう社会が到来するまでに資産を蓄え、たとえマックジョブで雇用されたとしても、充分生活できる体制は整えたいですね。
ではこの辺で、アディオス!