敗戦国卒業!?【常任理事国入り?】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

日本を訪問中のバイデン大統領から、驚くべき発言がありました。

「改革された国連安保理」において、日本が常任理事国になることを支持するとの表明があったようです。

世界の平和と安全を守るべき、常任理事国の一角であるロシアが侵略犯罪国家に成り果て、中国も同じようなならず者国家であることから、もはや国連が機能しないことは明白であります。

人間の英知で戦争を起こさないように、国連に代わる新たな国際的な枠組みの必要性が高まっているなか、日本が米国により新たに常任理事国として支持されるということであります。

バイデンがどこまで本気か分かりませんが、何気に画期的なことであります。

もし実現すれば77年続いた日本を取り巻く戦後体制が終焉することを意味します。

中国韓国が猛烈に反対するでしょうが、ぜひ実現してもらいたいものです。

なんせ未だに日本は国連において敵国なのであります。

安倍元首相が言っていた「戦後レジュームからの脱却」はついに果たされるのでしょうか。

当ブログはお金にまつわる話がメインのはずですが、次から次へと日々いろいろなニュースが起こる為、ついついそちらに引っ張られてしまいますね。。。

敵国条項とは

そもそも国連の成り立ちが、第二次世界大戦の戦勝国側である連合国(United Nations)から来ています。

ナチス・ドイツと日本を打倒することに重要な役割を果たしたとされる米国、英国、フランス、ソ連(ロシア)、中華民国(中華人民共和国)の5カ国が国連安保理における常任理事国を任せられることになっています。

いわば戦勝国による恒久的な利権クラブみたいなものですね。

戦勝国の組織ですので、当然敗戦国にたいする条項があり、それが敵国条項になります。

簡単に要約すると、旧枢軸国が連合国に対して、再び侵略を行うか、その兆しを見せた場合は国連安保理を通さずに軍事的制裁を行うことが出来ると定められた条項であります。

戦後77年も経った今となっては空文化しているようですが、改正には否定権を持つ中露が反対し続けているようです。

未だに第二次世界大戦の結果にこだわり続ける中露らしいですね。

中露両国では2000年代に入り、やらたと対独戦、対日戦の戦争映画が虚実取り混ぜて、というか中国の抗日映画はほとんどファンタジーや願望の世界ですが、国威発揚やプロパガンダの為に映画が量産されております。

最近YoutubeによくUpされていますので、簡単に見ることが出来ますね。

話が逸れましたが、どの国が敵国に該当するか明確な規定は無いようですが、日本政府の見解では以下の国々とされています。

日本国

ドイツ国(当時)

イタリア王国(当時)

ブルガリア王国(当時)

ハンガリー王国(当時)

ルーマニア王国(当時)

フィンランド共和国

NATOと日米安保同盟など米国や英国と密接な国ばかりであります。

もはや敵国条項は無意味であるのに、いつまでたっても敗戦国扱いは変わらないですね。

特に中露にとっては日独が敗戦国のままの方が、国内向けに都合が良いというのもあります。

戦後体制の終焉

日本は敗戦後、長きに渡り特に中国や韓国からの国際的なハラスメントと受けてきました。

それもこれも戦争に負けたことが起因なのですが、未だに中国からは軍国日本と言われ、韓国からは戦犯国などと言われております。

しかし、奇しくも第二次世界大戦の戦勝国ソ連の継承国たるロシアがウクライナ侵攻をしたことにより、風向きが変わりつつあります。

戦勝国ロシアが、ウクライナに戦争で負け、敗戦国にして戦犯国に成り下がる可能性が出てきたのであります。

しかもその余波により、無力な国連を改革または、新たな枠組みを作ろうという動きも出てきております。

新たな枠組みは民主主義など同じ価値観を共有する国々が主導権を握ることになるでしょう。

そうなるとG7中心の新世界秩序の構築が期待されます。

日本やドイツが中心メンバーに入ることにより、敗戦国の地位からついに脱却できるでしょう。

元駐ウクライナ中国大使のレポート「ロシアの敗北」にこんな記述があります。

日本とドイツは、完全に第二次世界大戦の敗戦国としての約束に別れを告げる。

軍備拡張を加速化させ、より積極的に政治大国としての地位を掴もうとする。

ただし、(日独が)西側陣営から離脱することはない。

また、完全に平和的発展の方針に背くわけでもない。

この元中国大使は「ロシアが日本という『パンドラの箱』を開けてしまった」としています。

おわりに

ようやく戦後日本を呪縛してきた敗戦国扱いが終わろうとしています。

敗戦国の地位から逃れるには次の戦争に勝つしかないのですが、今回はロシアが勝手に自滅してくれています。

起こって欲しくはないですが、台湾有事や尖閣有事の結果によっては、日本の地位はさらに盤石になる可能性もあります。

いずれにしても、今後の未来は米英日のシーパワーと中露のランドパワーの対立が激化するキナ臭い世界になりそうです。

 

ではこの辺で、アディオス!