鎖国終了【インバウンド解禁】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

ようやく日本にも6月より外国人観光客の受け入れ再開となります。

訪日外国人は2019年にはピークに達し、実に3188万人にも達しております。

ビジットジャパン事業が開始された2003年は521万人足らずでしたので、実に6倍にも膨れ上がっておりました。

それまでは日本に観光に来る外国人は稀であり、見どころの無い国と思われておりました。

なにより日本人自身が自国には大した観光資源がないと思い込んでいたのであります。

世界の観光大国はフランスで、年間の観光客は8000万人以上になります。

フランス人口が6000万人ですので、自国民を上回る観光客が押し寄せるというのは、ちょっと想像つかないですね。

因みに2017年のものですが、観光客数のランキングはこんな感じ。

1位 フランス 8,686.1万
2位 スペイン 8,178.6万
3位 アメリカ 7,694.1万
4位 中国 6,074.0万
5位 イタリア 5,825.3万
6位 メキシコ 3,929.1万
7位 イギリス 3,765.1万
8位 トルコ 3,760.1万
9位 ドイツ 3,745.2万
10位 タイ 3,559.2万

日本も頑張れば、TOP10入りも視野に入りそうなくらい肉薄していたのが分かります。

観光大国まであと一歩といったところでしょうか。

しかし、ご存知の通りコロナ禍により、観光業は一気に奈落の底に落とされます。

2020年の訪日観光客は412万人、2021年は25万人まで激減します。

4.8兆円まで膨らんだインバウンド消費は、2020年に7446億円、2021年には1208億円まで萎んでしまいます。

これは観光業にとって相当なインパクトだったのがお分かりになるでしょう。

コロナ前はオーバーツーリズムと呼ばれる、観光客の増加等が、地域住民の生活や自然環境、景観等に対して受忍限度を超える負の影響が問題となっていました。

確かに個人的体験ですが鎌倉や川越に遊びに行った際、人だらけで真っすぐ歩けないくらいでした。

国内の主要観光地ではこうした訪日観光客の増加が一部問題視されておりました。

そこへコロナ禍の直撃となりましたので、一旦リセットされて良かったのではと思ってはいましたが、3年も続くとなると流石に観光関連に従事する方々にとっては厳しすぎる状況であります。

政府は6月10日より外国人観光客を受け入れ再開すると発表しましたので、一息つけると良いですね。

ほったらかしだった私のJAL、ANA株も含み損を脱しております。

運輸、ホテルなどを中心とした銘柄も株価回復の道筋が見えてきたのではないでしょうか。

ただ、訪日観光客にマスク着用を求めるなど、首をかしげるようなことも言っております。

大体、「日本の着用ルール」といっていますが、日本人のマスク着用も義務でもなんでもないのに、外国人に対してだけマスク着用を徹底できるのでしょうか。

マスク着用が破られた場合は国交省がしっかり指導するそうですが、どうやって指導するのでしょう?

マスク着用をお願いベースくらいにしておけば良いものを、外国人観光客に対してだけ、徹底させるのは差別のような気もしますね。

せっかく日本に観光に来る人達に対して、不快な気持ちを抱かせることにもなりかねなません。

政府の仕事はそんなことではなく、いかに以前の水準に回復させ、それを超えていくインバウンド需要を作りだすか、そこに注力して頂きたいものです。

今の円安は訪日客を呼び込むチャンスですので、訪日客増に生かしてもらいたいですね。

 

ではこの辺で、アディオス!