保守本流の令和版所得倍増計画

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

河野太郎氏を取り上げるつもりでしたが、正式出馬がまだで政策も発表していないのでひとまず置いといて、今回は岸田文雄氏と取り上げたいと思います。

岸田氏はスタンスやビジョンが定まらないことから風見鶏などと呼ばれ、イマイチ芯が無く線の細いイメージもありつつ、端正なマスクと出自の良さから政界のサラブレッドともいわれてますね。

ご本人もひ弱なイメージを気にしているようで、実は2年浪人して挫折を経験していることや、ロシア外相とウォッカの飲み比べをするくらいの酒豪であることをアピールしているみたいです。

宏池会という自らの派閥を率いる派閥の長であり、同派閥はリベラル色が強いとされています。

今回の総裁選において、真っ先に出馬表明をした岸田氏ですが、二階幹事長を実質的に辞任に追い込むなど、意外と骨のある行動もしております。

今回は有力候補岸田氏の政策を見てみましょう。

令和版所得倍増計画

基本的にアベノミクスを継承するという点では、高市早苗候補と路線は一緒であります。

大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略の3本柱によるマクロ経済政策を維持するとのことです。

また、昭和30年代の池田勇人首相の所得倍増計画に因み、令和版所得倍増計画を唱えております。

成長と分配をキーワードに成長の果実を、中間層に分配しようという政策であります。

格差の縮小と富の分配というところでしょうか。

なにやら習近平主席の共同富裕のような響きですね。

まずは民間企業において、賃上げなどで分配をしてもらい、国としても税制などで分配を実施するとしています。

岸田氏は中小零細企業を守ることを重要視しているそうなので、こうした企業の社員の賃上げを考えているのでしょうか。

中小零細企業の社員としては賃上げは素直に嬉しいですね。

但し成長が無ければ分配もないと思うので、問題はどういう成長戦略を取るかですね。

岸田氏の政策

同氏の中心的な政策はデジタル田園都市国家構想と呼ばれる、東京一極集中の解消と地方の復活を唱えています。

つまり都会にいなくてもデジタル化の利益を享受できるようにするということでもあり、デジタル庁の掲げる理念に近いですかね。

また、科学技術立国を目指すため、10兆円の科学技術イノベーション基金の年度内設立も提案しております。

デジタル田園都市構想とは

故大平正義元首相が提唱した田園都市構想のデジタル版

コロナ禍により進んだデジタル化を推し進め、中央集権からリスク分散型社会を目指す考え方。

地方のデジタル化に関連して医療難民ゼロも提唱しており、遠隔医療を推進するものと思われます。

岸田銘柄

岸田氏はデジタル田園都市構想により地方のデジタル化を推進する立場から、デジタル・医療関連が岸田銘柄ということになりますね。

遠隔医療銘柄である【4480】メドレーを挙げる媒体もあります。

その他、高市候補と同様経済安保にも力をいれ、経済安保相の設立も考えているため、サイバーセキュリティ関連も該当銘柄となりそうです。

デジタル、医療、サイバーセキュリティ、AI、半導体あたりが岸田銘柄といえるでしょう。

おわりに

ハト派イメージの強い岸田氏ですが、強いリーダーを印象づけることが出来るかどうかがこれからの総裁選のカギになりそうです。

地味だけど堅実といわれる同氏ですので、首相になれば、派手なパフォーマンスはないものの、無難な政権運営となるのでしょうか。

但しそれだと菅首相とあまり変わりがないので、その辺の違いを打ち出してほしいものであります。

本日は河野太郎氏が出馬表明する予定ですので、政策は要チェックです。

高市氏と岸田氏がアベノミクス継承路線であり、似たような政策でしたので、河野氏はどういう政策を打ち出すか楽しみであります。

 

ではこの辺で、アディオス!