¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
東部と南部で激しい攻防戦が続くウクライナ情勢ですが、膠着状態が続いております。
5月9日の対独戦勝記念日までには、ロシア国民に対して勝利と呼べる成果を得るため、プーチンはロシア軍に対して大攻勢を命じるでしょう。
4月は激しい戦いになりそうです。
経済制裁でジリ貧のロシアに対して、西側諸国の無制限の援助を受けるウクライナに、さらなる朗報がもたらされそうです。
第二次世界大戦中にイギリスやソ連向けの兵器貸与を加速させた「レンドリース法」の復活を米国上院は全会一致で可決しました。
下院で可決され、バイデン大統領が署名すれば成立します。
このウクライナ民主主義防衛レンドリース法案が可決されれば、軍事支援の手続きが簡略化されスムーズになります。
これにより、無尽蔵の物量を誇る米国軍需産業が全面的にウクライナ軍をバックアップし、祖国防衛のため非常に士気の高いウクライナ兵に強力な米国製兵器という無敵の組み合わせになります。
もっとも、ウクライナ軍は西側兵器の扱いに慣れていないので、戦車や航空機はヨーロッパ諸国の保有するT72戦車など旧ソ連製の貸与になるでしょう。
ただ兵器以外の戦略物資がウクライナに供給されることになります。
第一次と第二次世界大戦において、米国がついた側が勝利を収めてきました。
米国がはっきりとウクライナ側についたことにより、戦争が長期化する恐れがあるとはいえ、ウクライナの軍事的勝利の道筋は見えてきたといえるでしょう。
ソ連向けのレンドリース
第二次世界大戦を戦ったソビエト連邦にとって、ナチス・ドイツとの戦いは非常に苦しいものでした。
ドイツの電撃作戦の前に敗退を重ね、首都モスクワ手前まで攻め込まれております。
第二次世界大戦主要参戦国の中で最大の将兵、民間人の犠牲者を出しながらもなんとか、ドイツを屈服させております。
ソ連の反撃において、重要な役割を担ったのが米国による軍需物資のレンドリースであります。
膨大な数量の軍用機、戦車、小火器、弾薬、車両が貸与されております。
特にトラックは37万台と突出しており、おかげでソ連は浮いたリソースを戦車生産に全振りすることが出来ました。
米国によるレンドリースにより、ソ連はナチス・ドイツを打倒出来たといっても過言ではないでしょう。
まさにナチス打倒の陰の立役者であります。
ソ連は米国に感謝してもしきれないはずなのですが、貸与にも関わらず、その後冷戦に突入したこともあり、ソ連は返済に応じず借りパクします。
約束を守らないロシア人らしいですね。
かつてナチスを打倒するために制定されたレンドリース法が、77年後にウクライナの非ナチ化を目指しているロシア打倒の為に使われるというのはなんとも皮肉なものであります。
おわりに
米国が味方になれば必ず勝てるというわけではありません。
過去に中国国民党や南ベトナム、最近ではアフガニスタン政府など戦意の低い腐敗した政府や軍に対しては、湯水のように武器を渡しても無駄なことはありました。
そこへいくとウクライナ軍は家族や国の為に戦うというはっきりした使命感のある祖国防衛戦争を戦っております。
今回のレンドリースにより、間違いなくウクライナは侵略者を撃退できるでしょう。
西側諸国による新兵器の実験場という側面もありますが、命がけで戦っているウクライナからすれば喉から手が出るほど欲しいものであります。
我が国も防衛装備移転三原則の「紛争当事国」への装備品供与の禁止を改め、必要とする人の元へ必要なものを届けるべく、見直しが必要な時期にきております。
ドイツでさえ武器を供与しておりますので、今こそ日頃左翼の方々のおっしゃる「ドイツを見習え」に従う時であります。
ではこの辺で、アディオス!