¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
河野太郎氏が総裁選3人目の候補として、昨日出馬表明しました。
今回の総選挙で国民的人気が一番高いといわれているのが、この河野氏であります。
父は元自民党総裁の河野洋平氏。
悪名高い「河野談話」を出したことで有名です。
個人的には嫌いな政治家の一人ですね。
しかし息子の河野氏は父親とは違いまともな歴史観をお持ちかなと思います。
そして、3候補の中では一番英語が流暢であり、通訳無しで各国要人とディベートが出来る党内屈指の英語通であります。
3氏の中で有力といわれる河野氏ですが、昨日の出馬表明演説はどうだったのでしょうか。
今回は最後に河野氏を簡単に掘り下げたいと思います。
河野氏の政策
「日本を前に進める」と唱える演説全文を読みましたが、岸田氏、高市氏に比べて具体的な政策はなかったのかなと思います。
デジタル化や子育て支援、カーボンニュートラルというキーワードは出てくるものの、ちょっと全体的な経済政策のマクロな方向性が見えず、ミクロ視点に終始していたように思えます。
同氏は「小さな政府、大きな年金」を持論としておりますが、今回の演説ではその辺の具体的な話は出てきてないですね。
ちょっとインパクトに欠けるかなというのが、河野氏の演説の感想であります。
協調しておられた実績のワクチン接種や脱ハンコは確かに良いですし、外務大臣時代の毅然とした態度や防衛大臣時代の医療従事者向けにブルーインパルスを飛行させるなど、良い政治家だなとは思うのですが、もう少し具体的な経済政策が欲しかったですね。
その辺は総理総裁になってからということでしょうか。
脱原発と女系天皇は?
河野氏といえば脱原発であります。
れいわ新選組の山本太郎氏と一緒になって反原発の活動家のようなこともしておりました。
また、女系天皇を容認する発言を行い、保守派から反発を招いたこともあります。
因みに女系天皇と女性天皇は別物です。
例えば愛子様が即位され、のちに悠仁様に皇位が継承された場合はどちらも男系天皇になります。
眞子様と小室圭氏の間に生まれた子供が仮に即位した場合、男性天皇であれ女性天皇であれ女系天皇となります。
つまり、2000年近く続いた男系天皇家が断絶し、その後は小室系天皇家になってしまいます。
小室氏の血統を皇室として敬うというのもなかなか国民としては受け入れづらいのではないでしょうか。
河野氏はこの女系天皇について議論すべきという立場でした。
しかし、総裁選にあたっては現実路線に修正したようです。
原発については再稼働を容認、女系天皇については政府の有識者会議の検討を尊重するという見解にとどめております。
岸田、高市両氏はハッキリと女系天皇を認めないとしています。
この2点は総裁選を戦う上で河野氏にとっては足を引っ張る材料となるかもしれません。
河野銘柄
脱原発の河野氏ということで、再生可能エネルギー関連銘柄が買われたようです。
太陽光発電やバイオマス発電といったところでしょうか。
その逆に電力会社は売られましたが、再稼働容認のニュースで買い戻されてます。
その他はデジタル関連、脱炭素関連、子育て関連銘柄が河野銘柄になるのでしょうか。
この辺は、岸田、高市両氏と被るところでしょう。
まとめ
9月29日の投開票まで2週間以上ありますが、本命と目されていた河野氏ですが今回の演説で、少々期待外れなところがありました。
果たして演説会や討論会を経てこの先、政界の異端児河野氏の挽回はあるのでしょうか。
個人的には歯に着せぬ発言の河野氏は嫌いではないですが。
総裁選は自民党内の論理で決まりますので、基本的に国民は蚊帳の外ではあります。
しかしながら、衆院選を控えた議員たちはどの総裁の元であれば、選挙で勝てるかを鵜の目鷹の目で探っております。
つまり国民的人気の高い総裁を望んでいます。
今回の総裁選は案外我々国民の人気が左右するかもしれません。
ではこの辺で、アディオス!