先進国から脱落!?【日本病】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

ダイアモンドオンラインで「日本は先進国から脱落目前~」という記事がでておりました。

この手の記事は2000年代から増えてきており、新興国が隆盛する中、バブル以降自信を無くした日本人たちに刺さりやすい内容となっています。

メインとしては経済成長していないということが、理由の大部分を占めているように思います。

確かに相対的に日本は貧しくなっているように見受けられますね。

ひと昔は海外に行けば、日本人は金持ちといわれていましたが、今じゃその地位は中国人にとってかわられ、海外でブランド物を買い漁る日本人OLはすでに絶滅種であります。

個人的には15年前とはいえメキシコを始めとする新興国を見た経験から言わしてもらえば、日本は超絶にあらゆるインフラが整い、凄まじく治安が良く、馬鹿みたいに民度が高い国であります。

年収300万円時代といわれるようになってから久しいですが、それでも世界から見れば上位2%に入るリッチ層なのであります。

国ガチャという言葉がありますが、日本に生まれた事は相当国ガチャに恵まれたと言わざるおえません。

日本人は本当に自国下げというか、ネガティブな話が大好きですので、日本はダメだ、日本はオワコンという話が絶えず出てきます。

もちろん、バブル以降実質ゼロ成長が続いており、少子高齢化などによりこの先経済成長率が劇的に変わる要素は全くありません。

バブル崩壊から平成時代の30年間、経済ゼロ成長やデフレにより社会が停滞しておりました。

俗に日本病といわれており、景気回復や財政再建へ効果的な政策を打てないまま今に至ります。

日本病

その昔、7つの海を制した大英帝国において、1960年代以降、社会保障費の増加、国民の勤労意欲減退、国際競争力の低下が起こり、英国病と揶揄されていたことがありました。

この病が克服されるのは1979年に「鉄の女」マーガレット・サッチャーの登場まで待たなければなりませんでした。

しかし、今では英国病に代わって日本病といわれるようになっています。

とあるネットの記事に日本病感染者の特徴が乗っていましたので、掲載させて頂きます。

自分が日本病の病に罹っていても、容易にそれと気づかないという傾向が強いこと。(感染意識の欠如)

 

全てにおいて受動的な心的傾向を伴うこと。(積極的行動の欠如)

 

極端に自分が突出を恐れ、出る杭は打たれるという教訓を心に刻んでいること。(顕著な中産階級意識)

 

封建時代の権化とも言うべき、徳川家康の信奉者が多いこと。(見ざる・言わざる・聞かざるの思想)

 

恥という日本文化の根底にある心的傾向を務めて無視するか、完全に忘れ去っていること。(恥の文化の喪失)

 

政治とは世襲的な労働であり、選挙において、自分が誰に投票しようと無意味であると諦念の気持を持っていること。(政治的諦念)

 

依然としてアジア諸国に対する優越意識を持ちながら、アメリカを始めとする欧米先進国に対しては、卑屈な劣等意識を引きずっていること。(プチ?脱亜入欧意識)

 

日本の欠点ばかりを探して、長所を見ようとしないネガティブな心的傾向を強く持つこと。(ネガティブな傾向)

 

自分がリスクを負って先頭に立つことを極力避ける傾向があること。(冒険精神の欠如)

 

目の前で犯罪が起こっても、それがテレビの中か、テレビゲームの中で起こっていると考えてしまう傾向があること。(テレビ中毒症)

 

他人事(ひとごと)意識が強く、たとえ親子友人間にあっても、すべてにおいて他人のことで関与を避ける傾向がある。(他人事意識)

 

物事の本質をブランド化する傾向が強く、かつブランドを神の如く神格化する傾向と、それに時として過剰依存する傾向がある。(ブランドへの過剰依存意識)

日本病というよりは、そのまんま日本人の思考と行動様式の様な気がします。

バブル崩壊処理の失敗による自信の喪失が日本人のネガティブ体質に拍車をかけているのでしょうか。

確かにバブル時代の日本人はエネルギッシュで積極的で、世界の隅々まで商品を売りに行くような冒険心も持ち合わせていたような気もします。

いまでは見る影もないですね。

日本病を克服するには?

英国病当時、英国では高級車ジャガーを始めとする名門英国企業が外資に買われたり、傘下に続々と入りました。

当時の首相サッチャーは改革として、こうした痛みを伴う政策を次々と打ち出し、「ビッグバン政策」による外資を大胆に呼び込み「名より実を取る」ことによって、経済を活性化させていきました。

結局、北海油田を輸出出来るようになり、財政赤字が黒字転換したことにより、英国病を脱したとされています。

翻って我が国の状況も日本企業が中国や台湾企業に買収されたり、傘下に入ったりしております。

状況は似あてるように見えますが、日本に敵対する中国に買われている点で大分違いますね。

中国に買われたところで、結局技術を抜かれて、いらなくなったらポイされるだけで、日本の経済にとってプラスとなることは全くないでしょう。

小泉改革もアベノミクスも日本を日本病から脱却することは出来ませんでした。

新しい新主義を標榜する岸田首相のもと長いトンネルから抜け出すことは出来るのでしょうか。

日本海で油田が出るわけでも、新しいエネルギーや産業が生まれてくるような気配は今のところないですね。

日本に世界から企業や人が集まってくるような仕組み作りをしなければ、まだまだ日本病は続くでしょう。

ここはやはり日本の鉄の女である高市早苗氏の登場を待つしかないですね(笑)

おわりに

私は一般的な日本人より、愛国心が強いほうだと思っておりますので、日本を貶めたり、けなしている人の話は全く共感を覚えず、むしろ嫌悪感を頂きます。

とかく外国は優れていて、日本は遅れているという話を日本人は大好きで、日本人ほど自国を悪くいうことが好きな民族はなかなかいないですね。

何度も言うように日本は世界最高レベルの国であり、日本のパスポートを持っていれば世界のほとんどの国へ行けるほど日本は世界の国々から信頼されています。

しかしながら、私は現実主義者でもありますので、冷静に今のままの日本の将来性を考えると我が子には日本以外でも仕事をしながら生活出来るだけのスキルは身につけて欲しいとも思っています。

経済的なリスクもそうですが、中国や韓国、北朝鮮、ロシアという敵対国家に隣接しているという地政学的リスクもあります。

日本が先進国から脱落するというのは想像し難いですが、それにあぐらをかいて改革を怠るような国はならないよう国民一人一人が気を付けなければなりませんね。

 

ではこの辺で、アディオス!