¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
久々にロシアによるウクライナ侵攻の話題であります。
ウクライナ情勢は毎日ウォッチしておりますが、ウクライナ軍が攻勢をかけていたヘルソン州ド二プロ川西岸地域で一気に戦局が転換しました。
ロシア側は「西岸地域からの撤退」を発表し、当初は撤退を装った待ち伏せと思われていましたが、実際に撤退したようです。
普通は撤退する時にわざわざ公表しないのですが、恐らくは国内向けに負けていないという言い訳の為の発表だったのでしょう。
古今より戦争における撤退戦はかなり難しいとされています。
当たり前ですが逃げながら戦うので当然難しいですね。
過去にも木下藤吉郎時代の豊臣秀吉による朝倉義景からの追撃を防いだ「金ケ崎の戦い」や、関ケ原の薩摩軍の「島津の退く口」など、大損害を受けながらの戦いがあります。
一方第二次世界大戦中の英仏軍によるダンケルク撤退や日本軍のキスカ撤退など、奇跡的に成功した退却戦もあります。
まだまだ情報が少ないので、分かりませんが、ロシア軍は橋も通れず、フェリーだけで撤退を成功させることが出来たのでしょうか。
一説によると、私服に着替えて民間人の避難民に紛れ込んで、徐々に退却したという話もあり、そうだとすると、相変わらずやり方が汚いですね。
また、地雷やブービートラップを多く仕掛けたり、重要インフラを破壊しながら、撤退しているようです。
ロシアのやりそうなことですが、ロシア領と自分達で認定した領地で平気で焦土作戦をする神経が分かりません。
19世紀ナポレオンのロシア遠征時と戦法的には全く変わっていません。
ロシアでは2021年に改正した憲法で「領土割譲に向けた行為や呼び掛けを容認せず」とし、領土割譲禁止を明記しております。
今回のヘルソン失陥はまさにロシアからの視点でいくと憲法違反となりますが、その辺の整合性はどうするのでしょうか。
憲法に明記されていますので、当然北方領土もいまのロシア憲法下では永遠に返ってこないでしょう。
ロシア連邦の崩壊を待つしかないですね。
いずれにしても、今回の撤退はプーチン政権にとっては痛手であることは間違いありません。
ロシア国内で混乱が広がることを祈るばかりです。
その後の展開は全く読めませんが、ド二プロ川東岸地域はロシア軍が防御を固めており、橋も落とされていますので、ウクライナ軍も簡単には進撃出来ません。
そうなると素人考えですが、ザポリージャ方面から一気にマウリポリをまでの打通をめざす展開でしょうか。
恐らくウクライナ軍も冬季攻勢を考えていると思われますので、年末か来年3月くらいまでの間でなんらかの動きがありそうですね。
ロシアにはこの戦争でボロ負けしてもらい、キッチリこの戦争の代償を払ってもらいたいものであります。
ではこの辺で、アディオス!