G0ゼロ時代のリスク

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

日本政府がようやく北京オリンピックの外交的ボイコットを決めました。

個人的にはもっと早く表明しても良かったのではと思いますが、政権内部の調整もあったのでしょう。

まずは対中非難の意思表示ができたことは良かったのではないでしょうか。

この北京オリンピックの外交的ボイコットを巡っては近い将来の対立軸がくっきり浮かびあがってきております。

米国を中心に英国などのアングロサクソン諸国と日本側、そして中国、ロシアなどの強権国家側との対立であります。

米ソ冷戦が終結した後の世界は、唯一の超大国であるアメリカの時代といわれておりました。

しかし、中国の台頭により米中2大国によるG2時代の到来ともいわれていましたが、いまやアメリカは影響力を失い、中国の影響力も限定的なことから、新たにGゼロが提唱されています。

こんなことを知ったところで、一般ピーボーの我々の生活には何の関係もないと思うかもしれませんが、否応なしに日本が巻き込まれる事象ですので、関係大ありであります。

2035年までになんらかの世界情勢の変化が起こる可能性は高いです。

Gゼロとは

国際政治における権力の空白のことをいいます。

つまりは圧倒的な超大国の不在ということですね。

ひと昔前は多少お節介で自国の国益しか考えてはいませんでしたが、米国が「世界の警察官」の役割を担っていました。

しかし、2015年にオバマ大統領が「米国は世界の警察官ではないとの考えに同意する」と発言し、世界の警察官を辞めてしまいました。

中国やロシアは「世界の警察官」というよりは、「世界のならず者」といった感じですので、警察官不在の国際政治で某尺無人の振る舞いを強めています。

国際的な秩序を提唱し、それを実行する国が無いというのは少々不安を感じますね。

昔からパクスロマーナや、パクスブリタニカ、パクスアメリカーナというようにローマ帝国、大英帝国、アメリカ合衆国が世界秩序を担ってきましたが、Gゼロの世界はパクスゼロの時代であります。

台湾有事は起こるか

そんな中、我が国にも大いに関係があるのが台湾有事であります。

台湾がもし中国の手に落ちれば、日本のシーレーンや南西諸島の安全保障に重大な悪影響を及ぼします。

そうなれば当然日本経済に大打撃となります。

つまり我々の生活に直結する話なのです。

FIRE目指すどころの話では無くなりますし、FIREを達成していたとしても、株価下落、大幅減配など起こりうる話であります。

習近平は2035年まで台湾統一を待つとしています。

ハイブリット戦争しかけたり、北京ー台北間を2035年までに結ぶとする鉄道計画を勝手に立てていたり、武力か平和的にかは分かりませんが、本気で台湾を制圧するつもりなのでしょう。

現在68歳の習近平氏も2035年には82歳になります。

体調次第ではスケジュールが早まったとしても驚きはありませんね。

武力侵攻による米中戦争が起きた場合は日本も無傷ではいられません。

そして、我々国民も無傷というわけにはいかないでしょう。

おわりに

2022年はきな臭いことになりそうですね。

年明け早々ロシアとウクライナの対立や、中国のウイグル人権問題など、中露を中心に世界情勢が回りそうですね。

株価も中露の動向に左右されるのでしょうか。

来年秋には5年に一度の中国共産党大会も行われます。

そこでの習近平の発言に注目が集まります。

日本も激変する世界情勢に対応していかなければ、中露に食い物にされるだけであります。

既に日本の不動産、先端技術などが巨額のチャイナマネーに買いたたかれているといいます。

日本国民の生命財産を守る為、岸田政権には頑張って頂きたいですね。

個人的には経済安全保障や国防に造詣の深い高市政調会長のほうがいいのですが。。。

 

ではこの辺で、アディオス!