¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
昨日のテレ東のニュース番組「モーニングサテライト」にてグリーンフレーションという言葉が出てきました。
またまた新しい言葉が出てきました。
昨今のエネルギー価格の高騰や円安はこのグリーンフレーションが絡んでいるということらいしいのです。
最近、マーケット関係者の間でも、使われる頻度があがっているそうであります。
というわけで今回はこのグリーンフレーションなる言葉を浅堀してみましょう。
グリーンフレーションとは
脱炭素化の動きのグリーン「green」と物価が上昇するインフレーション「Inflation」 を合わせた合成語であります。
以前ご紹介したスタグフレーション(物価上昇+景気後退)と同じですね。
グリーンフレーションとは、つまり環境を考慮した政策による物価上昇の事であります。
一連の脱炭素の流れによって出てきた新しい現象です。
今の中国のエネルギー不足はまさにグリーンフレーションであります。
習近平指導部の脱炭素の指示により、化石燃料の使用を抑えた結果、逆に化石燃料の高騰を招き、供給不足に陥っているのはなんとも皮肉な話であります。
ヨーロッパでは二酸化炭素の排出の少ない天然ガスに需要が集中したため、天然ガス価格の高騰が起こっております。
また、太陽光や風力発電は火力発電より、多くの配線を使用するようで、銅やアルミなどの資源価格まで高騰しております。
急激に脱炭素に舵を切ったための、様々な歪が生じ始めているようですね。
グリーンフレーションの影響 ~円安の原因?~
資源価格の高騰は、インフレ懸念を招き、欧米各国の金利が上昇しています。
因みに一般的に物価が上昇すると、金利も上がるとされています。
なぜかというと、各国中央銀行は物価の安定を図る為に、市中で使用されるお金の量を減らすために、預金・貸出金利を上昇するように誘導します。
そうすることにより、預金の魅力が上がり、消費を抑え込む効果があります。
話が逸れましたが、欧米の金利が上がる一方、日本の金利はほぼ0です。
金利のつかない日本円を売って、金利が上昇している、特に米ドルを買おうというのが、現在の円安の原因の一因とされております。
他にも勿論複合的な要因はありますが、日米金利差が円安に大きく影響しているのでしょう。
おわりに
グリーンフレーションは新しい言葉なので、まだまだこれからどんな影響が起こるか不明であります。
ただ行き過ぎた脱炭素の流れに対して、多少のブレーキとなるのでしょう。
脱炭素の為に、各国の人々が今年は寒い冬を過ごすのは考え難いことであります。
私も脱炭素の為に暖房を使わず過ごすことなど出来ないですね。
欧州では交通と暖房に炭素税を課す計画を見直す動きもでており、急激な脱炭素の動きが緩やかになりそうです。
何事も急激な変化は、揺り戻しがおこります。
脱炭素の流れは止まることはありませんので、ことを急がずひとまず脱炭素化は今年の冬はクールダウンというところでしょうか。
ではこの辺で、アディオス!