¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
総選挙期間中の為か、政治系Youtubeを見る機会が多くなっております。
大体のお話が経済対策に重点が置かれております。
北朝鮮が潜水艦からミサイルを発射するなど、安全保障環境も緊迫しておりますが、やはり国民の関心は自らの生活に直結する経済対策に一番関心があるということですね。
特に争点らしき争点のない選挙ですが、各党バラマキといわれている経済対策を打ち出しております。
こうした動画などを見ていますと、政府予算関連の話で真水という言葉が出てきます。
よく「そのうち真水はどれくらい?」というような使われ方をします。
どうやら経済用語のようですが、よくわからないですね。
普通でいうと塩分などを(ほとんど)含まない水、飲料水などを指しますので、転じて純粋な予算という意味合いなのでしょうか。
というわけで今回は真水についてざっくり簡単解説です。
真水とは
経済対策のうち、実際に経済生産(GDP)を押し上げる効果のある予算のことを指します。
仮に「事業規模20兆円」の経済対策を発表すると、金額すべてがGDPを押し上げる直接効果があるわけでは無く、実際にそのうちの3兆円がGDPを押し上げたとすると、その3兆円が真水ということになります。
選挙対策など様々な思惑で事業規模は膨らんでいきますので、経済対策の実態を捉えようというのが真水という考え方になります。
実質的に真水の規模によって経済対策の効果に影響が変わってきますので、いわゆる「真水で議論」されることになります。
いろいろな定義があるため、これが真水という厳密な定義は存在せず、一般的に政府が直接支出するものを指すようです。
真水に入るもの入らないもの
真水に含まれるもの
・公共事業費のうち用地取得費(事業費の15%程度)を除いた部分
・災害復旧費
・社会保障への支出
・給付金
・減税
・大学・研究機関への研究費
・国防費
真水に含まれないもの
・住宅公庫など政府系金融機関の融資拡大
・公的資金による公共用地取得費用
・株式買い上げ費用など
公共事業費の一部や、企業や個人向けの給付金などが主に真水といわれるもので、昨年の1人10万円の給付金は真水の典型であります。
但し給付金や減税などによる真水の政策もそれが消費に使われず、貯蓄に回ってしまうと景気刺激策として上手くいかないこともあります。
おわりに
今回の選挙では各党バラマキともいえる経済政策合戦となっております。
ばら撒く財源は我々の税金であったり、国債発行の借金で賄われるわけでありますから、事業規模に対して、GDPに効果のある真水が実際にどれくらいの規模なのか、国民としては関心を持たなければなりませんね。
早速真水という言葉を使ってみましたが、こういう使い方なのでしょう。
ただ単に使いたいだけなのですが、次は実際の会話の中で使ってみたいですね。
真水の意味を突っ込まれてもおかげさまでなんとなく説明はできますので(笑)
ではこの辺で、アディオス!