世界の株価に影響するFOMCとは?

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

来週は6/15~6/16にかけてFOMCが開催されますので、米長期金利の動向に注目ですね。

FOMCの金融緩和は持続するとの予測が多いですが、そろそろテーパリング(金融緩和縮小)の議論が始まるのではといわれています。

このFOMCという言葉ですが、投資系Youtubeやテレ東のモーサテでは頻出の単語ですね。

特に米国株投資をしていると、耳にする機会が多いです。

FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策を決定する会合の様ですが、日銀総裁の会見みたいなものと私は勝手に理解しておりましたが、せっかくの機会なのでちょっと深堀してみましょう。

そもそもFRBとは

日本でいうところの日銀の様な役割を想像しますが、少々異なり政府機関でありながら、政府の干渉を受けず株式まで発行する法人であります。

全米の主要都市の第1地区から第12地区まである連邦準備銀行を統括するのが連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)、略してFRBと呼ばれています。

米国ではFRBといわずにFed(フェッド)と呼ばれているようです。

FRB議長は米大統領に次ぐ権力を持っていると考えられているくらい、世界経済に対して絶大な影響力があります。

不用意な発言だけで過去に株価の暴落を招いたこともあります。

主な役割は以下になります。

・市中銀行の監督と規制

・財務省証券の売買などによる公開市場調査

・金融政策の実施

因みにドル紙幣の印刷は各地区の連邦準備銀行の仕事です。

FOMC 米連邦公開市場委員会

Federal Open Market Committeeの略で、米国の金融政策を決める、意思決定最高機関です。

FRBの理事と各連銀の総裁により構成され、定期的かつ必要に応じて開催されるようです。

ここで金利の利上げや利下げ、現状維持の決定を下しますので、その結果は為替市場に大きな影響を与えます。

とにもかくにもFOMCの政策が為替や株式に与える影響は絶大なため、FOMC前夜はみんなソワソワした感じになります。

FOMCまで投資を控えて、FOMCの政策決定後に投資を再開する投資家もいるようです。

バーナンキショック

これだけ世界経済に与えるインパクトの強い会合ですので、時のFRB議長は相当言葉を選んでしゃべらなければなりません。

直近では現FRB議長のパウエル氏が長期金利の上昇に懸念を示したものの、強い警戒感はないと受け止められたため、再び長期金利は上昇し、ニューヨークダウは大幅に下落しました。

一番有名なのが、2013年当時のバーナンキFRB議長の発言によって引き起こされた株価の暴落、バーナンキショックです。

当時米国はリーマンショックへの対策として金融緩和政策をつづけていました。

現在のコロナショックへの対応と同じですね。

バーナンキ議長が米国経済の回復を顧みて「今後幾度かの会合を経て、債券購入のペースを徐々に減速することでQE(量的緩和)を縮小する可能性を検討する」と市場の予想より早く発言したことで、市場が大混乱に陥りました。

この発言の翌日の日経平均は1143円も下落したそうです。

現在の状況もよく似ているという事で、パウエル議長による金融緩和の縮小、いわゆるテーパリングについての発言がいつ飛び出すか、FOMCの度に警戒している市場関係者も多いようです。

たしかに今はテーパリングを匂わす発言をしただけで株価が下落してますね。

いずれは金融緩和政策を見直さなければならないでしょうが、うまくソフトランディングしてもらいたいですね。

まとめ

FOMCはアメリカだけでなく世界経済を左右する決定を行いますので、株式、FXなどおよそ投資と呼ばれるものをしている人は金利政策や議長の発言に注目しておいた方が良いですね。

特に前述のように現在は世界経済が回復基調にあり、バーナンキショック前夜と似ています。

すぐに行動できるようにFOMC前後は要警戒ですね。

さて来週のFOMCはいかに!?

 

ではこの辺で、アディオス!