恒大集団騒ぎにみる投資の怖さ

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

恒大集団の騒動が収まる気配が全くありません。

それどころかますます騒ぎが拡大しております。

ドル建て債券の利払いが滞っているとのニュースもあり,ますます不透明になっております。

中国の投資家の中には自殺を図る人まで出てくる始末です。

もはや一企業の倒産騒ぎではなく、恒大集団による金融詐欺の紛いのことがおこなわれていたのではないかという疑惑も出ております。

銀行より良い利率と安定の成長と大企業という信用を背景に、お金を掻き集めていたのではないでしょうか。

このやり方が行き詰まり、ついに今回の事態へ発展したというところですね。

いわゆる自転車操業の状態だったのでしょう。

恒大集団のオフィスには連日投資家達が押し寄せています。

こういったニュースを見ると投資の基本を嫌がおうにも思い出させてくれます。

恒大集団の手口

恒大集団の成長モデルは借金をしたお金で、不動産を開発し、販売するというものですが、際限なく開発が出来るものではありません。

不動産バブル時はいいですが、不動産価格が落ち着いてくると、いずれ行き詰まることが決まっているような経営スタイルですね。

恒大集団は融資や社債の発行により、お金を集めていたようですが、従業員にノルマを課して、無理やり社債を販売させていたようです。

従業員はやむなく親戚や友人などに販売していたようですが、恒大集団は優良企業に見えたので、たいして疑問も抱くことも無く購入してしまったのでしょう。

恒大集団は利払いを現金ではなく不動産で支払うことを提案しているようですが、ほとんどが駐車場の為、債権者の多くは拒否しているようです。

卵は一つの篭(かご)に盛るな

恒大集団関連の被害者の話を見ていると驚くことがあります。

被害者の多くが、全財産を恒大集団へ一点集中投資しているのです。

中国でも超優良な金満企業と思われていたのでこうした事態を全く想定していなかったのでしょうが、恐ろしいくらいの集中投資であります。

全財産損失するとなると、自殺もしたくなりますね。。。

投資の基本である分散を全く考慮していないところを見ると、投資の素人達に広く社債が販売されていることがわかります。

株の超有名な相場格言に「卵は一つの篭(かご)に盛るな」というものがあります。

壊れやすい卵を一つの容物に入れて落としたら全部割れてだめになるという有名な格言です。

もちろん、イチかバチかの一点集中をして、ミリオネアになった人も居ますが、たいていの人は上手くいかないことがほとんどです。

手厳しいようですが、投資の鉄則を守らずに恒大集団という籠に全財産すべてをいれてしまい再起不能な大損失をしてしまった典型的な例であります。

おわりに

日に日に悪化する恒大集団関連のニュースですが、一極集中投資の怖さを改めて思い知らせてくれました。

私はもういい歳なので、失敗すると取り返しがつかないので大ばくちは打てませんが、やはり多くの人が一夜にしてお金持ちになることを夢見るのでしょう。

どれが正解というのはありませんが、若いうちはリスクを大きくとるのも勿論否定はしません。

しかしながら、一般の人にとっては分散投資はやはり王道といえるのでしょう。

全財産喪失の危機にある中国人投資家達には気の毒ですが、今回の騒動は投資について良い反面教師であります。

 

ではこの辺で、アディオス!