¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
5月22日にバイデン米大統領が初来日しました。
ウクライナ情勢や対中国を念頭に話し合いが行われるとものと見られますが、もう一つ米国が掲げる「新たな経済枠組み」についても話し合われると見られています。
「IPEF=インド太平洋経済枠組み」というものなのですが、既にTPPやRCEPがありますので、また新しい経済連携が出てきたのかと思ってしまいます。
TPPについてはこちらをどうぞ。
TPP環太平洋パートナーシップのメリット・デメリットRCEPについてはこちらをどうぞ。
巨大経済圏【RCEP】ただ、TPPはトランプ時代に自由貿易が米国の労働者の職を奪うとして脱退して以降、復帰の予定は無く、RCEPに至っては最初から参加していません。
TPPに復帰すればいいのにと思ってしまいますが、今年は中間選挙も控えており、議会の承認も必要なことから簡単ではないようです。
かといって巨大な経済力を持つインド太平洋地域に米国が全く関わらない訳にはいかず、また中国への対抗も考慮したうえで、新たな枠組みを提唱したということのようですね。
では今までの経済パートナシップと一体なにが違うのでしょうか。
IPEF「インド太平洋経済枠組み」とは
Indo-Pacific Economic Frameworkの略で、その名の通りインド・アジア太平洋地域における通称枠組みになります。
主に4つの柱で構成されております。
(1)公平で強靭(きょうじん)性のある貿易
(2)サプライチェーンの強靭性
(3)インフラ、脱炭素化、クリーンエネルギー
(4)税、反腐敗
特徴としてはTPPやRCEPのように関税の撤廃が無いことでしょうか。
関税の撤廃を項目に入れないことで、各国の参加のハードルを低くする狙いがあるようです。
また、4つの柱すべてに参加する必要は無く、各国の事情に合わせて選択的に参加できるそうです。
日本は4つの柱すべてに参加する予定で、特に(2)と(3)の協力に注目しているとか。
参加は日本を始め、インド、豪州、アセアン諸国、韓国を見込んでいるようですが、半導体製造で一角を占める台湾の参加は見送られております。
これは、台湾の参加を認めることにより、中国に忖度して参加しない国が出ないようにとの配慮の様ですが、対中国で行くのならぜひとも台湾を参加させたかったですね。
米国としては少しでも多くの国を取り込む為に、やむを得ない選択だったようですが、今後に禍根を残しそうです。
IPEFは5月23日に日本を訪問中のバイデン大統領により東京で立ち上げが宣言される見通しです。
おわりに
あっさりとした説明になりましたが、これ以上とくに情報が無いのであります。。。
実効性も疑問符がつきますが、日本としてはインド太平洋地域にアメリカを取り込み、中国への対抗としたい思惑があるので、積極的に関与していくようです。
IPEFの参加の是非が、米国側か中国側か敵味方を分ける踏み絵になりそうな予感もしますね。
ではこの辺で、アディオス!