早期降伏はあり!?

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

ウクライナ戦争から1週間以上経過しました。

当初の予想に反してウクライナ軍が善戦をしておりますが、じわじわとロシアが大軍で迫っています。

このままウクライナが押される展開になってしまうのでしょうか。

しかし、この戦争により世界の空気は一変しました。

ほんの一週間ほど前までは、これだけ経済がグローバル化し、経済的に密接に相互依存を深めている中で、国家同士の全面戦争など起こせるわけがないという風潮が圧倒的でありました。

私もそう思っていましたが、ロシアのプーチンがいともあっさりこの根拠薄弱な思想に終止符を打ちました。

しかも、北朝鮮のように完全に世界の経済システムから排除されている国でも、世界経済に対する割合が極度に低い国同士の争いでは無く、国連常任理事国で、世界経済第11位の国が一方的に侵略的全面戦争を起こしたインパクトは相当なものであります。

この影響により、欧州では苦渋の決断でロシアへのエネルギー依存を断ち切る方向に入り、ドイツは軍備増強に舵を切り、フィンランド、スウェーデンはNATO加盟を検討し、旧ソ連だったモルドバとジョージアはウクライナに続き、EU加盟を申請しております。

日本でも自主防衛、核論議が沸き起こっております。

ようやく日本の国防も健全な方向に行き始めております。

与野党政治家が核シェアリングの議論を口にしはじめましたので、あとはマスコミが乗ってくれば議論は加速しそうですが、そこは期待薄でしょうか。

しかし、一気に19世紀の帝国主義の時代に入りかけております。

思えば日本が開国してから、大東亜戦争の敗戦までの間、いつ攻められてもおかしくない緊張状態の中にずっといたのだなということが実感できますね。

早期降伏論

橋本徹さんやテレ朝社員の玉川さんなどは市民の犠牲を防ぐために早期降伏を唱えています。

敵が攻めてきたら進んで降伏して、被害を最小限にとどめようという方法であります。

ウクライナが仮に2月24日の時点で降伏していれば、確かに犠牲者は少なく済みますが、その後過酷な占領政策が待っています。

橋下さんや玉川さんはどうも米国による日本占領が頭の中にあるので、そのようなことを言うのでしょう。

命が一番大事といいますが、国が無くなればその命は敵により生殺与奪の権を奪われてしまいます。

その辺のところがよく分かっていないのでしょう。

米国の日本占領政策

敗色濃厚にもかかわらず、戦意旺盛で組織的な自殺攻撃までする日本軍に対し恐怖を覚えていた米国は当初、二度と米国に逆らえないように日本から軍事、重化学工業を奪い三流の農業国にする予定だったとされています。

しかし、ソ連との対立や1950年に勃発した朝鮮戦争により、方針が転換し日本を再軍備し、共産主義の防波堤とすることになり、そこから日本の経済復興が始まりました。

もし、冷戦構造が無ければ未だに日本は米国の強い影響力下にある農業中心の発展途上国だったかもしれません。

偶然の結果、米国の占領政策が中途半端なものになりました。

それでも、日本人の精神が骨抜きにされたり、米国人の素人が作成した憲法を押しつけられたり、米軍基地が至るところあったり、米兵による婦女暴行などの犯罪などは現在に至るも発生しております。

占領軍GHQの教育の凄まじさなのか、日本人のほとんどは米国の占領政策は良い占領だったと思っている人が多いように見受けられます。

そのため、お花畑な橋下さんや玉川さんのような人がいるのでしょう。

玉川さんはともかく橋下さんは結構好きなコメンテーターだったのですが、最近の言動は気になりますね。

中露に占領されたらどうなる?

仮に日本がロシア、中国に占領された場合はどうなるのでしょうか。

例えば第二次世界大戦において旧ソ連は降伏した日本兵約60万人を極寒のシベリアに送り込み、強制労働をさせ寒さと飢えにより多くの死者を出しております。

また、ソ連兵による日本人にたいする婦女暴行が日常的に行われていました。

中国もチベットやウイグル、そして香港を見てみれば、中国の支配下に入るとどうなるかは一目瞭然であります。

歯向かえば殺されるか、良くて強制収容所送りでしょう。

反露、反中的な人物は逮捕・投獄され、ネットは遮断、言論は弾圧され、人々は徹底的な管理下に置かれます。

橋下さんや玉川さんは言論の自由が無くなり、下手なことを言ってしまい逮捕され処刑されるか、例え発言できても占領軍に媚びる発言しかしなくなるでしょう。

また、日本文化の抹殺や、言語の強要、強制移住を行い、徹底したロシア化、中国化をし、自国民を移住させ日本人を地球上から抹殺する政策をしないとも限りません。

それでも命さえあれば早期降伏が良いのでしょうか??

おわりに

最近、この話題ばかりですが、いくらFIREだなんだといったところで、日本という国が無くなれば終わりであります。

占領される前に全財産持って逃げれば良いという考えもありますが、空路と海路しかない日本では脱出は困難を極めます。

海外口座があるわけではないので、混乱により国内の財産もすべて持っていけるかどうかも分かりません。

しかしながらお金があったとしても、国家を失った民族の悲哀というのは、ユダヤ人やクルド人を見るとよく分かります。

今ウクライナ人たちは、家族や自由の為に命を賭してロシア侵略軍と戦っています。

日本もいつ同じ憂き目にあうか分かりません。

もしそうなった場合、自分が銃を手に取って実際戦えるかわかりませんが、住んでいる町まで迫ってきたら逃げるのではなく、何らかのアクションを取らざる負えないでしょう。

これも今回の事で常識が崩れた一つですが、現在の戦争はハイテク戦争なので、高度に教育された兵士しか役に立たず、徴兵や民兵はかえって足手まといになるといわれていました。

しかし、ウクライナでは地域防衛軍に民間人が多数志願しており、地の利を生かしてロシア軍に苦戦を強いています。

日本において最悪なシナリオが起きた場合、家族を守るために戦えるかというと、戦争は怖いので嫌ですが、実際家族に危害が及びそうになれば無意識に行動するのでしょうか。

そうならない為に、政治家さん達には防衛力と抑止力の強化をお願いしたいところであります。

 

ではこの辺で、アディオス!