¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
今週はシルバーウィークの為、東京市場はお休みが多いです。
マーケットは9月21日のFOMCをにらみ、調整の様相を示しております。
ダウも大幅に下落しました。
本日9月21日の東京市場も既に先物が大幅に下落していることから、3万円割れから始まりそうです。
せっかくバブル以降の最高値を更新したのにもったいないですね。
今週から世界の相場は荒れて、世界同時株安の様相を呈してきそうです。
要因はいくつか言われておりますが、米英豪3ヵ国による「AUKUS」創設や豪潜水艦を巡る米仏の対立も懸念されておりますが、やはり一番懸念されているのは中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)であります。
中国の不動産大手の倒産が近いといわれており、最初は大きすぎるため、共産党政権が助けるのではないかと楽観視されておりましたが、どうやら見殺しにするのではないかという観測が強くなっております。
これだけ大きい企業が倒産すれば影響力が計り知れません。
米国でリーマンブラザーズが破綻した時は「リーマンショック」が起きましたが、今回は既に「中国版リーマンショック」と呼ぶ人まで出来ております。
何故、共産党政権は恒大集団を助けないのでしょうか。
日本のバブルを徹底的に研究してきたとされる中国が黙ってバブル崩壊の引き金を引くとは思えないのですが、一体どういうことなのでしょうか。
今回は恒大集団デフォルトに関して少々考察してみます。
中国恒大集団とは
恒大集団は英名Evergrande Groupともいい、中国最大の不動産会社といっても言い過ぎではないでしょう。
1996年に設立されたばかりの新しい企業ですが、中国の発展と共に急速に成長し、不動産のみならず、プロサッカーチームの経営、EV自動車、テーマパーク等いろいろな事業を展開しております。
中国サッカーリーグのビッククラブとして、アジアチャンピオンズリーグを何回か制した広州恒大が有名ですね。
アジアの金満クラブと呼ばれ、金に飽かせて海外の有名選手を多数抱えていたのは記憶に新しいです。
同企業は借金を繰り返して高層マンションを建設して、販売するというビジネスモデルを中国本土で展開することでのし上がってきました。
恒大集団を始め中国の不動産デべロッパーがあちこちに高層マンションを建てるので、鬼城と呼ばれるゴーストタウンがあちらこちに出現することになりました。
しかし、無謀な開発は負債を増大させ、2020年頃より債務不履行に陥るのではないかという懸念が広がり始めます。
恒大集団の株価は2017年に31.35香港ドルを付けたのを最後に下落が続き、今や2香港ドル近辺で推移しています。
恒大集団の危うさは株価がよく表していますね。
恒大集団倒産の余波
9月23日に恒大集団は8350万ドルに及ぶ、2本の社債の利払いの期日を迎え、同月29日には4750万ドルに及ぶ利払いの期日を迎えるそうです。
しかし、払うことが出来ず、共産党政権も助けないので債務不履行が決定的といわれております。
仮に恒大集団が倒産した場合、連鎖倒産だけでも膨大な数に上り、失業者が大量に発生したり、資産を失う投資家や富裕層も出てきそうですね。
社会が混乱に陥る大企業の倒産をなぜ共産党政権は放っておくのでしょうか。
一説には恒大集団を共同富裕の生贄するつもりといわれております。
同企業が倒産にした処で、一般の人民にはそんなに影響がなく、かえって金持ちが没落するこで溜飲を下げることができ、大資本家を共産党が成敗したという図式が出来上がるのではないでしょうか。
過熱気味の不動産バブルをハードランディングで押さえつけ、ついでに力を持ち過ぎた民間企業を潰せますので、一石二鳥というところでしょうか。
しかし、この倒産がどのような影響を市場に与えるか分からないので、警戒が必要です。
ある意見では中国で金融危機が起こり、中国発の株価暴落が起こるとの見方もあります。
共産党もそこまで馬鹿ではないので、例え倒産はさせても、その後の始末はうまくやるような気もしますが。
いずれにせよ、今後の展開は見逃せません。
おわりに
このまま倒産するのか、土壇場で共産党政権が救済するのか。
また倒産した場合はどのような悪影響があるのか。
たいして日本や世界の株式に影響がないという意見もあれば、中国バブルが崩壊し世界同時株安の発端になるという人もいます。
私のような一般人には考えてもわかりませんので、流れにそって売買戦略を立てていくだけであります。
希望としては多少の株安は絶好の買い場になるので大歓迎ですね。
もう少し見極めてから打診買いなどしていきたいと思います。
待ちに待った買場がようやくやってきそうな予感であります。
ではこの辺で、アディオス!