何気に第三次世界の危機?

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

ウクライナを巡る情勢が緊迫化しております。

米国に続き、英国までもが大使館員とその家族をウクライナから退避させています。

ロシアの軍事圧力はただのブラフ(脅し)であろうとの見方が優勢ですが、かの国は武力を使うことに対して躊躇しませんので武力侵攻の可能性は充分ありえます。

2月に北京オリンピックを控えていますが、それもロシアには自国開催でもない限り、平和の祭典だろうが関係ないですね。

ウクライナを支援する欧州も米国もイマイチ、意見がまとまり切れていないようで、一枚岩でロシアに対抗できていません。

第二次世界大戦のミュンヘン会談の時のように、チェコを犠牲にしてヒトラーに譲歩したのと同じ轍を踏むのでしょうか。

ウクライナに東部のドンバス地方をロシアに割譲させて、当面の戦争を回避したところで、ロシアの次の軍事的野望は止められないでしょう。

となると欧米は一致団結して、経済制裁だけでなく軍事的なオプションも選択肢として入れなければならないですね。

2022年の幕開けは、オミクロン株の話題で一色ですが、実はキューバ危機以来の米露の大規模軍事衝突の危険性をはらんでいるのではないでしょうか。

すでにハイブリット戦は始まっており、露宇両軍一触即発になっております。

ロシアの戦争

前述のようにロシアは武力行使することを躊躇しません。

ロシア連邦になってからも、幾多の戦争を経験しているためロシア軍は実戦経験豊富であります。

主なものだけでも、以下になります。

第一次、第二次チェチェン紛争

 

南オセチア紛争

 

クリミア危機・東部ウクライナ紛争

 

シリア空爆

こうしてみるとアメリカ並みに戦争ばっかりしております。

最近ではカザフスタンの暴動鎮圧にも出動し、多数の市民に発砲し「排除」したそうです。。。

ジョージアと戦った南オセチア紛争では夏季北京オリンピックの最中に行われています。

来週には冬季北京オリンピックが開催されプーチン大統領も出席するそうですが、何事もなく終われるでしょうか。

ロシアの主張

一方的にウクライナを侵略しようとする悪者にしか見えないロシアですが、それはそれでロシアの正義というものが当然存在します。

我々からみたらウクライナに対して、理不尽な振る舞いをしているようにしか見えないですが。

元々ウクライナのNATO加盟にいちゃもんを付けるため、軍を国境に張り付けて恫喝しております。

なぜウクライナのNATO加盟に反対するかというと、ロシアはウクライナを自分たちの庭だと考えているからであります。

ロシア人にはソビエト連邦が崩壊したのは、西側諸国のせいと考える人も多く、強いロシア=ソビエト連邦の復活を夢見る人も多いようです。

しかも、ソビエト連邦時代に各連邦構成国に移住したロシア人たちが、ソビエト崩壊による各国の独立により、国境の外に取り残されてしまいました。

そうした在外ロシア人同胞をロシア政府が守らなければ、国内に対して示しがつかないという面もある様です。

現にロシア系住民の多い、ウクライナ領クリミア半島をロシアが併合した際は、ロシア国民の多くが支持しております。

ウクライナ東部にはロシアと親和性の高い住民が多く、ロシアはそうした住民を保護しなければと考える側面もあります。

伝統的に旧ソ連構成国を自国の領域とみなしているので、外国の勢力下におかれることに対しては不愉快以外の何者でもないのでしょう。

EUとNATOに加盟されてしまったバルト三国と同じ轍は踏みたくないという強い意志がロシアから伝わってきます。

おわりに

米露の核戦争に発展するとまでは思いませんが、ある程度の軍事衝突はあり得る話であります。

正規軍同士でなくても、米軍の特殊部隊がウクライナ軍に混ざって参戦するといったこともあるかもしれません。

2008年の南オセチア紛争ではそこまで株価に影響はなかったようですが、欧米を巻き込んだ紛争となれば株価も無傷とはいかないでしょう。

そして、日本も対岸の火事では無く、強いメッセージを発信しないとロシアの侵略を肯定したと受け取られかねません。

特に日露の間には領土問題を抱えております。

現在日本政府はロシア外相の訪日を2~3ヶ月の間で段取りしており、平和条約締結交渉をする予定だそうですが、軍事的な恫喝を平然とする国と平和条約とはなにかのジョークでしょうか。

ロシアとしては欧米と対立するなかで、外相を訪日させ日本を取り込むことで、西側の結束にくさびを打ち込むつもりなのでしょう。

日本としては何か餌をちらつかせられても、食い気味に食いつかないことですね。

そもそも即刻中止でいいと思うのですが、岸田首相と林外相はどのようにお考えなのでしょうか。

いずれにせよ、静かに深刻な危機が迫っており、予断を許さない状況であります。

 

ではこの辺で、アディオス!