¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
10万部突破のベストセラー、イーロン・マスクの盟友である、ピータ・ディアマンディス氏の2030年:すべてが「加速」する世界に備えよを読んでみました。
こういう未来予測ものは好きでよく読むのですが、本書の示す世界は本当にドラえもんの世界であります。
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2030年というと今から9年後ですが、本書を読み終えた感想は加速するといっても、本当にたった9年でそんな世界になるの?という疑問でした。
2010年から2020年の間で変わったことは何でしょうか。
スマホが爆発的に普及したことしか思い浮かばないですな。
本書ではAI、3Dプリンタ、VRなどの様々なテクノロジーが、互いに融合(コンバージェンス)しながら進化することにより、世界の変化が一気に加速するというものであります。
具体的に2020年から2030年はどう変わるのか、超簡単に解説します。
2030年の世界
結論からいうと2030年の世界はかなりパーソナライズされるということであります。
つまり顧客一人一人のニーズに合わせた商品やサービスが提供される世界であります。
服は自動で各個人が採寸されたものを着て、広告は今までのようにマス(大衆)ではなく、個人にフォーカスします。
エンターテインメント界ではAIが活躍し、AR市場が盛んになります。
また、顧客のその時の感情に合わせた最適なコンテンツを提供してくれます。
教育もAIがより個人に合わせたカスタマイズを行い、生徒の感情も読み取ってくれます。
現代のような画一的な教育は消滅します。
保険業は医療の進化、自動運転により、根底から変わることになり、金融業も従来の現行業務が新しいテクノロジーにとって変わられる。
自動運転の普及により、駅近の不動産の強みが無くなるかもしれません。
食料はAIにより、農業生産高が上がります。
肉も培養した人工肉を食べるようになり、毎年、何万頭の家畜を屠殺しなくてもよくなります。
超簡単に要約しましたが、現在とは違い、より個人にフォーカスした物心両面で無駄のない社会になるということであります。
「シリコンバレーのボス」ピータ・ディアマンディス
このドラえもんや映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のような世界を予測している著者は一体何者なのでしょうか。
ピータ・ディアマンディス氏はエリック・シュミット(Google元CEO)、クリントン元大統領、イーロン・マスクらが熱烈に支持しており、「シリコンバレーのボス」の異名を持つようです。
同氏はギリシア系移民の子として生まれ、幼い頃から宇宙に関心があったようです。
マサチューセッツ工科大学卒業後、ハーバード大学医学部に入り、医師の資格を取得するというとんでもないエリートであります。
シンギュラリティ大学の創設や宇宙・人間の寿命に関する10以上のベンチャー企業の創業に関わっています。
よく分からないが凄いですね。。。
本書は共著になっており、もうひと方スティーブン・コトラー氏というジャーナリストが関わっております。
まとめ
2030年に私は54歳になりますが、読了後の感想は「おっさんがこんな世界についていけるのかよ」でした。
様々な分野が急激にスピードを付けて変化しますので、特に一部の高齢者は取り残されるかもしれません。
いずれにせよ、本当にこんな世界があと9年後に出現するとなると、考え方を根底から変えないといけないですね。
今の会社の仕事がそのまま残っているかどうかも怪しいです。
いろいろな意味で考えさせられる本ですので、要一読です。
各テーマ毎の関連銘柄を探すのにも参考になりそうです。
ではこの辺で、アディオス!