¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
最近何かと話題のアメリカの高インフレですが、FOMCの金融政策を占う経済指標が発表されました。
消費者物価指数、略してCPIと呼ばれています。
このCPIの前年同月比が発表されましたが、市場予測7.3%に対して、7.5%でした。
市場予想を上回る結果を受けて、金利上昇への警戒感からNY市場はマイナスで推移しております。
金融政策の決定の判断材料の一つになるこのCPIですが、米国は昨年から高い水準で推移しております。
今回は株価にも影響を与える消費者物価指数CPIを浅く掘って行こうと思います。
CPI消費者物価指数とは
米労働省労働統計局が毎月発表する統計で、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。
前年の同月比で物価を比較し、同等のものを購入した場合に費用がどのように変動したかを指数値で表したもので、物価そのものの変動を測定することを目的としています。
もちろん米国以外でも各国で発表され、その国のインフレ率を計る重要な指標とされています。
簡単にいうと、昨年の1月に買った缶ビールと今年の1月に買った缶ビールの価格を比較し、その変動を表したものであります。
物価が前年を上回っていればインフレ、下回っていればデフレとなります。
一般的に景気がよくなれば需要が増えるため、企業も価格を上げやすくなるので、インフレになります。
反対に不況になればデフレになります。
米CPIは昨年12月に発表された11月のCPIで前年同月比+6.8%と1982年6月以来、39年ぶりの高水準を記録しており、12月のCPIも+7%となっております。
日本のデフレ
翻って我が国はどうでしょうか。
日銀は2%の物価上昇率の目標を掲げ、大規模な金融緩和を実施していますが、物価は伸び悩んでおりました。
総務省が発表する直近のCPI総合指数12月は+0.8%、生鮮食品を除く総合指数、いわゆるコア指数で+0.5%でしたが、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数で-0.7%でした。
最近日本でも物価の上昇が身近に感じられるようになりましたが、米国7%に比べるとまだまだ低水準で推移しております。
日本のデフレの原因は需給ギャップといわれております。
需給ギャップとは、簡単にいうと需要よりも供給が多い状態です。
供給が多いため、物が余り価格が下落します。
反対に供給が少なく、需要が増えている時は物の価格が上がります。
需給ギャップを是正するには政府が景気刺激策などを打ち需要を喚起する必要があります。
しかしながら、コロナによりサプライチェーンが崩壊し、需給のバランスが崩れ、少ない供給に対して需要が増えているため、日本でも長年のデフレから脱却する可能性がありますね。
おわりに
日本を除く先進各国では安定的に物価が上昇しております。
ここ最近の米国のインフレは行き過ぎではありますが、日本もせめて日銀目標の+2%は達成したいところであります。
それにしても米国のインフレ率は凄いですね。
奥さんが前々からハワイに行きたいと申しておりますが、数年後の話としても、日米の物価や為替がどうなっているのやら。
旅行に行く位には強い円の復活に期待したいですね。
ではこの辺で、アディオス!