¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
少し古い本ですが「ブラック企業経営者の本音」という面白い本を読みました。
昔ITベンチャーに努めていた時のことを思い出してしまいました(笑)
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ひと昔前は盛んに問題視されるようになりましたが、労働基準法が厳しくなったとはいえ、まだまだブラック企業は存在します。
いや、むしろ増えているかもしれません。
ブラック企業とは
長時間労働の強制、賃金未払い、名ばかり管理職、パワハラ、やりがい搾取をしつつ、社員を使い捨てるというのが一般的であります。
経営者や会社に対する忠誠心を植え付け(洗脳?)、ある種の宗教めいたところもありますね。
本書によると、とあるIT会社の経営者は「社員は使い捨て」と言い切ります。
2~3年経ったら辞めてもらうそうですが、理由は給料を上げないといけないからだそうで、辞めさせる時は仕事を与えないか、またはその反対で終わらない仕事を与える。
それでも辞めない時は、自分よりデキの悪い人の下に配置するのだそうです。
そうすると屈辱感を感じて自ら辞表を書くようになるとのことであります。
他にも社畜にするための洗脳テクニックが経営者目線で書いてあり、かなり面白い読み物でありました。
ほんとうに昔いたITベンチャーを思い出してしまいました(笑)
その会社では社長から「最初にギブをしないとテイクはない」などと言われて、みんないいように長時間労働で使われてました。。。
ブラック企業が求める人材、嵌る人材
ブラック企業に就職しないことに越したことはありませんが、生活の為に焦っていたりするとブラック企業に遭遇する確率が上がります。
ハローワークは実はブラック企業が求人を出していることが多いようです。
求人を掲載してくれるのがハローワークしかないからなのだそうです。
ブラック企業が洗脳しやすい人物像というのがありまして、主に以下の6つになります。
育ちが良い
上からの指示に従順
真面目
人を疑わない
自分から何かしようとする積極性がない
責任感が強い
責任感はありませんでしたが、40歳くらいまでの私がまさにこのタイプでした。
企業側にしてみれば実に使い捨てしやすい駒であります。
そして、もうひとつが「使い倒せる人間」なんだそうです。
優良企業に入れなかった人や、公務員、司法試験などに受からずに仕方なく就活した人がブラック企業に流れてくるため、どうにか入れた会社で、他に行くところが無いので馬車馬のように働いてくれます。
そこを経営者は上手くついて、アメとムチを使い、社員を使い倒すとういう事であります。
上記のようなタイプで厳しい就活をしている人はブラック企業に入ってしまう可能性が高いので要注意であります。
おわりに
万が一ブラック企業に入ってしまった場合は、本書では「一歩も二歩も引いて、そのブラックぶりを楽しみつつ、次の就職先を決めるまでの繋ぎとして、逆にブラック企業を「捨て駒」にする視点を持ちたいところだ。」としています。
そうなった場合はあまり真面目に考えずに、多少斜めに構えて、ふてぶてしく過ごすくらいがちょうど良いでしょう。
なぜなら、ちょっとのことではまず正社員のクビは切れません。
その反対に正社員はいつでも自主退職できます。(すんなり辞めさせてくれない会社もありますが。。。)
ブラック企業に生殺与奪の権を握られているようで、実は選択権は我々社員の側にあるということを理解しておくと良いですね。
なんにしても大事なことは、経営者や会社に洗脳されないように自分自身を見失わないことであります。
ではこの辺で、アディオス!