¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
私が中学生だった1991年の12月、突如として超大国として西側から恐れられていたソビエト連邦があっけなく崩壊しました。
当時としては凄い大事件でしたが、大した混乱もなく、大帝国が地図上から消えてしまいました。
いろいろな要因の結果といわれていますが、原因の一つがソ連が軍事介入したアフガニスタン紛争に寄ることが大きいとされています。
10年による戦争で1万4千人の戦死者と莫大な戦費負担がソ連崩壊へと導いております。
現在、ウクライナ戦争でのロシア兵の戦死者は1万5千を超えるとされています。
わずか2ヶ月の間にアフガンでの10年間の戦死者を超えております。
プーチン大統領の支持率は高止まりしていますが、戦時下特有の締め付けや同調圧力によるものでしょう。
水面下では反戦、反プーチンの動きが出てもおかしくないですね。
ウクライナ戦争がプーチン・ロシアの終わりの始めりとなるでしょうか。
ロシア国内の騒擾
ここ数日ロシア国内では不穏な動きが見られます。
主だった事件だけでも、ネットでまとめられていたものですが、以下になります。
・化学工場(2ヶ所。爆発炎上)
・モスクワ州知事邸(火災)
・モスクワ州コロリョフのコロリョフ工業センター(航空宇宙/ロケット設計・製造関連。炎上)
・航空宇宙軍中央研究所施設(炎上)
・徴兵事務所(5ヶ所連続放火)
・石油貯蔵所(爆発炎上)
・兵站鉄道の地盤崩壊
・ウラジオストックの空軍基地
ウクライナ側の工作という見方もありますが、ロシア国内の不平分子や徴兵避退者などの破壊工作やサポータジュの可能性が高いですね。
鉄道の地盤崩壊は流石に偶然ですが、弱り目に祟り目というのでしょうか、偶然にしても悪いことは重なるものですね。
国としての運の悪さも、ロシアの行く末を暗示しているように思えてなりません。
さらにお友達である中国からは多少距離を置かれ、子分のような旧ソ連諸国には派兵や支援を断られています。
親ロシア寄りの旧ソ連諸国はロシアに勝ち目が無いことを見切り、負け組に巻き込まれるのを避けているのでしょう。
また、これらの国には少なからずロシア系住民がいますので、いつ何時、クリミアやドンバスと同じ手法でロシアが攻めてくるか分かりません。
中国のことわざに「水に落ちた犬は叩け」というものがありますが、ロシアという犬が水に落ちつつあります。
ロシア連邦崩壊は?
あのソビエト連邦が崩壊したのですから、ロシア連邦が崩壊しない可能性はゼロではありません。
ロシアは戦争や混乱の度に膨張や縮小を繰り返しております。
プーチン時代に膨張し、今回の戦争で縮小することもありえます。
素人考えで、ロシア敗戦後のシナリオは以下辺りでしょうか。
反プーチン派のクーデターで内戦勃発
プーチン政権継続のまま、経済制裁も継続して経済崩壊
地方ボスによる群雄割拠と民族主義による分離独立
いずれにしても、ロシアの弱体化は避けられないと思われます。
ロシアの軍事プレゼンスが消滅した後の世界は、私の頭では想像つかないですね。
ロシアが引いた後を中国が埋めにくるかもしれません。
日本にしてみれば、ロシアが弱体化してもまだまだ気が抜ける状況ではないですね。
おわりに
日本ではようやく防衛費2%や反撃能力についての議論が活発化してまいりました。
まだまだ邪魔をしようとする言論人や野党政治家がテレビなどで頑張っていますが、ウクライナ戦争の現状を目の当たりにしている今では説得力がなく、国民の支持を得るのは難しいでしょう。
ロシアは数年後に弱体化するかもしれませんが、その分日本の周辺で紛争が起こりやすくなることも考えられます。
地域の安定化の為には、日本に友好的な分離独立したロシア極東政権が出来ることが望ましいですね。
ではこの辺で、アディオス!