いまさら?【中国株投資】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

中国では習近平指導部の民間企業への締め付けや、「共同富裕」、恒大集団の債務不履行、人権問題などなどここにきて中国株を取り巻く環境が悪化しております。

私は中国個別株に直接投資をしていませんが、ヴァンガードの新興国ETF【VWO】で間接的に中国に投資していることになります。

VWOではテンセントやアリババなど中国テック株が組み込まれており、中国比率の高いETFであります。

個人的に中国というか、中国共産党政権の目に余る横暴には日頃反感を頂いておりますので、中国に利することになる中国投資はしてないのですが、飛ぶ鳥を落とす勢いだったころに比べて、株価が低迷してきたので個人の好悪は別として、ひょっとすると安く拾えるチャンスなのではと思い、今回は中国株をポートフォリオに組み込むか検討してみました。

中国株は全く分からないので、浅く簡単に調べてみました。

中国株式市場

どうやら中国株式市場は上海市場と深圳市場と香港市場があります。

上海と深圳の市場はA株市場とB株市場にに別れており、海外の投資家が自由に売買できるのはB株市場のみになります。

B株市場は海外投資家の資金流入を計るために作られた市場ということになります。

最近ではA株にも限定的ながら海外投資家が売買でき、B株も国内投資家にも開放されてはいるようです。

香港市場は大きくメインボードとGEM市場に別れていますが、どちらも海外投資家に開放されています。

因みに人民元も国内向けと海外向けに別れており、それぞれ人民元オンショア、人民元オフショアというものが存在します。

オフショアは海外投資家向けの人民元市場となっており、中国国内の規制を受けず、自由に売買出来るため、オンショアに比べて市場本来のレートに近いといわれています。

また、NYに上場している巨大企業も多いため、ドルで取引が出来ます。

中国リスク

中国には新興国特有のカントリーリスクと中国独自のリスクがあるのではないか思います。

以下、思いつくままに中国投資のリスクを考えてみました。

・政治リスク

 

・不動産バブル崩壊

 

・台湾有事

 

・超高齢化社会と人口減少

 

・ウイグル、チベット問題

 

・成長鈍化による国内不安

一つ一つの詳細は省きますが、以前は近い将来米国のGDPを抜くといわれていましたが、本当にそうなるのでしょうか。

習近平指導部による肥大化した中国経済をコントロール化に置くやり方は民間の活力を奪っているような気がします。

国内でも問題をたくさん抱え込んでおり、不満のガス抜きに台湾や日本の南西諸島に近い将来侵攻しないとも限りません。

2000年代の国際協調路線とは違い、戦狼外交という敵意むき出し路線を取っていますので、世界から孤立化の道を歩んでいるように見えますね。

中国投資

中国といえばBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)と呼ばれる巨大有名テック企業や、日欧米から締め出しを喰らったファーウェイなどのIT企業が急速に発展しましたね。

中国ハイテク産業の成長は米国のテック企業で働いていた、俗に海亀と呼ばれる中国人たちが技術を本国へ持ち帰ったことにより中国ITの発展に寄与したといわれています。

しかし、ここ最近は共同富裕を唱える習近平指導部によって締め付けられ、株価がさえないですね。

アリババの株価はこちら(2021年12月10終値)

アリババ株価チャート

高値から半値以下になっています。

アリババのジャック・マー氏が共産党の気に障る発言をするなど、共産党に目の敵にされているのが株価に表れているようです。

かなり安くなっていますが、押し目買いはどうなんでしょうね。

また、最近は日米欧の独占に近かった自動車の覇権を握るべくEV電気自動車に力を入れており、凄まじい数の企業が生まれています。

因みに中国EVBYDの雄、BYDの株価であります(2021年12月10終値)

BYD株価チャート

見事な右肩上がりですね。

電気自動車は有望な市場ですので、テスラやリビアンの様に株価が上がるのは分かりますが、参入障壁が低いのが気になりますね。

競合他社が雨後の筍のように生まれてきますので、EVで個別銘柄は選ぶのは今はむずかしいですね。

その他、地味に家電のハイアールはシェアを伸ばし、ユニクロと無印の中間のようだったメイソウも今は偽装日本ではなく、独自色を打ち出してきております。

また、今話題の不動産関連ですが、世界規模の影響は無さそうですが、恒大集団だけではなく、他の不動産会社のデフォルトも気になるところです。

恒大集団株価(2021年12月10終値)

恒大集団株価チャート

1株1.77香港ドル、日本円で約25~26円というところであります。

逆張りで買い集めても、最後は紙切れになるパターンでしょうか。

一体どうなってしまうのでしょうか。

中国はここ10年くらいで急に世界的に有名になる企業が増えましたね。

世界の企業TOP10にもテンセントがランクインしております。

日本企業などは要約40位にトヨタが入っている体たらくであります。

しかし、中国企業は独自のブランド力がまだまだ弱い気がします。

この会社の製品で無ければ、というコアなファンが中国企業にはまだまだいないのではないでしょうか。

結論

中国株はETFも含め、投資はしないですね。

理由は滴滴出行のように共産党の意向でNYの上場廃止をしたように、いつ何時共産党の指示が入るか全く読めないからであります。

中国株は政治リスクが強すぎるのと、やっぱり我が国に敵対的行為を行っている国の企業に投資するというのは利敵行為のような気がして投資出来ないですね。

結局は中国投資の場合は利益より個人的な感情が勝ってしまいました。

但し中国が今のような軍事覇権主義を改めることがあれば、中国経済の追い風になると思いますので、投資を検討したいですね。

もちろん魅力的な企業があればですが。。。

 

ではこの辺で、アディオス!