¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
ロシアによるウクライナ侵略が続く中、中国でBRICsの首脳が集まる国際行事が行われました。
2000年代に注目されたBRICsですが、現在はさほど存在感が無く、私などは既にオワコンと化していたのではと思っておりました。
過去の記事はこちらをどうぞ。
BRICsは消滅したのか?因みにBRICsとはロシア、中国、インド、ブラジル、南アフリカ5か国の頭文字を取った新興国グループであります。
ロシアはウクライナ戦争による経済制裁で、国際社会から締め出しを喰らい、中国の勢いは恐らくピークアウトしております。
ブラジルは永遠の未来の大国と呼ばれており、南アフリカは地域大国の枠から出ることは無いでしょう。
これから台頭が予想されるのは次の世界の工場と目されているインドくらいでしょうか。
あまりパットしないBRICs諸国ですが、しかし、ここへきて俄かに動きが出てまいりました。
中国とロシアを中心として、新たな枠組みを構築しようという試みがなされようとしております。
拡大するBRICs?
6月24日に開かれたBRICsの国際行事では5カ国の他に13カ国の首脳が参加しました。
内訳はアルジェリア、アルゼンチン、エジプト、インドネシア、イラン、カザフスタン、セネガル、ウズベキスタン、カンボジア、エチオピア、フィジー、マレーシア、タイであります。
親中国の国だけでなく、タイ・マレーシアなど西側に近い国も参加しているのが特徴であります。
イランとアルゼンチンなどはBRICsへの加盟を申請したとされ、BRICsプラスとして、国際的な存在感と影響力を高めようとしております。
BRICsとは単なる新興国グループだと思っておりましたが、EUやNATOのような加盟申請が必要だとは知りませんでした。
アルゼンチンはともかくイランが加盟するとなると、単なる経済的な枠組みを超えたものになりそうですね。
敗北必須のロシアのいるグループにわざわざ近寄って何かメリットがあるのでしょうか。
G7へ対抗か?
BRICsの拡大は戦争によりロシアが急速に力を失いつつあるなか、中露による反米勢力結集をBRICsを通して行う意図があるようです。
これからは経済より政治的な意味合いが強くなる集まりへと変容していくかもしれません。
そうなると非同盟のインドや、英国とのつながりの深い南アフリカは脱退することになるでしょう。
反米、反NATO的な国々が終結し、過去のワルシャワ条約機構のような組織に様変わりする可能性もありますね。
加盟しそうなのは現時点でベラルーシ、セルビア、北朝鮮などでしょうか。
いずれにせよ、ろくでもない国しかいませんね。
今まで世界を決めてきたといっても過言ではないG7への新たな対抗軸として、並び立つことを中露は目指しているように見えますね。
21世紀に入り、世界は再び新たな冷戦時代に突入しているようです。
おわりに
ウクライナ戦争を機に、米国を中心とする同盟国と反米勢力の2大対抗軸という大きな流れがくっきりとしてまいりました。
G20などの新興国の台頭で、先進国クラブであるG7の存在感が低下しつつありましたが、ここへきて再び重要性が増しつつあります。
G7の一員である日本も腹を決めて、新冷戦に臨んでもらいたいものであります。
米中を中心に対立が激化する未来しか予想できませんが、泥船のようなロシアがいる陣営の方が、この先分が悪いと思うのは私だけではないでしょう。
さて毎度お騒がせなお隣の国はどちらの側に付くのでしょうか。
ではこの辺で、アディオス!