北京五輪外交的ボイコット私見

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

先日安倍元首相が台湾の民間の研究機関のオンライン会合で「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある」と発言し、中国側が猛反発するということがありました。

中国の外交報道官は「誰であっても必ず頭を割られて血を流すことになろう」と述べておりました。

こういう言葉選びがなんというか、強権国家特有のものですね。

安倍氏としては、台湾独立を支持するなどと言ったわけでも無く、現状を覆す行為を行えば中国にも悪影響を及ぼしますよという警告をしただけなのですが、曲解して激おこであります。

当の安倍氏は「一国会議員に注目してもらい大変光栄」と軽く流しております。

一国会議員といっても、日本の政治家には珍しく長らく国際政治の世界で存在感を示した方ですので、発言にはやはり重みがありますね。

最近の中国は世界との対立路線を選択し、孤立化の道を歩んでおります。

ウイグル、チベットの人権問題、テニス選手彭帥氏失踪など、人権がらみで特に欧米との対立が増えております。

そんな中、来年2月に北京で行われる2022年冬季オリンピックでは米国を中心に外交的ボイコットを表明する国が増えております。

日本としてはどういう対応を取るべきなのでしょうか。

外交ボイコットとは

そもそも外交的ボイコットとは、特に決められた定義はないようですが、つまりは政府関係者を開会式などに派遣しないことであります。

オリンピックでは平和の祭典ということで、各国首脳や政府高官が出席し、五輪が外交の舞台ともなっています。

過去にはソ連のアフガン侵攻に抗議して1980年モスクワ夏季五輪に米国、西ドイツ、日本などの西側諸国が政府関係者どころか、選手団も派遣しないボイコットが行われました。

ソ連と東側諸国はお返しに1984年のロサンゼルス夏季五輪をボイコットしております。

今回は米国に続き、中国との宥和路線から対立路線へと政策変更したオーストラリア、さらに英国とカナダが外交的ボイコットを表明しています。

アングロサクソン諸国は足並みをそろえております

こうした動きに対して、中国は強烈な不満を表明しております。

また、負け惜しみ的に「てか、ハナから招待してねーし」といったご様子であります。

コロナを予防線にして、ウィルス対策で「五輪に外国要人を大々的に招く計画はない」といい始めております(笑)

フランスはスポーツ担当相を派遣するようです。

2024年にパリ五輪を控えているので、仕返しが怖くて強気に出られないのでしょうか。

ドイツもメルケル首相時代に中国とズブズブになり中国経済への依存度が高いのでボイコットできるかどうか。

IOCのバッハ会長も人権よりお金儲けの方が大事なので、外交的ボイコットに批判的であります。

しかし、なんらかの抗議の形を示すことは中国へのメッセージとなりますので、私はどんどんやるべきだと思います。

あまり意味が無いというコメントも聞きますが、何も行動を起こさなければ、中国の横暴を黙認したと受け取られかねません。

安倍氏も「日本の意思を示す時は近づいてきているのではないか」として政府に早期の対応を求めております。

岸田首相は「国益と照らし合わせて、自ら判断したい」としておりますが、中国は東京五輪に閣僚級の国家体育総局局長を派遣したことから、日本にも同様の対応を求めているようです。

国家体育総局局長ですが、小物感が漂ってますね。。。

日本としては米英に追従して、外交的ボイコットをするべきだと思いますが、岸田首相は同等の閣僚派遣でお茶を濁しそうな気もしますね。

今回の北京五輪の外交的ボイコットを巡り、対中国を巡る対応で敵味方がはっきり分かりそうです。

米英側につくか、中国側につくのか。

中国側にはロシアがつき、恐らく韓国も政府関係者を派遣するでしょう。

こうしてみると米英側に日本がつくのが、誰の目にも得策とわかるでしょう。

おわりに

日本ではリベラル勢力という人権にうるさい政党や団体がいます。

いわゆる人権マフィアと呼ばれる弁護士などもいて、人権がこの世で一番最高峰の権利であると思っている方々がいらっしゃいます。

人権などと言うものは、たかだか最近の考えであり、そもそも国家があっての人権なのですが、そこをあまり分かってらっしゃる方が少ないように思います。

国家が崩壊すれば、人権を唱えたところで、誰も人権を守ってくれる人はいません。

つまり人権は国家によって担保されております。

話が逸れてしまいましたが、日本の人権派は日本国内やアメリカ、特に米軍が行った人権侵害については猛抗議するのですが、これが不思議なことに中国の人権侵害・弾圧については一切抗議せずダンマリなのであります。

東京の中国大使館前で抗議デモをするとか一切ないですね。

香港デモ弾圧もウイグル弾圧も彭帥氏失踪についてもなにひとつ抗議していないです。

もちろん何の根拠もありませんが、日本や米国には噛みついて、中国には一切噛みつかないリベラル勢力というのは、やはり中国の機関からなんらかの工作をされているということでしょうか。

なんども言いますが、あくまでも個人の感想です。

しかし、そう思われても仕方がないですね。

 

ではこの辺で、アディオス!