マーケットに登場する動物達

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

11月末から12月はじめにかけてオミクロン株のニュースに翻弄される相場が続きました。

オミクロン株の正体が分かっていないので、まだまだ油断は出来ないですね。

今週から来週にかけて科学的に分かることも増えてくれば市場は落ち着くでしょう。

個人的には年末から年始にかけて下がり続けて欲しいですが、どういうニュースが出てくるのでしょうか。

まったく不透明な相場でありますが、こうした相場では動物に例えて「灰色のサイ」というのだそうです。

マーケットにはたびたび動物が例えられております。

今回は箸休め的にマーケットに登場する動物達の紹介です。

一体どんな動物達が登場するのでしょうか。

灰色のサイ

マーケットおいて高い確率で問題を引き起こすことが分かっていながら軽視されている事柄を灰色のサイというのだそうです。

体が大くても普段は温厚で大人しい草原のサイも、一旦暴走を始めると誰も手が付けられなくなることから、比喩表現として使われています。

中国恒大集団の問題や、少子高齢化などもいずれ大問題になるのは分かっていながら軽視されている灰色のサイといえるでしょう。

なぜサイだけでなく、灰色という形容詞が付くのかよく分からないですが、2013年のダボス会議で米国の政策アナリストのミシェル・ウッカー氏が使い始めた用語であります。

ブルとベア

こちらは有名ですね。

ブル(雄牛)とベア(熊)であります。

それぞれブル(雄牛)の角が下から上へ突き出すことから強気相場を表し、ベア(熊)が前足を振り下ろす仕草、あるいは背中を丸めている姿から相場が下落する弱気相場を表しています。

よくブル相場やベア相場といった使われ方もします。

投資信託ではレバレッジを利かせて、上昇相場でより高いリターンの得られるブル型ファンドや下落局面でリターンを得られるベア型ファンドがあります。

ウォール街にはチャージング・ブルと呼ばれる巨大なブル(雄牛)の銅像が置かれ、アメリカのパワーの象徴を意味しているそうであります。

毎週金曜日のテレ東Bizで配信されている「金曜3時のマーケットライブ〜BullとBear」のタイトルにもブルとベアが使われています。

この番組はトークが軽妙で面白いので良く見てます。

3匹目の動物

株式市場にはブルとベアとあともう1匹動物が居るといわれています。

それはカモであります。。。

株式市場には10%のブルと10%のベア、そして80%のカモがいるとされており、自分の頭で考えることが株式市場でカモにならない為に必要なことであります。

黒い白鳥(ブラックスワン)

 

最後に黒い白鳥、ブラックスワンであります。

金融だけでなく自然災害などに使われる言葉であります。

全く予想しておらず想定外の出来事、つまり「ありえない」ことが起こったため社会や相場に対して大きな衝撃を与えるという理論であります。

東日本大震災やインド洋の津波、リーマンショック、そして今回のコロナ禍も当て嵌まるのではないでしょうか。

欧州では白鳥は白いとされていたのが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥が発見されたことから、常識外の事象について黒い白鳥・ブラックスワンというようになったようです。

おわりに

上手い例えなのかどうかは分かりませんが、欧米人はこういう動物の例えが好きですね。

日本では申酉騒ぐという相場格言があります。

申年と酉年は株価の上下が激しく値動きの荒い年になるという干支にちなんだ格言であります。

さて来年は寅でありますが、相場格言は寅(とら)千里を走りとなっておりますが、どういう相場になるでしょうか。

来年に限らず、将来の相場はサイと黒い白鳥の出番が多くなりそうな気もしますね。

 

ではこの辺で、アディオス!