¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
最近、高市早苗自民党政調会長の著書である美しく、強く、成長する国へ -私の「日本経済強靭化計画」-を読みました。
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なぜ読んでみようと思ったかというと、高市氏が次期首相に最も近い人物だと思ったからであります。
岸田政権がいつまで続くか分かりませんが、次はほぼ高市氏で間違いないでしょう。
個人的にも岸田政権は社会主義色がつよく、マーケットにもアンフレンドリーで海外投資家も売り込んでいるので、長期政権は勘弁してもらいたいですね。
次の参院選で岸田政権への評価が決まるといっても良いでしょう。
結果次第では政権がどうなるかわかりません。
となると高市氏がどのような政策に重点を置くのか、今のうちに知っておくのも悪くないと思った次第であります。
それとやはり「国策に売り無し」ですので、高市氏が政権を取る前には政策関連銘柄には唾をつけておきたいですね。
この本を読んでみて、 一番最初に思った感想は、いやはやよく勉強しているなと思いました。
政治家たるもの本来は日々勉強して当然といえば当然なのですが、先の自民党総裁選であれだけ理論整然とプレゼンできたのも、自分の頭に常日頃から政策が入っていたからなのでしょう。
印象としては、防災や、国家の安全、ハイブリット戦争に対する備えの強化を念頭にした法整備や対策をメインに訴えかけております。
具体的にはまず危機管理投資、これはコロナ禍でもそうですが、日本では緊急事態宣言以上の強力な措置が取れず、仮に致死性の高いウィルスが発生した時にロックダウン伴う法律が無いため、現在の日本では実質なにも出来ないという問題もあります。
その他、食の安全や、安定的なエネルギーの確保などについて高市氏の考えが書かれています。
そして、経済安全保障とサイバーセキュリティの強化。
日本の技術が中国に流出し、その技術を利用して最新兵器を開発し、日本の安全保障の重大な脅威になるという、なんとも間抜けな事態が今起こっています。
昨年末も中国人元留学生によるソフト不正購入未遂事件が明るみに出たばかりであります。
中国では一般の中国人でも国の命令とあらば、スパイ行為を断れないという背景もあります。
日本の一般企業や大学に属するごく普通の中国人がスパイの片棒を担ぐことはごく当たり前の事と思わなければなりません。
そういった日本の技術流出に対する法整備や、それを取り締まる情報機関の強化が急がれますね。
現在世界的にハイブリット戦争が当たり前に行われており、特にサイバー攻撃は日常茶飯事であります。
昨年はアメリカも原油パイプラインにサイバー攻撃を受けたり、日本でも三菱電機などが大規模なサイバー攻撃を受けております。
最先端の軍事科学技術に限らず最近ではコロナワクチン、特効薬の情報などは常にサイバー攻撃を受けているようであります。
また、ライフライン、金融などあらゆる分野でサイバーセキュリティを強化しなければならず、中国のサイバー軍は5万人以上の規模ですので、自衛隊のサイバー部隊300名だけでは力不足の感が否めないですね。
高市氏が政権を取った暁には大きく状況が改善されることを期待します。
日本の「今そこにある危機」に対して、具体的な対策が書かれており、本当に実現して欲しいと心より思いました。
本書には書かれていませんでしたが、高市氏は金融課税引上げに言及しておりましたので、そこはもう少し議論して頂きたいところではありますね。
しかしながら、単なる人気取りの耳障りの良い政策を書き連ねたわけでは無く、本気で国を守る気概は充分感じられました。
次期首相は高市氏の可能性が非常に高いので、政治家の書いた本なんて初めて買いましたが、一読の価値はあります。
ではこの辺で、アディオス!