投資で応援?【ウクライナ平和債】

¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。

ロシアによるウクライナ侵攻から2ヶ月以上が経ち、決戦の舞台はロシアが完全制圧を目指す東部ドンバス地方を巡る「ドンバスの戦い」にシフトしております。

このドンバスの戦いがこの戦争の帰趨を決める天王山の戦いともいわれております。

客観的にみるとロシアはウクライナ東部2州を手に入れる為に払う犠牲は多く、国を傾けてまで手に入れたい地域なのかというと、とてもそうは思えないですね。

恐らくはプーチンのメンツを保つためだけの戦闘になってますね。

ウクライナはもとより、ロシア国民にしてもプーチンがいることが災難となっております。

多くの世界の国々がウクライナを支援しており、個人でも義勇兵として参戦したり、支援金を送ったりするなどしております。

私として何か出来ることは無いかと思いますが、全くのド素人が義勇兵になるわけにもいかず、せいぜい少額寄付するのが関の山であります。

ただ、実は投資を通じてウクライナを応援する方法がありそうなのです。

それが「ウクライナの平和債」といわれる戦時国債であります。

戦時国債とは

戦争時における莫大な戦費を賄うために、政府が発行する債券であります。

普通の国債と何ら変わらず、要は国の借金であるため、当然債権者へ償還しなければなりません。

例えば我が国は日清戦争より戦時債券が発行され、日露戦争では戦費18億円の内7億円が債券によって賄われています。

特にユダヤ系の銀行家であるジェイコブ・シフが多額の公債を引き受けてくれたことは有名な話であります。

日露戦争時の国債が完済したのが、1986年といわれております。

実は1930年代には支払いが終わっていたという話もあり、どれが本当なのかは分かりません。

ただ、一番古い1899年発行のポンド建て債券の完済が終わったのが1988年だったようです。

これはダラダラと完済を先延ばしを計ったわけでは無く、日本政府としては信用を高めるため、積極的に借金返済をしていたようです。

大東亜戦争中も中立国経由で利払いを継続していたようで、戦時中においても日本人の真面目さというか律儀さがよくわかりますね。

第二次世界大戦では各国とも盛んに戦時国債を発行し、戦費調達の為国民に購入を促しています。

残念ながら敗戦国側の国債はほぼ無価値になっております。

ウクライナの平和債

ウクライナではロシアの侵攻後、機関投資家向けに戦時国債を発行しております。

利回り11%と高い利回りを誇りますが、購入できるのは機関投資家や年金基金のみとなり、個人投資家は購入できません。

この戦時国債により、ウクライナは81億フリブナ(約309億円)を調達しており、戦時中の混乱の中にも関わらず、機関投資家向け債券利払い約3億ドル(約345億円)も履行し債権者への約束を果ております。

米国を始めとする先進国の国債とは異なり、戦時中の国でもあるウクライナの国債はリスクは大きいですが、投資家達の関心は高いようです。

そこで個人投資家向けに「平和債」を発行しようという動きがあります。

この債券が実現すれば、投資家の関心を集めることが出来るとされ、戦時中の為、非常に大きなリスクと伴うものの、EU諸国からの援助があればリスクは低く想定されそうです。

「人々が債権の購入を通じてウクライナを助け、そのお金を取り戻すことが出来れば、双方にメリットをもたらすことになる」

確かに道義的にウクライナに金銭的な支援をしつつ、リターンも得られるのであれば人気が出そうな債券ですね。

個人投資家向けの債券は承認までに長いプロセスが必要なため、もう少し全容が判明するまで時間がかかりそうです。

おわりに

もし戦争が終了したとしても、戦後復興が待ち受けておりますので、ウクライナはまだまだお金が必要であります。

個人的には日本にいてウクライナの支援が何も出来ないのはもどかしく感じていることもあり、支援と投資が出来るのであれば一石二鳥であります。

多少のリスクは目をつぶっても、投資を前向きに検討したいですね。

ウクライナの平和債の続報が待たれます。

 

ではこの辺で、アディオス!