¡Hola!(オラ!) 凡庸なる投資家ラテン系BOTAです。
ドル高円安や、パウエル議長発言をきっかけに金融引き締めによる景気後退を警戒した売りが広がり、4/22のNYダウは一時1000ドルを超える下落となりました。
最近の取引はアルゴリズムを使用しているため、ネガティブなニュースが出ると売りが売りを呼ぶ大幅下落となることが多いですね。
機関投資家が資金を引き揚げると、相場は大崩れとなり、取り残された個人投資家が割を食う、俗にいう肥しになることが多々あります。
昔から機関投資家VS個人投資家という対立構造があり、大抵は機関投資家が勝利を収めることが多いです。
昨年米国でゲームストップ事件と呼ばれる個人投資家が機関投資家を打ち負かす出来事があり、注目を集めたのは記憶に新しいですね。
大きなニュースになるくらいですので、個人投資家はいつも機関投資家のカモにされるイメージが根強いです。
しかし、機関投資家がいなければ、大きな値動きも無く、相場のダイナミズムも失われてしまいます。
いわば機関投資家は相場の主役と呼ばれる存在といえるでしょう。
一方、相場には影の主役といえそうな個人投資家達もいます。
それは「ミセスワタナベ」とよばれる人々です。
「わたなべ婦人」といったところでしょうか。
実はわりと有名な金融用語であります。
このわたなべ婦人は時に相場を大きく動かすことがあります。
恐らく私も「わたなべ婦人」の1人でしょう。
というわけで今回はざっくりとミセスワタナベについて解説であります。
ミセスワタナベとは
主にFX取引を中心とした、小口の個人投資家を指します。
日本の為替市場において、昼の時間帯に特に大きなニュースがないにもかかわらず、反対方向に振れる現象がしばしばおこったため、原因を探っていくと、日本のサラリーマンや主婦が昼休みの時間帯を利用して、一斉に取引していることがわかり、英国の経済紙が日本人の海外で良く知られた名字から「ミセスワタナベ」と名付けられます。
ミセスワタナベは日本の個人投資家が世界の相場を動かせるほどの影響力があることを見せつけることとなりました。
ミセスなので、主婦が中心のような感じがしますが、男性投資家がほとんどであります。
特にサラリーマンが多そうですね。
そこへ行くと私などはFXこそしておりませんが12時になると必ず株価をチェックし、12時30分の後場開始も見ますので典型的なミセスワタナベの1人といえるでしょう。
FX以外にも仮想通貨や金投資、もちろん株式にも存在します。
最近ではナスダックのレバレッジ型ETFにも多く見られ、「レバナス民」とも呼ばれています。
世界の関係者から、相場への影響力を認められてはいますが、カモにされることも多いようです。
また、日本経済の低迷により、ミセスワタナベ自体の影響力も弱まっております。
ミセスワタナベと類似集団
投資の世界ではしばしばミセスワタナベと似たような現象がおこります。
アガサおばさん
英国ではリスクを取らない保守的な小口投資家のことをアガサおばさんと呼ぶそうです。
ミセスワタナベはその日本版という位置付けであります。
中国のおばさん
ミセスワタナベに変わり相場に躍り出てきたのが、世界第二位の経済大国、中国の小口投資家達であります。
こちらは本当に中高年の女性達の集団で、2013年の金相場から姿を現しております。
株式市場にも参入するのではと思われていましたが、その後は中国おばさんに関してあまり耳にしないですね。
今頃は広州恒大グルーブなどの不動産関連の社債で大きな痛手を被っているかも知れません。
レディット・アーミー
前述のゲームストップ事件で一躍有名になりました。
彼らは掲示板型ウエブサイト「レディット」でメッセ―ジを送り連携したアマチュア投資家達で、ネット証券ロビンフッドのアカウントを通じてヘッジファンドが空売りのターゲットとしていた企業に対して数にモノを言わせた資金で買い向かい、株式市場を大きく揺さぶりました。
レディット・アーミーと呼ばれる彼ら個人投資家達により、ヘッジファンドの空売り対象となった企業は、株価急騰の恩恵を受けることになりました。
個人投資家同士で連絡を取り合い集団としての意思がありますので、それぞれの個人投資家達の雑多な集まりであるミセスワタナベとは性質が異なりますね。
おわりに
投資ブームが起こるたびにこうした現象が起きるようで、2020年から2021年かけてのコロナバブル時は多くの個人投資家が誕生しております。
一種のトレンドでありますので、いつまでも続くものではありません。
国が豊かになる過程で現れる昔で言うところの財テクブームの一環であります。
そうなると、次のミセスワタナベが現れた国が急速な経済発展を迎えている国ということになりそうですね。
新たなミセスワタナベが出現している国はバブルになる為、短期であれば入ってみるのも悪くないかもしれません。
もし投資するにしても、売り抜け時が難しいので、あくまでも余裕資金の範囲内であります。
個人的にはインドになるのかなと思っています。
「ミセスガンディー」や「インドおばさん」が果たして出現するか?
ではこの辺で、アディオス!